囚われた国家のレビュー・感想・評価
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考えさせられる内容ではあったものの、、、
2019年地球外知的生命体に新略され支配下に置かれた2027年アメリカのお話。
「侵略者がエイリアンで無くともありえる話だなぁ」と思いながらレジスタンスvs現政府の展開を鑑賞する事は可能だが、レジスタンス組のメンバーに感情移入も出来ず淡々と物語が進んでいく為、脚本展開的には飽きが来てしまう。
「潜入して囮となる黒人青年ぐらいは序盤から感情などさらけ出した方が良かったのではないか?」とも思う(後半だけはキツい)し、ラストの意味は分かるがそれに繋がるまでの工夫が無い。
エイリアンも序盤から掴みはOKなのですが、いかんせん別映画「インデペンデンスデイ」のエイリアンよりも弱そうなのだから、倒した方が早そうですし💦
鑑賞前の期待度を裏切る内容。
無料でいつか観る程度で良いと思いますよ。
伏線に気づくかどうか。話はそれからだ
予告編を見ることもなく、予備知識0で見てきました。だから言います、これは傑作だと。
台詞などではなく、さりげなく画面に映っているものが伏線としてどんどん改修されていく様は映画ならではの醍醐味(あ、台詞でも伏線がありましたね)。それだけ映像の情報量が多く、見終わったときには頭が疲労困憊していました。でもそれだけの価値あり。サスペンス映画を堪能できる人なら見る価値は絶対あります。でもアクションものを期待するのならやめた方がいいでしょう。
ほとんど貸し切りの状態で観ましたが、ブレードランナーの初回もそんなものでした。忘れられていなけば10年後にはカルト的な評価がついているかもしれません。
万人には勧められませんが、この映画を評価する人とは絶対に友達になれます。
ゲシュタポ特高カーゲーベー
ヤラレマシタな。
確かに予告編の盛り盛り壮大感はないのだけれども、スパイサスペンスとディストピアの好きな自分には、前のめりに成らざるを得ない作品でございました。いやほんと、相当好きです。終わった直後におかわりしたい位に。
地下組織VS特捜。シンプルにこれを楽しみつつ、世間に潜む闇みたいなものを感じつつ、誰かに守られていたという真実の慟哭。最高ですよ。この際、アレは動かなくて良いです(笑)。てか、動いちゃ駄目なんだと思う。
流体金属的な何かを纏ってる外的生命体も好きだったなぁ。ちょろっとしか移らない気持ちの悪いドローンもナイス。
ともかく、スルメみたいな作品であることは間違いない気がします。
面白かった
登場人物が多数出てくるので、それを追いかけているとストーリーにおいていかれそうになるので、そこはもう少し説明的シーンを入れて各人物像を掘り下げてもよかったかなと感じますが、ばらまいておいた伏線は全て回収し、さらにどんでん返しも入れて、映画の醍醐味は充分に味わうことができました。
低予算を嘆いている人もいましたが、私はCGの粗さとかは特に気になりませんでした。エイリアンの造形がどうしても「ヒト型」になってしまうことについては、まぁ今回はエイリアンが主ではないのでよしとしましょう。
全体的に楽しく鑑賞でき、観終わったあとの余韻も好印象だったので高評価をつけました。
管理された国家
どことなくエイリアン=ナチスといったイメージがあるのですが、そんな権力によって主権を奪われ、首に埋められたGPSによって管理された社会を描いています。
もちろん今の新型コロナウィルスによる不要不急の外出禁止にも似た雰囲気が感じられ、IT技術により国民の行動履歴が全て把握される世の中。まぁ現在ではスマホでのプライバシー破壊が考えられるところを首の発信器にしたと思えば理解しやすいですね。
