「後半は面白いんだけど、前半が超絶つまらない」浅田家! バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
後半は面白いんだけど、前半が超絶つまらない
前半は主人公が子供の頃から、ふらふらと紆余曲折しながら写真家として成功するまでの話なんだが、これがどうにもこうにもつまらない。三重の実家での両親と兄との家族の話がコミカルに描かれるが、主人公とその家族に全く共感できないし、主人公を演じる二宮和也は髭面もロン毛も上半身タトゥーも全然似合わなくて童顔チビが無理に背伸びしてるようにしか見えない。東京に出てから写真家として成功するまでの話も極めてベタで凡庸。あまりに退屈で何度も時計を見てしまった。
ただ後半は東日本大震災の話になって、そこからはちょっとジーンとくる感動があった。まあ、その後半でも妙にベタというか見え見えの展開や描写があり、引っかかるところはあったが、それでも目頭が熱くなるところもあったのは事実。とはいえその後半に行くまでの前半1時間が本当につまんなかったからなあ。
全体的には可もなく不可もなくというより、可もあり不可もありといったところで、面白かったとは到底言えない出来でした。
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