貞子のレビュー・感想・評価
全158件中、41~60件目を表示
恐怖の中に漂う切なさ。哀しみと怒りを背負った子供の叫び。
【賛否両論チェック】 賛:ヒロインが貞子の恐怖の元凶に迫っていく中で知る、愛されなかった子供の哀しみや怒りに、思わず考えさせられる部分も多い。ホラー要素も期待通りに満載な他、主題歌も必聴。 否:言わずもがな急に驚かせるシーンがかなり多いので、苦手な人は観られない。 特段、貞子に関する予備知識は不要です。母親が不可解な死を遂げた少女と出逢ったヒロインが、今回は「撮ると死ぬ」という貞子の呪いに苛まれていきます。その過程で明らかになっていく、親に愛されなかった子供の哀しみや苦しみ、そして怒りには、ゾッとする中にも胸が痛くなるようです。 ただ敢えて難点をいえば、物語の展開とは関係のないような驚かせるシーンが、急に出てきたりするところでしょうか。思わず、 「・・・ん、なんで?」 ・・・なんて感じてしまうかも知れません(笑)。 また、女王蜂の主題歌「聖戦」も、物語の世界観と不思議なまでに絶妙にマッチしているので、そちらにも要注目です。 ホラー映画が苦手な方は勿論観られませんが、日本を代表するビッグネームですので(笑)、是非チェックしてみて下さい。
ちょっとは怖い。次回作で俺たちはビックリする(きっと)
心霊スポットを撮影した弟が行方不明になり、大島まで探しに行く臨床心理士の姉の話。 この映画の原作は「タイド」だとあれだけしっかり打ち出しているってことは、この映画のキーポイントは姉弟。そしてこの結末ということは、明らかにこの映画はエピソードだということだろう。「タイド」とは似ても似つかぬ展開になっているが、姉弟というプロットだけは重なっているので、第2第3弾でまとめていってくれるのでは。 池田さんを見ていられるのは、楽しかった。 しかし、今回観るにあたり、リングの復習とタイドの予習をしてから行ったのだが、「リング」は小説も映画も、ほんとうに傑作だなあ。 「録画を見ると死ぬ」という、日常(当時)が恐怖に反転するアイデア。見ると死ぬという因果関係が徐々にわかっていき、その後には「なぜ?」というか「どうしてこんなテープができたのか?」が解かれていく様は、次頁をめくらずにはいられないテンポ。そしてわかっていくことがいずれも(心理的に)怖いことばかり。 そして、ホラーと言えば「そっち行っちゃダメ。襲われるに決まってるじゃん」というほら出たビックリのお化け屋敷映画だったところへ、小説のよさだった “心理的恐怖” をこれでもかと詰め込んだ、まさに時代を変える “Jホラー” の先駆けだ。 そんな奇跡のようなことは、決して頻繁には起きないのだろうが、観る側としては、やはり期待してしまいます。 今作は、若干お化け屋敷的だったり、少女お助け映画風だったりするので、映画.comの評価も厳しいものが多いようだけれど、是非次回作で「こうなるのか!そのためのあのエピソードだったのか」とビックリさせてほしい。 心配なのは人気が出ないと次回作が出ないという映画界の厳しい掟。でも今日は、海老名の高校生カップルがけっこう入っていたよ。
池田エライザちゃんを楽しむだけの作品
私の大好きなホラー。残念なことに、全く、怖くない…。どうやったら、こんなに怖くないホラーが出来るんだろう? いきなり出てきてドキドキってのも、ラスト10分くらいに2回ほど。 貞子のこと、あまりにも知り過ぎてるからってもあると思う。それに、貞子、最近、バラエティに出過ぎだしね。例の、貞子が、テレビから出てくるシーンでさえ怖くないっていう…。 しかも、私の大好きな 池田エライザちゃん、演技が下手なんだよ…。だから、ますます、怖くないのかなぁ。塚本高史くんが頑張ってるんだけど、彼の存在だけでは、恐怖感は表現できてないんだよ。佐藤仁美さんは、頑張ってたし、あの死顔は、ある意味、怖かったけどね。 予告編で「ポラロイド」流れましたが、その予告編の方が、よっぽど怖かったし、印象に残ってしまいました。
井の中の貞子 ネットの海を知らず
※ネタバレ指定を忘れたまま2時間ほど投稿
してしまっておりました。もし未鑑賞のまま
お読みになってしまった方々おられましたら
誠に申し訳ございませんでした。
日本の恐怖映画史に名を残す傑作ホラー『リング』。
そこで登場する呪いの根源"貞子"を、『リング』
1、2作目を監督した中田秀夫が再び撮る!
