浅田家!のレビュー・感想・評価
全54件中、21~40件目を表示
200万は返したくありません!
笑いあり、涙あり、文句なしの感動ドラマ。
東日本大震災に入ってからの畳みかけてくるようなシリアスシーンにしっかり涙してしまいました。そのシリアスシーンを考えると、まさしが写真家になるまでのコミカル部分は長かったのかなという印象を受けました。
シリアスシーンは、お涙頂戴演出がなく役者の感情に移入して自然に涙が出てくる流れでとても心地良かったです。とくに癌を患った家族の写真を撮るシーンは、篠原ゆき子さんの演技が自然すぎて、気づいたら泣いてました。。
震災の描写について、自衛官をしっかり映していてとてもいいなぁと思いました。スダマサキさん演じる小野くんのセリフにあった、自衛官の方達がアルバムは踏めないから、と集めておいておいてくれるというエピソードがとてもほっこりしました。写真洗浄のシーンなど、ドキュメントのようなナチュラルな映像で演出感が良い意味でなく、印象的です。一点、被災地の周りの音を残したいからか役者のセリフをアテレコにしている部分が多くあり、少し浮いている印象を受けて気になってしまいました。特に小野くんとまさしが出会ったシーン。
家族の絆っていいなあ
実在する写真家のお話ということで、予告から興味持って見に行こうと思っていました。
私自身写真が好きなので、こんな明るくて楽しいコスプレ写真を撮る家族はどんな人たちなのだろうと興味津々でした。
思った通り、様々な無茶振り写真に笑わせてもらいました。これ、本当の写真も見てみたいです‼️
エンディングで流れないかなあ、と期待したんですけどね^^;
最後の写真はそっくりでした!
消防士の写真は本当にかっこいいですね。
演技とはいえ、いろんな写真を撮って、役者さんも楽しかったことかと思います。
震災の話は、数年経った今でも見ると心が痛みます。
写真を綺麗にするボランティアも、興味を持ちながらできずじまいでした…。
満開の桜をバックに撮る写真はとても素敵だったし、
カメラから覗きながら涙を堪えるシーンとか、すごいなあと思いました。
笑えて、ジーンと来て、良い作品だったと思います。
癖
見終わったあとは凄いものを見たなと思ったのですが、帰り道によくよく考えてみると気になった点がいくつもありました。そのため少しだけ評価が下がりました。
まず褒めポイントとして、浅田さんの写真を通して人々を幸せにしていく物語の軸がぶれずに最後までストーリーを描ききれていたところです。見やすいストーリーに落とし込みつつ、東日本大震災に対しても配慮できている映像なのがよかったです。地名を変える必要性はないとは思いましたが。
ここから少し辛口です。こればっかりは個人で気になったポイントなのですが、わざわざ3月の海に水着の状態で写真を撮るという描写はいかがなものかと思いました。これが実話ならまだ理解はできるのですが、浅田さんがそのような人物紹介はされていないので、これは監督の好みで作られたのではないかなとも思ってしまいました。前作でも女児がお漏らしをするみたいなシーンがあったのですが、女児に辱めや苦難を背負わせるのが好きなのかなと思ってしまいました。この描写だけで、申し訳なく鳥肌が立ってしまいました。苦手です。
あと政志に対して甘くないかなとも思ってしまいました。30代になってからは成すべきことを成していますが、それまではプラプラしているようなニートなのにお母さんは「お兄ちゃんでしょ」の一点張りで責任を兄に全任せしている描写も気に食わなかったです。
トータルで見ればいい作品だなと思ったのですが、冷静に考えてみると監督の性癖が出てしまってるのではないかと危惧してしまいました。中野監督作品は注意して過去作も見てみようと思います。
終盤、感動して泣いた
最初は駄目人間が出てくるので耐える必要がある。けど、最終的に優しい家族等の周りの助けもあって人を幸せにする立派な写真家になった。その様子や主人公のお客さんの様子見ていたら感動した。
また葬式だ
この監督、本当に葬式を撮る。
しかも普通には撮らない。
こだわりなんだろうかな。
浅田くん目線で震災を見直している。
少し関わりを持った高原家を案じて岩手へ向かうが、そこでの写真洗浄返却活動に共鳴し手伝うことに。
出身ではなく、ちょっと関わった人での目線なので溺れこむほどの悲しみにはならず、一定の距離感であの災害を振り返る。
本当の悲しみは、ゆきやさんだったり内海家が代弁し、小野くんや居酒屋のおかみさんが立ち直りを引き続き担う。
そして浅田くんは浅田家へ帰る。
浅田家の面々がまたいい。
普通の人を演じさせると妻夫木聡はとてもいい。
場が自然になるというか。
平田満のお父さんもちょっととぼけた感じでとてもいい。
いい家族だ。
優しさの画角
記録と記憶に留めるために
わたしたちは暮らしの日々のなか写真を撮ります。
きれいな草花や訪れた風景、そして大切なヒト...
