影に抱かれて眠れのレビュー・感想・評価
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横浜舞台はいいけど......
日本映画のハードボイルドの舞台は横浜と沖縄が多い。どちらもアメリカの匂いがする港町である。本作は北方謙三の原作であるが、舞台の横浜は、まるで70年代にタイムスリップしたように描かれていて郷愁を感じる。しかしながらストーリーそのものにハードボイルド感が薄い。全ての人物に感情移入が出来ず、陳腐な仕上がりになってる。
画家として、男として
小沢和義脚本ってことでめっちゃ楽しみにしていた作品でした。
間の画家としてのストーリーと兄貴分としてのストーリーが同時進行していく感じかな。
どちらのパートも凄く良かったが、どちら共一つの映画として成立しそうだし、分けても良さそう。いや、男の2つの顔を一つの映画にまとめてるからいいのか?
加藤雅也の大人の色気とハードボイルドな演技がとても良かったが、他の俳優陣が少し微妙に感じる。特にAK-69。初演技だからしょうがないかもしれないが。
若旦那の演技は個人的には好き。あの雰囲気といい、キ○ガイっぷりといい、凄く良い。
ストーリー内で印象に残ってんのは響子の死後の旦那との対談。
夫婦として終わってたかもしれないが、夫として、男として凄く複雑な心境だろうな。最後まで自分は選ばれなかった訳だし。後悔先に立たずだよな。
オシャレな任侠映画❗
星🌟🌟🌟🌟加藤雅也の任侠映画どうなのかな?と思っていたのですが意外とハマり役で凄く面白かったです❗東映のヤクザ映画のようですが主人公が個展を開けるほどの絵描きの設定などちょっとオシャレな感じの任侠映画で女性の方も観やすい作品だと思います❗ラストどうなるのか全然予想が付かなかったのですが意外と任侠映画らしい終わり方で安心しました❗加藤雅也のカッコイイ魅了満載で尚且つ面白い作品でした❗
都内でももっと長く上映して!
渋い。出演者も、映画の雰囲気も。主題歌が好きで見に行ったが、思わぬ収穫だった。
主人公の冬さんが、人妻響子に恋愛感情を持っていたかどうかが、最後まで分からなかった。
この映画で初めて知ったが、熊切さんが色っぽい。実際は加藤さんとの年の差が17歳くらいのようですが、お似合いでした。
全体的に品が良い映画だったと思いました。
横浜シネマリンは綺麗で快適でした。都内でももっと長く上映してくれたらよかったのに。
響子の夫役は誰なのでしょうか?パンフレットはないのでしょうか?
無駄なことが必要なんだ。
ハードボイルドものが好きなのだ。
小説も映画も。
ただ生き方としてはどうなのか…。
ちょっとしんどい。
格好良さは今ひとつだったし、ストーリーもありふれていた。配役もイマイチピンとこない。
しかし、観終わって何かココロに引っかかってしまってる。
なんなんだ?この残照は。
映画は答えを突きつけるものではない。
むしろ、知る由も無い世界を、擬似的に体感し考えさせるものであるとすれば、
この映画は今までにないハードボイルド映画なんだろう。
頭から離れぬこの映画に苛立ちさえ覚える。
☆☆☆★★ 『相棒』シリーズの和泉聖治がメガホンを撮った作品。 …...
