「想像の7倍良かった」劇場版 誰ガ為のアルケミスト ゴリラ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
想像の7倍良かった
冒頭から既にクライマックスでアクションシーンは鳥肌立ちっぱなし。ゲームユーザーなら思わずニヤリとするようなキャラの決め台詞なども魅力の1つではあるが、ファンが満足して終わりの作品では決してない。
主人公カスミが地球からタガタメの世界に召喚されるので、スマホアプリで遊んだことがなく世界観をよく知らない人もカスミに感情移入して自然と中身に入っていける。カスミやタガタメ側の主人公エドガーやリズベット達の心情の機微がすごく丁寧に描かれていて本当に魅力的。見終わった後にエドガー達をもっと育ててあげたいなという気持ちになった。
ストーリーに関してもメリハリがしっかりあって、ほっこりするシーン、泣けるシーン、そしてワクワクするアクションと、120分の長編ながらも時間を忘れて没頭してしまった。
石崎ひゅーいによる主題歌namidaが流れるシーンが最大の見せ場。歌詞が見事にカスミ、エドガーらの心情とマッチしていて、歌と映像、双方によってお互いが高め合う最高の出来となったと思う。
あと一番強調しておきたいことは
魔人がめちゃくちゃかっこよかった。もう主人公は魔人。意味は、きっと映画をみたらわかると思う。
他にアニメ化、映像化されているソシャゲに比べたらタガタメはまだまだ知名度が低いゲームで、最初映画化の発表を受けた時はここの運営頭大丈夫かと思った。しかし、ファンのひいき目を抜きにしてもこの映画のクオリティはそのどれをも軽く凌駕する会心の出来だと思う。
見終わった後すぐに2回目見に来たいなと思ったのはこの作品が人生初です。円盤も絶対買う。待ちきれない。
ネックは上映館数が少なすぎること。採算を度外視して記念品などを配っているので今はTOHOシネマズのみで上映されているが、記念品無しにしてもいいからもっとたくさんの人に見てほしい。