劇場公開日 2021年7月22日

  • 予告編を見る

「レコードは雑に扱わないように」サイダーのように言葉が湧き上がる はるっちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0レコードは雑に扱わないように

2021年7月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

コロナの影響で、公開が延びていましたが、やっと公開しましたね。
本作品は、フライングドックの設立10周年記念作品と聞いていましたが、まさか大コケ作品じゃないだろうか?と、少し心配していました。
まあ、映画が始まると、そんな心配はすぐに消えましたけどね。
さて、本作品の良かった所は、次の3点だと思います。
まず第一に、カラフルな色彩だけど、くどくない点。
この前見た「ジョゼ虎」も同じですが、カラフルな色彩がステキです。
色指定は、大変だったでしょうね。
第二に、ストーリーが面白い点。これは脚本が良いからでしょう。
若い人は、俳句やレコードのことは知っていても、詳しく知っている人は少ないと思うので、面白い所を選んだなと思いました。
登場メンバーが、レコードの事を知らないのは、レコードを雑に扱うシーンでよく伝わりました。
ヒヤヒヤして観ていたら、案の定レコードを割るし。(^_^;)
第三に、山桜をキーワードに、ストーリーを組み立てている点。
俳句に出っ歯に過去の出来事等、色々と仕込んでいましたね。恐れ入りました。
でも一番は、大貫妙子さんの曲(YAMAZAKURA)ですね。
書き下ろし曲だそうですが、歌を聞いていると涙が出て来ました。
そのまま告白シーンに使われていたインスト曲も、良かったですね。
そういえば、コロナの影響で、公開が夏まで延びましたが、最後の花火のシーンと季節が合う事になり、逆に延びて良かったのかもしれません。
沢山の方々に観て欲しい作品ですが、観客が少なかったのが残念です。

はるっち