幽霊ホラー大好き野郎の自分は楽しみにしてました。
なお、シリーズ通して原作小説は未読。
日本の恐怖映画史に泥を塗る底辺ホラー『貞子3D』
辺りからまるでマスコットキャラみたいな扱いを
受けてきた貞子だが……あのね、未見の方は
『リング』『リング2』を観てくださいな。
あんなに陽気で優しくみえる具志堅用高さんが
昔は鬼のように強いボクサーだったと知った時
と同じくらいの衝撃受けると思いますよ。
さておき『貞子』のレビューを書いていくが――
...
ああもうこれは最初の方で書いてしまおうか。
『リング』級の恐怖を期待すると物足りない。
かなーり物足りない。個人的な感覚だが、
『リング』1作目の恐怖を100%とすると、
『リング2』は80%、今回の『貞子』は
せいぜい20~30%位じゃなかろうか。
『クロユリ団地』『劇場霊』は別路線の作品として
僕は楽しめたクチだが、今回ばかりは、やっぱ
1作目の恐怖を求めて鑑賞した訳で……残念至極。
まあ『怖い』という感覚にも色々あるが、
僕が本作に求めていたのは、たとえば西洋ホラーで
多用される、物陰からグワッ!と怪異が飛び出して
大音量とともに驚かす"コケオドシ"方式ではない。
僕が求めていたのは、『リング』オリジナル版のような、
突然驚くシーンは少ないのに、観ているだけでじわじわ
忌まわしさが身内に侵食してくるような類いの恐怖だ。
過去作を改めて観直したが、そもそもオリジナル版の
『リング』には観客を瞬間的に恐怖させる演出は殆ど無い。
何気無く観ていると、いつの間にか視界の片隅に何か
恐ろしい異物が映り込んでいて、数瞬遅れて悪寒が
やってくる、そんな感じの恐怖演出なのである。
重ねて、意味も脈絡も不明なのに「見てはいけない」
という忌まわしさを直感させる“呪いのビデオ”の映像、
全編を覆う曇天のような重々しい空気感により、映画
それ自体に禍々しさが宿っているように感じられた。
今回の『貞子』も、恐怖演出そのものは悪くないと思う。
先述の『リング』同様、“いきなりビックリ”の安直な
恐怖演出ではなく、違和感や不気味さを滑り込ませる
形式の恐怖演出だ。だが恐怖シーンのボリュームは
圧倒的に足りないし、オリジナル版と比較すると
様々な恐怖要素が欠けていると感じる。
...
まずもって、“呪い”の恐怖が伝わらない。
ご存知の通りオリジナル版は『ビデオを見ると1週間後
に死ぬ』というルールが存在したが、今回は無い。
いや、あるのかもしれないが描写されない。
貞子の姿を捉えた映像に新たな呪いの映像が念写される――
ここは分かる。その後も、ネットを介して無関係な
動画にまで呪いが伝染していると思わせる描写もある。
だが肝心要の「それを見たらどうなるのか」が何故か
全く描写されない。見た人間に実害が及ぶと分かれば
怖いが、そこが描かれなければ単に『気味の悪い映像
だね』だけで終わってしまうし、せっかくネット社会
に貞子を復活させた意味も薄れてしまうと思うのだが。
結局、呪いの映像による被害者は本編を見る限りは
カズマ1人だし、巻き添えを喰らった形のサバイバー
倉橋さんが貞子に殺されたタイミングもよく分からぬ。
今回の“呪い”はどうにも行き当たりバッタリで一貫性が
感じられないんよね(一貫性が無いのに人がバタバタ
死ぬならそれはそれで怖いが、被害者も少ないし……)。
映像の質感もかなり残念に感じた点。
本作の映像は全体的に――乾いて軽く感じる。
今になって再び映画撮影のデジタル化による弊害を
感じる事になるとは思ってもみなかったが、小綺麗で
さらりとしたデジタル映像からは、フィルムで撮られた
オリジナル版にあったあの、全編を暗雲のように覆う、
重苦しくじめじめとした質感が感じられないのである。
新たな呪いの映像も「見てはいけないものを見ている」
とは感じられなかった。理由を説明するのが難しいが……
オリジナル版は精神の壊れた人間の頭の中を無理やり
見せられているような感覚があったのだが、今回の
映像は脈絡が“ある”ように感じたというか……。
2019年に『リング』を再び描く上でのテーマも弱い
(個人的にはこの手の映画でテーマを前面に打ち出す
必要は無いと思うが、匂わせる程度には欲しい)。
社会から孤立する家庭、育児放棄という点は悪く無いが
様々なホラー映画で既に描かれたテーマではあるし、
ネット動画投稿という今日的なアイデアも導入でしか
活かされなかった感。都市伝説である“不幸の手紙”を
VHSへと進化させたオリジナルと同様、時代と共に
変容するメディアをもっと活かした展開が観たかった。
...