ストーリーは伝説的なレジスタンスであったラファエルを兄に持つ青年ガブリエルの目線、そしてジョン・グッドマン演ずる警察の目線で描かれています。レジスタンスたち(英語ではテロリスト)がスタジアムの演説会に現れる統治者の操り人形の政治家に爆弾を仕掛ける計画を立てる。成功するものの操るエイリアンが現れ、絶体絶命のピンチに…
地球の資源を奪う異星人というと、なんだかドラえもんのストーリーにありそうですが、主人公兄弟がドラモンドという姓なのは偶然か、狙いか?そう考えると、透明の爆弾なんてのもドラえもんの秘密道具にありそうです(笑)
名前が大天使の兄弟という設定もさることながら、ベラ・ファーミガの役名がJane Doeになってることも絶妙です。そしてナット・キング・コールの「スターダスト」も意味深で印象に残りました。
まあまあだった
宇宙人がはっきり見せてもらえずもやもやする。画面が暗くて夜なのかと思うと昼で、分かりづらい。地球はもうだめだと言っている警察のおじさんが、なぜ宇宙人の味方をしているのか意味が分からない。その人がお父さんと仲間だったと言って弟は助けるのにお兄ちゃんは全く助けないのはどうしたことなのだ? キャラも薄味で退屈で少しウトウトした。
膨大な情報量と少ないセリフに秘めた、戦う意志
素晴らしかった。
これは決して、潤沢な予算で作った派手なドンパチSFXの戦争映画ではない。
なので、それを期待していた方には肩透かしかもしれない。
これは人間が、自由と尊厳をかけて、監視システムと戦う話だ。
宇宙からの侵略者に負けて服従した人類は、全市民の身体にGPSが埋め込まれ、死ぬまで監視されるようになった。
「統治者」と呼ばれるようになった異星人たちに対して、自由を取り戻そうと願うレジスタンスたちが、いかにして監視の目をかいくぐり、テロ(というかゲリラ)攻撃を仕掛けていくかがこの映画の肝。
実にスリリング。
心理戦の緊張感と、複雑な計画の達成感に同期できるか。
そしてもう一つ別の見方もある。
冒頭で殺された刑事夫妻の二人の子供たちを成長を見守る=人類の未来を守ろうとする、大人たちのやさしさの話でもある。
絶望しない、諦めないという決意。
敵は宇宙人という形をとってはいるが、これは相手が特定宗教や暴走した軍事国家など、同じ「人類」と考えてもありうる話だし、この物語を理解しやすいとも思いました。
説明セリフがないため、行動やセリフにどういう意味があるのか実に理解しにくいという側面があり、それゆえ「よくわからない」という評価になりがち。
しかし、画面には膨大な情報量が存在し、読み取っていくことで面白さが加速しました。
二度目、三度目の鑑賞の方が、より面白さが増していくタイプだと思いました。
焦点がぼやけているSF群像劇
映画館で、字幕版を観ました。
可もなく不可もなくといった無難な出来の低予算SF映画。過度の期待をしていなければ十分楽しめる作品だと思います。
エイリアンに制圧された地球を背景に、「テロ」という手段で抵抗の希望をともし続けようとする米国シカゴの少人数レジスタンスの戦いを描く。
一人のスターを中心にありえない大立ち回りの活躍を描くのではなく、どこにでもいそうな一般市民(?)のささやかな抵抗の小さなドラマを時間軸にそって数珠的につなげている感じ。
SFとしては極めてローカル(地域的)で、小スケールな話。ツッコミどころ満載であるが、嫌いではないw
よかった点:
・最初から最後までたいした説明もなくだだーっと話が流れていく割に、なんとなく何が起きてる雰囲気でわかる。
・なんだかんだで最初から最後まで観客を飽きさせない。
・疲れたおっさんを演じるジョン・グッドマンが全然かっこよくないし、冒頭嫌われてもしょうがない役回りなのに、なんかかわいげがある。絶妙な匙加減の演技。すごいな、おっさん!