その時感じた素直な気持ちが、シャッターを押させます。
好意のレンズを向け「ここぞ!」と思った瞬間に
撮影者はその意識と共にフィルムに焼きつけます。
その刹那に、わたしたちは
この目に映る外面だけでなく
その被写体の内面にどれだけ
ファインダー越しに触れてきたのだろう...
だから写真は、
技術や意図したアングルの枠を超えて
寄り添った分の想いが詰まった
かけがえのない1枚に現像されるのです。
切り取られた一瞬が
時間を留めていつまでも...
写真家・浅田政志さんの
やさしい想いでいっぱいの画角と
中野量太監督の
一貫して〈 家族 〉をテーマに据えた三脚で
手振れ知らずの確かな画角との一致をみた
記録にも記憶にも残る名作だと思いました!
家族のひとりひとりに、ひとりのヒトとして
真摯に接する語りかけだったり
向けられた温かなまなざしだったりと
二宮和也さん持ち前の、
しなやかでこまやかな補正の効いた
やさしい暖色系フィルターにかけられて
浅田さんご本人の人柄と、
楽しく巻き込まれてくれた実家族さんたち、
そして撮ってもらった人々の喜びが
スクリーンいっぱいに伝わりました!
◈
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*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。.
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わたしを産んでくれた両親との家族写真は手元に残ってないし、
もう一緒に撮ることもできませんが
わたしを育ててくれた両親とで
先日スタジオで家族写真を撮ってもらいました。
ふたつの両親に、ありがとう。
◈
◈
みなさんも、家族写真を1枚、いかがですか?
すてきな思い出を、いつまでも。
◈
◈
写真愛が伝わる良い映画だった。
写真家、浅田政志氏の写真に対する愛や情熱を凄く良く描いている良い作品だった。
私もこの映画が公開されるまで、恥ずかしながら浅田氏の事を知らなかったのだが、
彼の家族写真を、他の職業になり切ったり、またはシチュエーションを設定して撮る斬新さに、
素人ながら面白いアイデアだなと思った。
そして、その浅田氏を二宮和也氏が巧く演じている。
彼の演技を見ているだけで、『ああ本当写真を愛するカメラマンなんだな』と伝わってくる。
二宮氏の等身大の演技はやはり才能かな。
特に、『浅田家』の写真集を出版した後、一般家庭の写真を撮る際に、
入念に各家族からエピソードなどを聞き取るシーンは、
本当に家族写真を大事にする人なんだなと伝わってきて、映画全体に優しさを与えていた。
また、震災で家族を亡くしてしまった人たちが、写真を見つけてみんな『ありがとう』という
言葉を残していくのがとても心に突き刺さった。
奇しくもこのパンデミックに見舞われている現在、世界中で家族に会えない人たちがいる中で、
確かな家族との思い出を伝える写真の大切さを伝えている映画だった。
本当、映画というのは不思議なもので、思わぬ事で時代を彩るんだな、とひしひしと感じる。
『糸』しかり。
ただ一つ気になったのは子役の子の東北訛りがちょっと不自然だったかな。
私自身も東北出身だが、イントネーションが明らかに違ったし、
例えば『なんで?』を『なして?』と言っていたのだが、
2010年代にの4~5歳くらいの子が『なして?』と使うのは
ちょっと違和感があった。
あまり無理に方言を入れないで自然にした方が良かったかな、という印象。
あくまで私の意見だが。
とにかく、素晴らしい作品でした。
きっと日本アカデミー賞に幾つかの部門でノミネートされそうですね。
高原家は?
桜吹雪の家族写真の高原家を探しに
被災地に行ってるのですが高原家の家族は見つからなかったのでしょうか?
昨晩、寝てなかったので寝落ちしたのでしょうか?
誰か教えてください。震災映画は苦手なのですが実際のボランティアの人々の心情には頭が下がります。素朴な疑問てゎすが実際の浅田さんは何処に寝泊まり
とか被災地のボランティアの人達の生活シーン少し観たかった。
浅田家の一員になりたい!
