浅田家!のレビュー・感想・評価
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久しぶりに笑わせて泣かせるど真ん中の日本映画の良作。観る前はキャストのイントネーションが心配でしたが杞憂でした。
①主要キャストが全て好演。芸達者ばかりが集まっているので当たり前と言えば当たり前なのだが、最初から最後まで安心して気持ちよく観ていられる。妻夫木聡は、役者としては色々な役をやりたいだろうけど、やはりこのような普通の好い人の役が一番ピッタリくる。今回はお兄ちゃんとしての受けの演技に上手さを見せた。黒木華も映画では淑やかな役の印象が強いが、今回はやや気の強いくせのある役に魅力を見せた。あくまで演技だろうが関西女の地を出している様にも思えて面白い。②浅田一家のシーンでの肩に力の入らない柔らかい空気に対して、東北のシーンはやや硬いが(題材が題材だけに仕方ないかもしれないけども)、渡辺真紀子の懐の深い演技で緩和されている。菅田将暉も『糸』よりも好演。③私個人は、写真を撮ることも撮られることも余り好きではないが、映画の最後の政志の独白にあるように、写真は家族の思い出・記憶を留める、というだけでなく家族が未来に向かって進んでいくよすがになる、という力は確かにあるように思えた。
予想以上にに涙腺が崩壊。
冷静で丁寧
実在の写真家・浅田政志さんの実話をベースに構成された映画だという。家族によるコスプレ写真集は実在しているので,映画に出てきた写真と比べてみると実にソックリで,よくここまで寄せて撮影したものだと恐れ入ってしまう。写真の存在価値は何かと突き詰めてみれば,時を切り取って後で見返せるものと言えるのではないだろうか。最も実用的なものは遺影であろう。撮り直しがきかない写真ほど貴重なものはない。
前半は,主人公が写真家として認められるまでをコミカルに描いている。アイデアは面白いし,撮影の苦労話も丁寧に描いてある。伝わる人にしか伝わらないという商業写真の難しさもしっかり描かれている。家族写真は家族の思い出の最たるものである。だが,家族というのは馴れ合いではない。辛いこともまた家族には付き物であり、その最たるものが家族の闘病や家族との死別である。やりたい放題の次男という設定はまあいいが,家族の誰かが病気で倒れた時まで他人任せでやりたい放題でいいのだろうか?という疑問が消せなかった。
東日本大震災の後の話は,決してこの映画のメインではなく,あくまでエピソードの一つという扱いであり,大震災ネタを期待していくと少し肩透かしを食らう。泣かそうと思えばもっとあざとく撮ることもできたはずだが,東北人として物足りなさを感じるほど淡々としている。前半とのバランスを考えた結果なのかもしれないが,個人的にはもう少し泣かせて欲しかった。それでも十分泣かされたのだが。
大震災の風景はセットで再現したのだろうか?引きのアングルのは CG かも知れないが,既視感が半端なかった。基礎だけになった家の風景は,東北の太平洋岸にいくらでもあった。亡くなった人の喪失感は,一人でも大変なものなのに,それが一度に何千人も出てしまったのである。あの時の日本人として言い知れない痛みを,私は死ぬまで忘れることがないだろう。そこに踏み込むかどうかで,映画の質は大きく違ったはずであるが,この映画では当事者ではないという姿勢を貫いている。
役者は,二宮と妻夫木は流石に実力者だと思わせたが,彼らに増して素晴らしかったのが黒木華と菅田将暉である。どちらも,オーラを封印して引き立て役に徹していたのが見事で,しかしながら自分の見せ場だけはしっかりハマっていて感服させられた。風吹ジュンも演技の幅の広さに感心した。北村有起哉も出番は僅かだったが印象的であった。彼の役は当事者であるので,もっと踏み込んだ演技でも良かったのではないかと思う。