が、好きな部分もある。
先述通り、恐怖演出の手法自体は悪くない。
火災現場を撮影した映像はそれこそ「見ては
いけないものを見ている」という忌まわしさ全開。
名無しの少女が見るOL風の女の幽霊も怖い。
ただの親切な人に見えたのに……という後発的恐怖。
洞窟奥で少女が無数の霊に引き摺り込まれるシーンは、
すがるように魂を引き摺り込む霊たちのおぞましさと、
親に棄てられた少女への同情が入り雑じる良いシーン。
(その後の肝心の貞子は怖くなかったが)
主人公マユとあの少女の関係性も好き。
親に棄てられる悲しみを知るマユの手で、あの少女
だけは救われた。恐怖で壊れてしまったマユとの
最後の対面はどうにも皮肉で、少しせつない。
池田エライザは良かった。あの少女との
シーンや最後の壊れた演技など特に。
そして貞子だ。
あまり怖くはなかったものの、それでも『リング2』
以来でやっとまともな貞子が登場したと思えた。
貞子が一度母に棄てられたという設定は『リング2』
で言及されていたが、今回はそこを掘り下げた形。
何より、彼女はもはや人ではない。怨念にのみ
突き動かされて害を為す狂った存在として
描いている点がまさに従来通りだと感じた。
生い立ちに同情すべき点はあれど、
あれには一切の同情も懇願も通用しない。
あくまで負の存在。あくまで悪意の塊。
...
以上!
オリジナルの監督が撮っただけあって貞子の描写に
不満は無いし、主要な人物も悪くないと思うけど……
じめじめとして重苦しい、後を引く恐怖というのは
殆ど無く、非常に残念。イマイチの2.5判定です。
20年経てば同じ監督でも作風は変わるし撮影手法も
変わる訳なので、オリジナルと同じような作品という
のは難しいとは思うけど……もう『リング』みたいな
雰囲気のしっかりしたJホラーは観られないのかねえ……。
<2019.05.25鑑賞>
.
.
.
.
余談:
『ザ・リング:リバース』ではSNSをイマイチ
利用しきれなかった親戚のサマラちゃん。
そして今回Youtuberデビューに失敗した貞子さん。
やっぱネットを使いこなすには生身の人間として
お二人ともブランクが開き過ぎてたんかねえ。
ネットと幽霊というテーマは『回路』('01)で
なんだかんだ完成しちゃってたのかもしれない。
脚本ダメでしょ?
池田エライザの演技は良かった。特に最後の怯えの表現なんかは出演者の中で一番、迫力があった。 ただ、貞子関係無いじゃん!って思っちゃうんだよね。 これ脚本が原作の行間の説明を上手く取り込めて無いからダメなのか、そもそも原作がダメなのか… 全体として何やりたいか分からないって言う残念感が半端無い。
しょんぼり
原点回帰と銘打っていたのでほんのちょっとだけ期待して行ったが,映画館で観るような内容ではなかった。回収されない伏線,登場人物たちの唐突な行動,無理やりねじ込むお涙頂戴エピソード,単発の恐怖シーン等,どれもバラバラで作品としての体をなしていない。なにより「感染していく呪い」ではなくなってしまっている。これに自信を持っているのであれば,ジャパニーズホラーの品質は相当落ちているのではないか。
原点回帰と称した内輪ネタを突っ込むのもやめていただきたい。コメディー要素がない分,「貞子vs伽椰子」よりも退屈だ。正直なところ,貞子のファンが学園祭で作ったオマージュ作品を観ている気分になった。(たまたま前の座席に座った)外国人たちが騒いでいなかったら,寝ていたかもしれない。
唯一の救いは,「少女」姫嶋ひめかの可愛さだろうか。あんな美少女ににらまれると相当怖い。彼女の今後に期待だ。
怖くない貞子
タイトルが『貞子』となっているのでホラーだと期待していたが、想像以上に怖くないのが残念。『リング』の方が怖さを味わえる。 『撮ったら死ぬ』と謳っているが、自業自得で何の共感も得ない。主人公茉優は幼少時代の境遇では仕方ないとしても弟に対する想いが強すぎて、逆に怖さを感じる。 物語後半はファンタジー色が強い。ホラー作品を観ていたはず…。 某有名ユーチューバーが出演しているが、物語に無理やりねじ込もうとしている感がある。(演技力については深く追及しないでおこう)。
CMが一番怖くて良く出来てました!
