劇場公開日 2019年4月20日

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「映画として最高、現実として…」主戦場 i22さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画として最高、現実として…

2019年4月26日
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女2人で鑑賞。映画館を出て、大笑いしながら「(映画)おもしろかった!」と言って盛り上がり、その数分後に、「…(現実)ヤバくない?」と言って恐怖が湧き上がる。

映画は本来なら娯楽。暇つぶしかもしれない。でも、本当に素晴らしい映画は私たちの実生活、思想などに影響を与えると私は思う。たとえドキュメンタリーでなくても。フィクションは現実の比喩だから。ドキュメンタリーは比喩ではない。だから、映画の世界に感情移入するという行為がそもそも必要ない。その現実に直接揺さぶられる分、スリリングだ。だが、普通ならあまり「笑い」は生まれないと思う。その点に、この映画の秀逸さがある。

何が言いたいかというと、この映画は現実に影響力のある素晴らしい映画だ。見た後から世界の見方が変わる。しかも、説教くさくない立派な娯楽だ。ドキュメンタリー作品は普段あまり見ないが、こんな作品は初めてみた。「あり得ない」と笑った事が現実だった。笑ってる場合じゃないのに笑わせる。そして、恐ろしのは鑑賞者はこの現実の日本をどうするのかを問われているからだ。

内容については一言。
真実とは簡単な事ではない。同じ事実でも左右で真実とされる事は異なる。だが、私は劇中のある人の言葉、「恥を知れ」が自分の中では真実だと思う。

i22