父親から譲り受けたカメラを手にした政志。
写真にどんどん引き込まれて、何もしなくなる💦
まるで天才写真家のようだ(笑)
自分が満足した写真を撮るために、家族写真を撮るなんて、家族は大変そう!
東日本大震災で震災した、かつて家族写真を撮った家族を探しに岩手へ。
仕事をしたからといっても、中々出来ないと思う
心優しき政志の性格は、家族が作ったに他ならない。
父親を亡くした少女の家族写真、どう撮るのか気になった。
父親は少女達、家族を撮ってばかりいたから写真がなかったんだなあ。
あたたかい気持ちになる映画
深夜のレイトショーで鑑賞。
だいぶ眠たい状態で観に行ったにもかかわらず、前半のコミカルな部分ではクスッと笑いを誘い、後半にはじわじわと涙があふれ、気がつけば映画に引き込まれ眠気はふっとんでいた。
見終わった後も、もう一度見たくなる映画でした。
主演の二宮さんのあたたかい演技もとてもよかったです。表現力がすごいなと思った。
出ている俳優陣、みなさん本当に素晴らしかった。
個人的には黒木華ちゃんの逆プロポーズのシーンが、可愛らしくて一番好きかな!
家族の愛をたくさん感じました。
実話を基にしているので、泣くだろうと覚悟していましたが、
こう、何と言いますか、じんわりとこみあげて涙しました。
前半は本当。息子(弟)に振り回されて、いろんなコスプレ写真を撮っていて、すごく笑えました。
でも、無茶な話でも頑張って交渉してしまうお兄さん、楽しんで付き合う両親だからこそ、のびのびと自由なことができるのだろうな。と家族に関心をしました。
それに、父の「消防士になりたかった」と写真でならかなえられると思いついた発想力は素敵な考えだな。と思いました。
実際の写真と劇中の写真は本当に同じようで、その再現もすごいな。と・・・
後半は、震災の内容にかかり、見るのが少しつらい部分もありましたが、感動的でした。
でも、初っ端の伏線を最後に見事に回収してくれて本当に良かった。
これからも、写真家・浅田さんには自由な発想で楽しい写真を撮り続けてもらいたいなと思いました。
家族の温かさを、たくさん感じられた写真でした。
あと、黒木華さんの演じた若菜ちゃんの逆プロポーズ、遠回しだけど、すごく好きです。
笑いと涙のバランス、オチも最高
二宮くんの演技目的で鑑賞しました。
はじめは生い立ちからカメラとの出会い、そしてプロになるまでの過程でした。
後半は震災や家族との関わりでした。
震災を経験はしてませんが心が痛みました。
映画では描けないリアルもあったと思いますし、浅田さんの行動力には感動しました。
あとはなんといっても家族に会いたくなりました。
家族に会えない状況ですが、映画を通して大切な存在への関わり方、優しさに気づかされました。
ぼくは東京にいますが家族は長野にいます。
早く会いたいと改めて思いました。
こんな心の改まる映画絶対見るべきです。
浅田家の一員になりたい!
中野量太監督のお話を何度かお聴きすることがあった。
「持っている」方という印象。
湯を沸かすも、お別れ、も何回もみたけど…なぜか?私にはあと少しのところで踏み込んでいけず、苦手意識があります。
多分、みてみて〜僕の作品はこうで、ああで、そう感じてね〜みたいな作り手の押し付けのようなものを感じて私自身の感性が抵抗してるのかもしれない。
でも、めげずに最新作を舞台挨拶付きで鑑賞。
浅田家は本当にいい家族。
主夫のお父さん、ナースのお母さん、優しいお兄ちゃん、奔放な弟。
みんなお互いを尊重して仲良く暮らしてた。
私は家族という分野が苦手だし、まあ色々あって家族写真は1枚もない。
浅田家は私の憧れ。
4人で仮装して写真を撮るなんて、本当にステキ。
親が亡くなってから放っておいた故郷の家を、不肖の弟が勝手に売ってしまい、慌てて写真やら卒業証書やらを取りに行った。
意外とあるんだね、写真が。
これを私がどう保管するか?悩んでる。捨ててしまうと簡単だけど、そうすると何にも残らない。
18歳まで暮らした実家には思い出が詰まってるんだな。
後半の震災で探し出した写真洗浄のシーンも色々考えさせられた。
写真の数だけ、それぞれの人生があるよね。いろんな想いがあるよね。
俳優陣のキャスティングが絶妙!