いただけない点:
・こういう系の映画に共通するけど、地球を制圧するほどのエイリアンなのに、ちょっと馬鹿すぎる。単体で行動して不必要にタイマンしたり、ボディーチェック怠ったり、ゆるすぎる。(まぁ、宇宙航海できるような文明レベルに沿った知性を与えてしまうと映画として話が始まらないからしょうがないんだろうけど。例えるなら、現代の最先端技術を持った悪意ある軍隊が石器時代の人間の集落を見つけて制圧したとして、その石器時代の人間たちに勝てる見込みが1%もあるのかという…)
・テロ万歳なストーリーに賛同できない。上記と関連するけど、宇宙航海できるほどの文明レベルを持つ敵対的なエイリアンに制空権取られたら、現実的に考えればもう既に詰んでいる。何か人間を生かしておかなくてはならない特別な理由でもなければ、反乱起こしてる地域ごと見せしめに全滅させられてもおかしくない。つまり、テロをやったところで何かがひっくり返るはずもなく、テロに対するエイリアンの報復行動に多数の人が巻き込まれ、命運が尽きるまでの時間が無駄に短くなるだけなのでは、などと考えてしまう。
・主なキャストに黒人が多すぎ。正直な話、画面が全体的に暗く、かつ出演されている黒人の俳優の方たちをあまり知らないため、顔が見分けづらくて誰が誰だかわからなくなるときがある。米国という割にはほとんど白人と黒人しか出てこないから、もう少しキャストの人種に多様性があってもよかったのでは…。
・"Beware of Greeks bearing gifts" の訳が残念。確かに「敵を信じるな」ではあるけど、トロイの木馬に関連した諺なのに、そのニュアンスがすっぱ抜けちゃってて、アハ効果が半減している気がする。かといって、良い訳も思いつかないのでしょうがないのかなぁ。翻訳は万能ではないよね…。(あえて訳すなら「プレゼントを携えてようが、敵は敵」とかかなぁ)
・エイリアン側に立つ、人間の秘密警察みたいな組織の俗称の訳が残念。原文ままの「ザ・ローチ」ってなんやねん。蔑称なんだから「ゴキブリ部隊」とかでもよかったのでは。地に巣食うエイリアンのヒントなのかもしれないし。
個人的には、こういうハードな題材のSF映画好きなので頑張ってほしいんですよねぇ。低予算ながら健闘していると思うし、それほど悪い出来でもないと思うので、過度の期待をせずに、だらりとご鑑賞くださいw
囚われなかった観客
この映画を酷評する前に根拠のない持論をベラベラ書き流します。ある程度酷い映画でも少なくとも褒めるポイントは存在します。
「ヲタ恋」は俳優陣の歌唱力が素晴らしく、その部分だけは鳥肌が立ちまくりました。
「犬鳴村」は妖怪たちの怒涛の出演や今までのホラーアクションをギュッと1つの作品に詰め込んでいてむしろ笑える部分がありました。
「カイジ」もご都合主義な場面もありますが、それでも有名原作という盾があるだけ見栄えするシーンもありました。
ただこの作品は褒める部分が一切ないのです。映画自体が短調でつまらないというのもありますが、クリーチャーVS人間の構図ではなく、人間側がどうにかして脱出する方法を考える物語なので期待していた対決ものではなかったです。
人間たちの葛藤の部分も誰がどう動いているのかが分からず、身勝手な行動ばかり取るなーと思って観ていました。巨大岩が動くCGもなんだかチープなもので、笑いにも達しないくらいのレベルです。
最後も問題は解決してないけどとりあえず脱出!みたいな感じの終わり方なので、スッキリしませんでした。
どちらかというとドラマ向けな作品のように思えました。
ガンキャノンは?
2019年に地球に侵略してきたエイリアンに統治された2027年のアメリカで、フェニックスと呼ばれるレジスタンスがテロを画策する話。
2019年、パニックに陥るシカゴから逃げ出そうとする刑事の家族の様子から始まり、そこから9年間の出来事を年表的に字幕で説明。
冒頭の家族の子供と、彼に付き纏う父親の元同僚を軸に物語が展開していく。
しっかりみていれば判って来るけれど、登場人物が誰なのか、何をしようとしているのか、が良く判らない状態で話が進行していき、いちいち後から補完しなきゃならないところが多く面倒臭い。
ハイテクなんだかローテクなんだか突っ込んだらキリがない設定はガマンするにしても、ごちゃごちゃしているし、エイリアンや「統治者」と直接対峙するところもない訳ではないけれど、どちらかといえば目的の為に地味に暗躍する姿をみせるばかり。
終盤の展開はまあ良かったけど、冷静にみるとそんな程度で何とかなるのか?というね。
残念ながら自分には合わなかった。
予備知識がなかったせいか、観る前と観終わった後の印象が違う。設定...
予備知識がなかったせいか、観る前と観終わった後の印象が違う。設定は違えど有りがちなマイノリティーの反乱、復讐もの。
時代や環境、、設定や背景が興味深い。
面白い周到に練られた展開、目新しい脚本も面白い。観る側も騙される。
エイリアンの演出はチープで設定だけの扱いでもよかった?
私は大好きな作品でした。
いわゆる硬派かつ社会派のSF。
現実社会に見事に設定を組み込ませ、多くを語りすぎず見せすぎず、映し方および展開が鮮やかです。
重低音の効いたシンプルな音楽も相性抜群でした。
低予算とCGの作り込みを指摘する声も見られますが、全く気に障る(気づく)ことはありませんでした。
ブロムカンプ作品が好きな方は特に合うのではないでしょうか?