演出はいずれの場面でも客観的で,非常に冷静だったのが印象的であった。これが人によって物足りなさを覚えたりする原因かも知れないが,とにかく丁寧だったのは褒めるべきだと思う。東北人は,見ておいて損はないと思う。
(映像5+脚本3+役者5+音楽3+演出4)×4= 80 点。
コミカルさと哀愁さの融合
いまいち乗り切らん
ほっこり♪
この映画を見ると家族に会いたくなって、家に帰って古いアルバム引っ張り出して、親とこの時はこうだったとかどうでもいい話をして懐かしく笑いあいたくなる。そんな家族の当たり前がとても愛おしい。当たり前が災害で一瞬で崩れる怖さも感じながら、家族っていいな、写真って素敵だなと感じさせてくれる作品。浅田家と親含め同世代なので余計に感情移入しやすかった。
主要キャストのみなさん、みんなよかった。このまんまこんな素敵な家族いそうだなーって。平田満と吹雪じゅんの安定感、めちゃくちゃ優しい妻夫木兄貴、素敵すぎる彼女の黒木華、素敵な人に囲まれて、適度なダメ人間の二宮くんがいい人間味出てました。
内海家の子供かわいかったなーお父さんがもういない悲しさをしっかり受け止めた上の子と無邪気な下の子、どっちもかわいい。
改めて家族を感じて、家族を大事にしたくなります。
心が暖かくなりました。
家族も写真も素敵!
とにかく、商業映画として成立させたことに、尊敬と感謝を申し上げます!
知っている人も知らない人も観て欲しい
気になるところあるけど
笑ったり泣いたり忙しい作品(笑)
二ノ宮さん目当てで観賞。
以前観たキムタクとの検事役の作品の演技が良かったので本作にも期待。
期待通りの演技で本職の歌手よりも役者さんで行けそうな感じ(笑)
彼のヘアスタイルを含めた色々な風貌が見られて二ノ宮さんのファンなら必見の作品かもしれません。
ストーリーは3.11を境目とした二部構成になってる感じ。
前半は笑い多め。後半は涙多め。
実話ベースの作品だけど、あんなファミリーが実際にいたとは驚き。
全体的に満足度は高くは無かったけど、冬場の海岸で記念写真を撮るシーンが一番感動した感じ。
お父さんの写真が無いと言うアルアル感が良かった。
被災地でのボランティア活動。
自分が出来る事なら何でも被災者の方々のお役に立てるんだなぁと思わせる感の作品。
エンドロール最後の一枚の写真。
ほのぼのしていて良かったです。
観賞中、近くの女性の方が笑ったり泣いたり鼻水をすすったり。
かなり忙しそうでした( ´∀`)
家族の暖かみ(^-^)
感動した😭
タイトルなし
何になりたかった?弟はなりたかった写真家になった、家族全員を巻き込んで。家族の物語 = 中野量太作品という感じで豪華キャストが脇を固め、様々な人生が交錯しては、泣かせにかかってくるハートウォーミング。優しく温かな眼差しは時に感動することを強いられているようにも感じられてしまう。確かに感じ入るものはあるのだけど、同時にセリフが説明的というか丁寧に何でも口にしすぎではなかろうかと思う節はあった。あと、これはもう主観でしかないのだけど、やはり子役の演技が苦手…と、冒頭の方で主人公兄弟の子供時代を見ていて思った。兄・妻夫木聡の安定っぷり、小野・菅田将暉のカメレオンっぷり。写真を撮る前、家族に話を聞いているシーンは同じ嵐メンバー櫻井くんのアフラックのCMを思い出してしまった。もう一つ気になったのが政志が東京で若菜の部屋に居候していたとき、二人はそういう関係になっていたのかということ。もちろん付き合っているとは言っているものも、本作に性の部分が無さすぎて、逆に不自然にも思えてしまった。キスシーン一回もなくて結婚するの?家族っていいな。僕はなりたかった写真家になった。
今年映画館鑑賞52本目たぶん
中野量太と二宮和也という奇跡のような組み合わせで。
これからの写真・写真家の在り方
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