二宮和也さんの演技を久々みたけど、浅田家の次男にぴったり。
虹の家族ではニノと一緒に泣いた。
日本の母、風吹ジュンさん。
日本の兄、妻夫木聡さん。
そして、優しく温かい平田満さん。
黒木華さんは本当にキャラ作りが上手で出演作が次々と公開。
菅田将暉さんの演技とは思えない存在感。
3作目にして、中野作品がやっと理解できたような…
ラストからのエンドロールも最高だった。
途中で座席を立つ人はいないよね。
憧れの家族写真…撮れるように私も頑張ります。
おまけ
写真家の浅田政志さんは両親に叩かれたことがないそうです。家族が価値観を押し付けないことが人を育てるのね〜と思った。ビンタのシーンは中野監督が作ったそうです。なくても良かったかも。
初日舞台挨拶中継付きで鑑賞。
震災を話に盛り込む映画、最近多いですね
誰もが、あの震災に心を痛めて悲しみ、恐怖を感じた出来事だけに、
今回の取って付けた感が半端なかったです。
瓦礫を片付けるお父さんを
無闇に撮るマスコミのカメラマンを冷ややかに
眺めるシーンがありましたが、
この映画の震災部分が、
そのカメラマン自身のように思えて、
自虐ネタなのかと思える程、、
エンドロールの製作陣見て、
途中で無理矢理、
脚本変えさせられたんじゃないかと、、
二ノ宮さんはタレント業と兼業で時間も無いのに、
演技は普通に上手だと思うんですが、
やっぱりどうしても、
二ノ宮さん本人から離れないというか、
台詞を話してる時は良いんですが、
特に顔のアップとか、
彼のブロマイド見てるみたいに決まっていて、
こんな風に撮れって指示でも出てるのかと
思わせる感じで。
黒木華さんや妻夫木さんは
若奈ちゃん、兄ちゃんがおるな〜と思えますが、
どうも二ノ宮さんは、
あ、写真家になった二ノ宮さん!
と思えて。
菅田さんなんかは、映画終わる迄、
出てた事も分からなかったです、、
それともう一つ気になったのは、
震災部分で、
菅田さんは毎日着てそうなくたびれた服を着てるのに、
二ノ宮さんのツナギはなんか毎回、新品?
と思える程、パリッと綺麗で、、
いや、おかしいでしょ、、と。
この映画の予告で、同じくジャニーズのタレントさんが主演のお弁当作る映画ありましたけど、
それまで見る気無くします、、
前半は良かったです。
特に小さな出版社の社長さん。
たっぷりたっぷり、って日本酒注ぐ所。
良いと感じた物を誰の評価も気にせず、
自信を持って推し進める、本当たっぷり底から支えてくれそうで、とても魅力的な人柄で。
あの方とマサシさんの関わりとか
もうちょっとクローズアップして欲しかった。
風吹さんの極妻シーンも良かったわあ。
前半良かっただけに、本当残念です。
好きなシーンベスト3は、
実話がベースとのことですが、泣かせどころ満載の脚本はさすが中野量太さんならではですね。けして号泣してしまうという映画ではありませんが、幾度となくホロッとさせてくれる映画です。
好きなシーンがたくさんあるので絞るのは難しいのですが、あえてベスト3を挙げるとすれば①黒木華さん演じる若菜の逆プロポーズシーン②娘を亡くした父親が卒業アルバムから娘の写真を見つけたシーン③最後のオチの浅田家の葬式写真(これは笑いのシーンですが)。
そしてキャスティングもさすがの中野量太監督、いつもながら演技の上手い役者を揃えて完璧でした。
星5個でも良ったのですが、中野量太監督といえば「湯を沸かすほどの熱い愛」という傑作が印象深く僕の中での期待値が高くなってしまっているため星4.5となりました。
HouseDeMorning!!!???Asada-sanDeHouse!!!!???
なんか最後は、小さくハッピーな感じで。
葬式もギャグでなんか苦笑だけれども。いい感じとも。(笑)(笑)
カメラ、キャメラがニコンとペンタックスで。(笑)
キャノンやソニーや富士フィルムも出して欲しかったような。(笑)(笑)
俳優さんの個性が強くて。(笑)(笑)
いい感じと感じてしまいました。(笑)(笑)
東日本大震災のシーンがあったり。
できたらもっとサクサクと。
熊本だとか、
長野だとか。
北海道だとか。
もっといろいろなシーンも入れて欲しかったような。(笑)(笑)
まあノンフィクション??だから仕方ないのか。
女優さんも姉さん的で。(笑)(笑)
個人的にはもっとサクサクと。
フランス映画であの展開はないでしょ???!!!だとか。
ギャグが少なくて。(笑)(笑)
長男は何気に大変だけれども。
次男、素直、みたいな。(笑)(笑)
どうせだったら自衛隊のパイロットとか。
宇宙飛行士とか。
もっとめちゃくちゃして欲しかったような。(笑)(笑)
アクションで、空手とか。
合気道とか。
めちゃくちゃアクションVFXのシーンが欲しかったような。
まあ、アンパイなファミリー向け、ファミリー映画でした。(笑)(笑)
個人的には真面目な役が気に入ってしまっている俳優さんがいるようで。
苦笑でした。(笑)(笑)
FamilyCinema!!!!????
