「ありがとう」映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう
なかまだから、一緒にいる
なかまだから、ゆずりあう
なかまだから、探し会う
なかまだから、居場所を探す
なかまだから、支え合う
なかまだから、会いに行ける
なかまだから、ありがとう
はなれていても、ずっとなかまだよ。
いちばん大切な言葉が、いちばん言いづらい言葉だったりするわけで…。
ヒトの縁とは不思議なもので、私の意志とは無関係に、観ることになりました。ユルいキャラに、ユルいストーリー。でもだからこそ、ストレートに響くわけです。
誰かに認められたい。誰かに受け入れてもらいたい。そんなひよこが、誰にだって、心の裏表紙にいるものです。(嘘だと思う方は「すばらしき世界」をご覧下さい。役所広司と云う、かなり屈折したひよこが、皆様を待っています。)
そしてある日気付く。ヒトに愛されたいのなら、まず自分がヒトを愛するべきだとね。その初めの一歩が…ありがとう。
業務用ではなく、人として、この言の葉を口にするのは、案外勇気が要る。私自身、ずいぶん屈折したひよこだったことを、本作で思い知らされました。
一切期待せず、一切考えずにご覧下さい。驚くほどベタなストーリーに、驚くほど感激している私に、私自身が驚きました。
あ、忘れてた。
私がこの映画を観るきっかけを作った人へ。
ありがとう。
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