「Okay. It's okay. It's okay. You're not alone. It's okay.」残された者 北の極地 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Okay. It's okay. It's okay. You're not alone. It's okay.
主演のミケルセンはプレスリリースでこう述べている。「ハードだったから見た目をハードにする必要はなかった」と......
彼の映画に対する姿勢や精神構造の一部が垣間見ることが出来る映画で、彼が何故、母国のデンマークから勲章を受章しているのかも納得ができ、しかも、この映画にも反映されていると言える。
シナリオとしては、不時着をした軽飛行機内でサバイバルをしている限りは、命の危険などなく、食料もサケ科の魚のトラウトも、保存できるほど獲れるし、水もある。ただ寒さだけは、機体だけでは南極よりも温かいとはいえ、平均気温が‐25℃だし、右足の指2本を凍傷?で無くしてもいる。
快適とまではいわないが、命だけは何とかなっていた生活にある日、救助信号を聞きつけてか、一機のヘリコプターが吹雪の中、飛んできたが、敢え無く着陸に失敗、機体が大破してしまう。その中には、1人の東南アジア系の女性が乗っていた。それも腹部に深い傷を負っている。
彼女の傷の手当てをし、栄養を付けてもらおうと、すぐにでも彼女の口に運ぶ、オボァガード特製トラウト・ヌードル。そのさりげない優しさが、次の言葉の信用性を増し、とにかく彼女を勇気づけるその人オボァガード。
They're looking for you, don't worry.
They'll be here tomorrow.
Or the day after tomorrow.
Don't worry, okay?
しかし、そうは言っても彼女は、意識がなくなったり、傷口もこのまま放っておいては、いくら寒いと言っても化膿し敗血症にもなりかねない。その時、彼は、彼女が家族と映っている写真を見つける。言葉には一切出さないが、彼の心の中では1つのことを既に決めていた。
2 ALIVE HEADED NORTH TO ◇
H. OVERGÅRD
登場人物は、死体さんも含めて3名。その中で台詞を言える立場の人が、オボァガード役のマッツ・ミケルセンだけなんて⁉ しかも、あたりは、寒々しい極寒の地。白い雪とごつごつとした黒い岩肌の風景。サウンドスケープ(音風景)なんてあったようだが、耳には残っていない。そんな映画が成立するのか? 97分、どんな展開になるのか?
ただ言えるのは、この少ないイベントの中で、観客に対して飽きさせないことが大前提と思われがちだが、その事に関しては、クリアしていることは確実な事。この俳優、マッツ・ミケルセンの役者魂が冒頭で書いたことでわかるものとなっている。すごい俳優さんです。頭が下がる思いです。
Hello.
Hello. Hello. I'm sorry. It's okay. You're not alone, okay?
amazon.comではすでにVODでレンタル配信され、あるレビューによると”時間の無駄”、”サバイバルとして体をなしていない。”など☆1の意見もありますが、59%の方が、☆5を付けているのも事実です。
Arizona Republic:アリゾナ州フェニックスで発行されている日刊紙。USAトゥデイと関係あり。「 長い道のりの旅はうまく達成され、映画の中の緊張感は続き、障害物は馴染みのあるジャンルで、悪天候、トリッキーな岩、気の荒い熊など普通に感じることができるものです。」
JumpCut Online:映画、テレビ、ビデオゲームレビューの急速に拡大し、簡単にアクセスできるデータベースであるウェブサイト。
「この映画は、人類と一人の男の絶え間ない野望、希望、忍耐力に焦点を当てたゆっくりと落ち着いた映画であり、自分自身と別の人生を救うためにミッケルセンは、この映画を別の傑出したパフォーマンスで推し進めています。」
Okay. It's okay. It's okay. You're not alone. It's okay.