サウナのあるところのレビュー・感想・評価
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フィンランドのサウナでおじさんたちと地獄めぐり
サウナブームにあやかって公開されたようにも見えるのだが、これはかなり肝の据わった確信犯ではないか? というのも、フィンランドのサウナ文化と、いろんな面白サウナを紹介してくれるドキュメンタリーに思えるが、実際には、相当ヘビーな告白映画になっているのだ。
フィンランドの男たちは無口だという。実際に行ったことがないので本当かは知らないが、アキ・カウリスマキの映画を観る限り、確かに無口なオッサンばかりの国に思える。そして本作では、そんなオッサンたちが、サウナという空間ゆえに、とつとつと身の上話を語り始める。
どこの誰だかわからないが、とにかく知らないおじさんたちが全裸で、聞くも涙、語るも涙の実体験を語り続ける80分。こんなに人の不幸話を一度にたくさん聞く体験もなかなかないし、それが全裸であることで、悲劇性が減じることはないにせよ、それとなく世間話として聞けてしまう。客席も全裸で観るのが一番いいように思うが、さすがにそんな劇場はないですよね。
フィンランドに住まう男たちの独白
サウナを通じて、フィンランドに住まう男性たちの独白が続く。フィンランドの日常を描いたのだろう。中々、他人には言えないことを、サウナの中で話し出す男性たち。個人的には、スイミングプールに集う高齢者たちの会話がお気に入り。途中に、フィンランドの風景や自然が映し出されるため、とても美しいと感じる。
フィンランドの家族模様
サウナは男たちが、自分の身の上を語り始める社交の場なのだろう。
次々と語られる、フィンランドの男性の実情。虐待、離婚など様々だ。
こんなにもフィンランドの男性は、弱者なのか?と驚くほど、男たちはさめざめとサウナで泣くのだ。
う〜ん、何とも不思議な現象。
しかし、サウナは気持ちよさそう。
フィンランド式裸の付き合い
それぞれの事情を抱えた普通の男達がいろんなサウナで人生を語り合うオムニバス形式の映画である。
フィンランドにおいてのサウナは一種の社交の場となっていて、文字通り裸の付き合いをするところなんだな、というのが伝わってくる。
登場する男達にはそれぞれの人生があり、バックグラウンドがあり、そして希望や後悔、絶望がある。そんな彼らが自分の本音や弱さをさらけ出せるのが狭い密室であるサウナなのだ。
感情を隠さず、ついでに言えば局部を隠すこともしない等身大の男達の哀愁に、不覚にも涙が出てしまった。
週末は友達とサウナに行こう。
サウナ映画でリラックス
サウナーとして必見の映画で、本場フィンランドのいろんな職業の人達がいろんな場所のいろんなサウナで延々と語っている映画なんですが、サウナが生活に密着したお国柄がとても良かったです。アップリンク渋谷で鑑賞したのですが最前列のサマーベッド的な席だったので不覚にもウトウトしながら観てしまいましたが、まあ内容的にもとてもリラックスした時間を過ごしました。もちろん見終わった後にサウナに行きました!
でもサウナの映画だけにみんな裸なんですが、男性器丸出しのボカシなしで驚きました(^^)
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