☆☆☆★★
『相棒』シリーズの和泉聖治がメガホンを撮った作品。
…の割にはTBS。しかもBS(-_-)
原作未読。簡単に。
映画は良い意味でのプログラムピクチャーの佳作かと思う。
主演の加藤雅也は画家にして武闘派。しかも女にはモテるのだが、ガッガッしていないから向こうから寄って来る。
う〜ん見習いたいが、なかなかその機会がなあ〜(p_-)
ヒロイン役の中村ゆりが可愛いからず〜っと観ていられるのだが。人によっては、このどことなくプラトニックな関係に苛々してしまうかも知れない。
何しろこの2人。ランチデートばかりしているのだが、男女の関係には至らない。そればかりか、中村ゆりは余命幾ばくもない薄幸の身。
どうやらこの街では2つのヤクザ組織が存在し…と。いずれはどの様な話の流れに至るのかが、観ていて丸わかり。それでも。この2人の関係が、いづれは暴力的な事件が起こった際にどうなってしまうのか?原作未読の為、何となく見入ってしまったのだが。ヤクザ側の描かれる方だったり。中村ゆりがどう見ても死期が近い女性には見えなかったり。加藤雅也は画家なのに、絵を描かず逆に彫師だったり。2人の関係に嫉妬する熊切あさ美の存在は一体何だったのか?…等。ストーリー展開は良い意味でいい加減に感じる事も。
館内ガラガラの状態だったのだが。暴力的な描写であったり、恋愛場面であったり…と。今の若い人向きと言える、エゲツない程の直接描写が余りなく。その意味では見向きもされないのは致し方ないのかも…。
とは言え。作品全体の雰囲気のハードボイルドさは、プログラムピクチャー好きには嫌いになれない言ったところでした。
2019年9月14日 丸ノ内TOE I 2
よかった
原作者のファンなので普段は邦画はあまり観ないのですが、観に行きました。
正直言って展開は冗長かな。あと中野組の組長役の演技がオーバーすぎて、一人だけコントをやっているように見えました。
原作者が画面にチラッと出てきたときは思わず「プッ」と吹き出してしまいました。
でも所々いいシーンがあって、特にラストは最高でした。あのシーンを見れただけでこの映画を観た価値はあったと思いました。
男はどうしてハードボイルドに惹かれる
頑固で、無鉄砲で、ぶれない、媚びない、寝ないし、食べないし、飲むし、吸うし、抱くし、そしてどれだけ怪我しても死なないし(笑)。
僕の持っているハードボイルドの主人公はこんな感じです。
今回もおおむねあてはまるかな。全てが僕と正反対で、どうしようもなく憧れてしまいます。生まれ変わっても、なれっこないと思うけどね。
ただ、悲しいんです。この生き方。
ハードボイルドな雰囲気にどっぷり浸からせてもらえる一本です。
えっ、原作者が出てたの?気付きませんでした。
加藤さん渋くてかっこいい
なかなか昭和を感じるハードボイルドという感じで私は好きなタイプの映画でした。ただ、バリバリの任侠ではなく、気持ちが高ぶったり沈んだりすることはなくて、全体的にあっさりした印象を持ち、リラックスして楽しむ事ができました。ヤクザ役の方達はあまり恐そうな雰囲気ではなくて、断然加藤さんの方が強そうだったので、緊迫感とか迫力に欠けていたように思いますが、そこが逆に観ていて面白かった。「こんな人達いるの?」とか、襲うところも「ここで拳銃でるかな?」と思うところでナイフだったりで、あまり怖くなくてホッとしました。ミステリアスな画家役の加藤さんはとてもかっこよかったですし、女性の叶わぬ恋に心が締め付けられました。ただ、悲しい場面で泣くことが出来たらもっと良かったのにな。。最後のシーンはあれでいいと思ってしまった。
「いつもの」は…ねぇ。
野毛で飲み屋を2軒経営しつつ、自由気ままな絵描きをしている男のハードボイルドな話。
やんちゃな若者の面倒をみてやる兄貴肌なところからトラブルに巻き込まレていく侠気ストーリーと、彼の絵や人間性の魅力に惹かれる女との色男ストーリーをミックスして進行して行く。
いずれにしても匂い立つ程に男前で渋い主人公をみせているけれど、余りも主張の強い二つのストーリーが同時に進行して行くし、主人公をみせることに系統し過ぎていて設定や展開がちょっとちぐはぐになってしまっているのが安っぽく感じて勿体ない。
シリアス一辺倒なストーリーで演技力に難のある演者さん数名が悪目立ちしていたのも勿体なかったし。
個人的には好きな部類の作品だけどもうちょい練り込んで欲しかったかな。
ノスタルジックなハードボイルド
昔はこんな映画もっとあった気がする。
ちょっと時代遅れな感じだけど、ノスタルジー漂うハードボイルドだった。
テンポも良いし、劇中の人物像のスタイリッシュじゃないけど、なんかカッコよさげな生き方とか、舞台挨拶で、中村ゆりさんが、問題を抱えた人々が肩よせあって生きてる感じ…と言ってましたけど、そういう雰囲気も良く出てたと思います。
昨今の暴力的な言葉が飛び交うなかでも、こんな映画がたまには作られるような、日本であれば良いと思います。
その方が健全な気がする。
あまり、レビューになってませんでした。ごめんなさい。
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