「意外や意外、テッド・ダンソンご出演。」ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
意外や意外、テッド・ダンソンご出演。
オーブニングロールが終わるやいなや、♪Summer noon I can always stay.....で始まるSummer noon (Tweedy:バンド名)
Excuse me.
.............
I don't think you can smoke inside.
You buy something, I'll put out.
............いったん店の外に出た客が、戻ってきて
Hi.See that?
Just bought that album on Amazon
for less money than you charge here.
You're a dick head. Bye.
冒頭のフランクの客に対する態度からこの店の経営状態がわかるのだが、もちろん、ブルックリンのレコード店が舞台になるので、心地よい音楽が、映画を邪魔しないものとなっている。
余談として、監督のブレット・ヘイリーがYouTubeでこの映画に対する思いを出演者と共に語っていたのだが、その顔を見ると、ひげ面で主演のニック・オファーマンも同じ、それとカメオ出演しているジェフ・トゥイーディーもひげ面でしかもパディントンのように帽子もかぶっている。その上、いつもダンディなテッド・ダンソンも珍しく髭をはやしている。
熊のプーさんのようなフランク、娘想いでいて、その娘サム役が、とてもキュートなカーシー・クレモンズ、二人がお互いに思いやる関係を中心に個人的には、ヒョウヒョウトした役なら彼の右に出るものはいない、テッド・ダンソン。このサイト映画.comが一般の視聴者からあまり情報として使われていないのがよくわかるのは、テッド・ダンソンと言えば11年続いたシットコム「Cheers(1982)」、彼の役者人生を確立させたと言っていいもので、これを載せてないとは、トホホ......。
ラストの娘とのセッション、レスポールギターの音色、"何故?店を閉めちゃうの?"とついつい思ってしまっている自分がいる。
映画情報サイト、RogerEbert.com「ブルックリンの親娘をじっくりと見守っているように描いている物語が、音楽ディオのように自由な感情で満たされている。」また、ある映画ファンの方は「この映画は、ミュージシャンがもたらす喜びという贈り物としてだけでなく、娘と父親の絆を祝うものとなっている。」と語っている。
それと例えば、映画「ホンモノの気持ち」(2018)にも登場したCigarettes After Sexによる"Apocalypse"、そしてこの映画、自宅やレストラン、もちろんフランクのレコード店"レッド・フック"すべてにおいて雰囲気抜群!!