ファミリームービー。(笑)(笑)
少し前のようで、けっこう経っているような。
写真屋さん。(笑)(笑)
ちょっと内容の演出がナイーブというか。
まあそこは置いておいて。
写真家さんの若かりし頃と、うだつの上がらない日々と。
さまよいながらも、幼馴染と、ゴールインみたいな。
それで、ファミリー的な。
そこに、ちょっと天災を絡ませて。
いい話。
まあまとまっていて、ファミリー映画で、ファミリーで観れて。
安心な映画ですな。(笑)(笑)
個人的には、ストーリーをサクサクやって。
いい話ながらも、アクション性とかも踏み入れて。
ちょっと成功して調子に乗って浪費的なこともやってみたり、
遊んで欲しいような気もするけれど。
やっぱりこれがいいのかもと。
しっかりまとまっておりまして。(笑)(笑)(笑)
政志と同じニンマリ顔
主人公の政志は幼い頃から被写体を理解してからでないと写真が撮れない。
物語の前半、20代の政志は鏡越しの自分自身を撮ろうとするが、撮れずにいた。
政志自身が自分を理解できていなかったから。
そして物語終盤、40代の政志は鏡越しの自分自身を躊躇なく撮り、ニンマリ顔をする。
政志の言う通り、なりたい写真家になれた証。
映画を見終わった私もこのときの政志と同じようなニンマリ顔。
冒頭の父親の葬式が家族写真の設定と明かされたからだ。
そしてエンドロールを見ながらでもうひと笑い。
「ああ、なんか良かったな」
映画館を出るときはふんわりそんな気持ちなれる映画だった。
特に印象的だったのは堤防のシーン。
政志は悩みごとなどがあると堤防にて海を眺める。そこに現れ政志と会話するのが父親か恋人の若奈。
まず、この「堤防の上にいる」ことは浅田家の家に入ることでもあるように思えた。
政志や父親や母親は最初から堤防の上にいるのに対し、若奈は違う。
若奈は一旦の別れを政志に告げるが、そのとき堤防の上にいる政志を見上げて会話している。
その後、政志と同じ堤防の上から現れる若奈は結婚の約束を取り付ける。そして政志の母と兄はやはり堤防の上で新たな浅田家の一員を歓迎する。
そもそも、若奈の初登場シーン自体が浅田家の2階のベランダにいる父親を見上げて会話するところから始まっている。布石はもうそんなところからあったのかもしれない。
また、政志が堤防の上で父親と会話する場面では「海のうねり」もまるでそのときの
政志の現状(何になりたいのか何を撮りたいのか分からず悶々とした日々を過ごしている)や
心情(父親のなりたかったモノを撮ろうと閃いて心が躍動している)
とシンクロしているようで面白かった。
堤防の上に政志がいて悶々としているのは知っているのに、自分からは決してそこへは近寄らない母親も政志との関わり合いがどういうものなのか見て取れて楽しい。
仲良し家族と言えども、家族全員それぞれ自然とどう関わるのかは役割分担のようなものができてくるのではないだろうか。
そんな様子が堤防のシーンだけでも現れていて可笑しく愛おしかった。
政志は事あるごとに定期的に堤防の上で悶々としてほしい…笑
2020年の邦画№1かも?
とにかく安定して面白かった。
二宮和也、侮りがたし。
前半の浅田家をモチーフとした笑いを抑えきれない写真撮影。
後半の浅田家を卒業して、家族写真で独り立ちしようとした直後の東日本大震災とそこからの復興。
予告編を見た時には東日本大震災で実家を失うものと思っていたので、浅田家の家が東北でないことを知り、あれっ!?と思っていたけど、家族写真を撮り始めた時にそうくるのかと納得した。
ラストはやられた!という感じ。
でも、イントロとラストのお葬式がイコールであるとは限らないのかもしれない。
全54件中、21~40件目を表示