【”従属か抵抗か” ”このような状況の際”に鑑賞すると色々考えてしまった作品。】
舞台は近未来(2020年代)のアメリカ、シカゴ。
突然飛来した”統治者”エイリアンたちに、支配されている地球。(但し、今作では他の国の状況は一切、映像では描かれない。)
“統治者”たちに迎合し、貧富の差が拡大する中、圧政を敷く政府。
トップはアイゴー本部長、及びマリガン(ジョン・グッドマン)
前半、マリガンの行動に振り回される。彼は、特権なのか、封鎖された地域に乗り込み、レジスタンス達を捜査する傍ら、ある女性(ベラ・ファーミガ)の家を訪ねて、意味深な会話を交わす。LP盤に針を落とし音楽を流す女性。本棚には多数の本が並んでいる。
前半はエイリアン達は朧気ながら登場するが、正体は明らかにされない。
何故、地球に来たかも、レジスタンス達の言葉から推測するのみ。
・観ている側が色々考えさせられるのだ。
レジスタンス達は、政府の監視を掻い潜り、あるものは一市民として、ある者は地下に潜伏して情報を流し、爆破テロを計画する。
・この辺りのストーリー展開は粗いが、飽きない。様々な手段を使っての情報の流し方など。
オリンピックの会場のようなところで、政府の要人が”統治者”達を迎え入れる(というか、崇める?)場面で、レジスタンス達のテロが決行される。
・ここからは、脳内ではエイリアン達、”統治者”は私の中では”別のモノ”に見えている。貧富の差から目を逸らし、強大な権力者に迎合する人々の姿。私たちの周りで現在も見る風景ではないか?
ラスト、マリガン(ジョン・グッドマン)がレジスタンスのリーダーの弟ガブリエルに渡したチップの中身が明らかにされる場面で、
彼の立ち位置とある女性(ベラ・ファーミガ)やレジスタンス達との関係が明らかになり、
”マッチを擦れ、戦争を起こせ。屈するな。”というレジスタンス達の言葉が蘇り、少しグッとくる。
<“統治者”エイリアンは、実は私たちの身近にいるのだ。私たちは命を懸けて今の状況に抵抗しなければならないのだ。と思ってしまった作品。多様な見方が出来る作品でもある。
(尚、エイリアンへの抵抗映画として単純に観るならば、3.0点である。)
合わなかった…
率直な感想としては中々退屈な時間を強いられた。
ストーリー展開に興味が湧かないのはもちろんのこと、画面も暗く揺れるシーンがありとにかく分かりづらく見づらい。
エイリアンに支配されダークな世界観を描きたかったのはわかるが、そもそも多くの国民が表面上は不満を持ってるようには見えなかったが、内面では苦しんでるのかそうでないのかイマイチ分からない。
終始描いていたテロ行為は結局失敗し主人公の兄は捕まる。しかラスト20分くらいでそれは狙って失敗しただの、彼等や主人公を追いかけ回していた刑事が最後は反旗を翻す事を想像させて終わる。
後半に怒涛の展開で理解が追いつかなかった。
テロ行為に関しても各々の任務に対して手捌きはいいものの、この辺りも唐突に描かれるためイマイチ引き込まれない。
結局エイリアンはどういった存在で人々はどういう思いで生活してるのがイマイチわからなかった。
強引にこの作品を肯定するのであれば人々は無意識の間に誰かによって支配された日々を過ごしており、それに対して立ち向かうことが大切でありそのような描写を楽しむ作品なのかな。
今回はウルティラで鑑賞したがウルティラの良さと作品はあまりマッチしてなかったように思えた。
この原題は、多分受け入れられないし、変更されるのか?
映画の冒頭、レジストレイターと呼ばれるエイリアンの侵略が始まった10年前、北に逃げようとする両親が運転するステーションワゴンが、警察の非常線を突破したまでは良かったが、主人公のラフェと兄のガブリエルの目の前で、砂鉄が磁石にくっ付くような、またウニのトゲトゲのようなと言えばいいのか、宇宙服?が変形するステレオタイプ的恐ろしさを見せるエイリアンによって両親は黒い煙となって一瞬にして消えてしまう。
amazon.comのレビューの中で、この映画を称して、「アルジェの戦い(1966)」や「セクター5[第5地区](2012)」からインスパイアーしていると述べている方がおられたが、その意見に対してあながち無視が出来ないと思える部分もある。
Natural resource production has increased tenfold.