CMで映らないところの七割は無駄な移動シーンや無駄に叫んだり怯えたりしてるところです。 残りの三割は、怖いシーンですが、貞子はあまり関係ないです。 まあ、怖いものがお好きな方であったら、レンタルで見る事を強くおすすめします。 千円以上払って観るものではないです。 本当に誰向けなのかわからない作品です。 怖く面白くできそうな素材を、この作品は全部ダメにしていました。 貞子好きとしては、悲しいほどに。 でも、俳優さん達はとても上手くて、俳優さんの演技だけなら文句なしの星5です。
誰のための映画?
貞子という有名キャラ使って、事務所一押しの若手女優使って、若者受けのいいYoutuberの要素入れて・・・ やっとの思いでスポンサーのOKもらったんだろうね。 でもそれで自分たちの首締まって、諦めちゃったのかな。 色々突っ込みたいところはあるけど、それ以上に創り手の方々に気遣いたくなる映画でした。
「怖いですね」
今年53本目。 鳥肌立ちました。 小学生のなりたい職業にYou Tuberがランクインするように、You Tuberにスポットを当てると言う、今の世相を反映した作品になっています。 けど、主役はやっぱり貞子何ですよね。 貞子見れただけで満足です。
不思議と腹は立たなかったけど、見紛う事なき駄作。元祖「リング」がホ...
不思議と腹は立たなかったけど、見紛う事なき駄作。元祖「リング」がホラー映画の教科書のような大傑作なだけに、見ていて悲しい気持ちに。 貞子の呪いに理由も理屈もない。 呪怨を経て、観客もなめられたというわけか。 真似したくなるようなホラーカットもなかった。でも腹が立たなかったのは中田監督の手腕か。他の映画だったら途中で出ていたと思う。
2、3回見ると。次回作にも期待。
「リング」シリーズは見たことなかったので、比較論は展開できないが、これはホラー映画というより、「児童虐待」「兄弟愛」を描いた作品ではないか? 親に捨てられた貞子、親に虐待され放火される少女。それがリンクして行く。池田エライザ演じる秋川茉優も孤児で施設で育つ。唯一の肉親が清水尋也演じるユーチューバー和真。心理カウンセラーになったこともそれで理解できる。(決して医者ではない) 昨今の児童虐待問題を暗に風刺し、貞子とリンクさせていく。そして肉親愛を描く。20年ぶりに撮った作品ということで監督自身が歳を取り、成長したという事ではないのか?単純にホラー映画という事を期待している人には物足りないかもしれないが、きっと2回、3回と見ると感じるものが違ってくるはずだ。 ただユーチューバーのくだりがちょっと退屈。ユーチューバーのくだりをもっとコンパクトにして、秋川茉優と弟和真の孤児になった経緯を描いた方がいいと思った。 昨今悲惨な殺人事件や自動車事故が多発する現代日本にホラーと現代風刺、社会問題提起など、髪の毛で顔が分からないと聞いていたが、ラストで顔を出した「貞子」を通して日本に前例のない映画作り、次回作を期待したい。 ちなみに4Dというものを体験したことがなかったので、2回目の鑑賞を初めて4Dで体験してみた。予告編から水しぶきが飛んでくるのにはびっくりしたが、シートの揺れ、振動、風、さらに温風が出てくるのには驚いた。この手の映画やアクション映画に4Dはおすすめだと思う。1000円の追加は苦にならない。
ホラー映画のはずがホラー要素も内容も薄すぎる
生まれ変わりの設定が全然活かされてない。 途中で脚本が面倒になったのかな? ストーリーもなんの捻りもなく退屈。 子供相手に気遣いのこもった念力や、謎の無理矢理お涙頂戴シーンなど と思いきや最後のチープなホラー 全てが中途半端でした。 貞子というネームバリューがなければ映画研究サークルが作ったものにすら劣る内容。 お金払って観たかった映画ではなかった。
貞子だから(笑)
確かに酷評される点はあるが……今や貞子は立派なキャラクターとして確立してしまっている。 リングの時の貞子は何者かもわからない呪いに怯えた時とは違うんです あたたかく観てあげてください(笑)貞子だから! 愛されるキャラクターです
全158件中、41~60件目を表示