「リアリティがしっかりと感じられるスパイ映画で、面白かった」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティがしっかりと感じられるスパイ映画で、面白かった
ユン・ジョンビン 脚本・監督による2018年製作(137分/G)の韓国映画
原題または英題:The Spy Gone North、配給:ツイン、劇場公開日:2019年7月19日。
実話に基づく映画(工作員「黒金星」は朴采書パク・チェソ)ということであるらしい。
南北の対立を背景に、南側で金正日面会まで漕ぎ着けたスパイを主人公として、とても面白かった。その中で、南側の保革対立の中で、保守派が裏で北と手を結んで大統領選を戦う描写も描かれていて、リアリティを感じてしまった。
主役パク・ソギュンを演じたファン・ジョンミンの演技、商売熱心な商人を上手く装ってる優秀なスパイを演じて見事、凄いなと思わされた。ギリギリの商売交渉の中で生まれた北朝鮮の外貨獲得責任者リ・ミョンウン(イ・ソンミン: 祖国の惨状に心を痛めている)との同志的な信頼関係も、かなり心を打った。イ・ソンミンの抑えた演技も、とても気に入った。
俳優たちの演技も、物語のつくり、及び演出もレベルが高く、韓国映画の質の高さに感心させられ、羨ましくも感じた。
監督ユン・ジョンビン、脚本:クォン・ソンヒ、ユン・ジョンビン、音楽:チョ・ヨンウク、美術:パク・イルヒョン、衣装:チェ・ギョンファ、ヘアメイク:キム・ヒョンジョン、撮影:チェ・チャンミン、照明:ユ・ソンムン、編集:キム・サンボム、キム・ジェボム、武術:ホ・ミョンヘン、チェ・ボンノク、製作会社:サナイピクチャーズ、映画社月光、配給:CJエンタテインメント。
出演
パク・ソギョンファン・ジョンミン、リ・ミョンウンイ・ソンミン、チェ・ハクソンチョ・ジヌン、チョン・ムテクチュ・ジフン、金正日キ・ジュボン。