Employment is at record levels.
Crime at an all-time low.
And we have the Legislators to thank
for this American renaissance !
エイリアンと対峙する独立派、フェニックス。その独立派の過激な活動を阻止しようとするエイリアンとの共存派、コマンダーとして警官を指揮するマリガンとの策略あり、陰謀あり、とどちらかというとSci-Fi映画というよりもむしろ人間臭く、人間の闇の部分をシニカルにまたアイロニックに描いているようで現政権を批判しているのではないかという印象も与えている。しかも蒸し暑い短い夏が終わり、その裏返しのような冬は凍てつくように寒く、また日中でも暗く感じ、その上、人種のルツボで犯罪都市シカゴを舞台にしているので余計に映画自体が重く感じ、偏執(へんしゅう)病的と言えば言い過ぎになるのか?
この映画自体、首を捻りたくなるような部分も散見し、例えば、人間がエイリアンを格闘の末、倒し、そこまではいいのだけれども人間がエイリアンが着ている宇宙服の顔の部分をひっぺ剥がすシーンは、どう考えてもあり得ないし、エイリアンの顔を拝ませるためだけの演出としかないと勘ぐりたくなってしまう。また、フェニックスのメンバーがセレモニー会場を襲撃し、そこからバスで逃げる場面で、走り出したバスが、急に止まってしまい、ヘッドランプも車内灯も消えてしまう。しかし........ヘッドランプ以外の車外灯が付いてるのは....?何故? 重箱の隅を突っつきすぎました。
"So you want to make godzilla our pet? No. We will be his.."で知られる映画にご出演というよりは、むしろジェームズ・ワン監督が、製作または監督をした死霊館シリーズの実在の人物で、つい先日、92歳で亡くなった心霊研究家(ニュージーランドの大学で教鞭をとられていました。)のロレイン・ウォーレンさんの役のほうが、ホラーファンなら当然知っていて当たり前で、ワーナー・ブラザース映画のドル箱シリーズとよべるもので、しかも最新作「アナベル 死霊博物館(2019)」が9月に公開予定となっている。その人、ベラ・ファーミガさん。この映画でもそのターコイス色と言っていいのか透き通った単に水色と言っていいのか、その瞳で見つめられると彼女の妖艶さに参ってしまいそうになる。Nat King Coleの"Stardust"(ある人に言わせると「うっとりした心地または"夢の中"のニュアンスもある」とされる。)のレコードをかけて登場する。しかもなんと、その名前が、"Jane Doe"。名前も不思議なら彼女の演技も不思議に思える。
地元シカゴの定期新聞、Chicago Readerによると「全体的には、あいまいなCGIといくつかの非現実的なパフォーマンスによってゴチャゴチャしている。」しかし、この映画のルパート・ワイアット自身「猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011)」においてパフォーマンス・キャプチャーを多用していかにも自然な動きや表情の変化をいかんなく発揮していたのだが、この前、映画公開に合わせてのインタビューで、「この映画はいわゆる"Gambit"(マーベル・コミックスに見られる、まだこの世に出ていないアメリカのスーパー・ヒーロー映画)で、本当のことを言うと製作期間も限られ、予算も低かった。」と語っていた。それに付け加えるとこの映画実は、前作の「猿の惑星」の製作費の4分の1、約27億円であるのだけれども4月において売り上げが、9億4千万円というBox-office bombの御仲間入り濃厚となっている。
パフォーマンス・キャプチャーと言えば思い出すのが、1985年の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督。7月に公開予定の彼の新作映画「マーウェン(2018)」、この映画もよい内容にもかかわらず製作費約42億円を回収することが出来るか懸念されている。
映画情報サイト、AV Clubのコメント「この映画は確かに印象に残るものであるけれども地球外生命体の侵略というジャンルの将来、実現するかもしれない題材の面白いところを最悪にもダメにしている。」
この映画のキー・アイテムとして全人類を監視するため、エイリアンによって首筋に埋め込まれた"生体型チップ"(傷跡のない、時たまモッコリと盛り上がる。)やデジタル通信が一切できずにアナログな世界観というのも見どころかもしれない。
STRIKE THE CLOSED ZONE.
LIGHT A MATCH, AND IGNITE A WAR.□
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