劇場公開日 2019年8月30日

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「人々の「戦後」」ガーンジー島の読書会の秘密 うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人々の「戦後」

2020年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ガーンジー島に行きたくなる映画。
自然や建物の景色が美しい。

本を読みたくなる映画でもあるし、じゃがいもの皮パイを食べてみたくもなる映画。
子役のイーライとキットがかわいいなぁ。

戦後直後の光と闇…までは言い過ぎだが、影と日向がそれぞれガーンジー島とロンドンで織り成されているよう。戦争はまだ終わっていない場所もあれば、終わってお祭りしている場所もある。

どっちが正しいということはないし、価値観で決めることだろう。ある登場人物のように、自分の正しいと思うこと、幸せだと思うことを見つめ直せる機会になった。指輪の対比もそう。

編集者のシドニーは登場場面は多くないながら、鬼編集と思わせて内面まで理解してくれている関係性が心地よい。

読書会のメンバーもそれぞれ個性と歴史があり、人物について深掘りができて、ヒューマンドラマとしてすごく楽しめる。
ドーシーのセーターの穴は数年前から広がりもせず持ち堪えているのは、逆にすごいことではないか…。

「私とは来世で会おう」

うむぼんず