赤い闇 スターリンの冷たい大地でのレビュー・感想・評価
全66件中、21~40件目を表示
ソ連なら何でもあり。
いまだに毒殺とかしているんだから、全く驚かない事実。
あの国で言論の自由なんか、ありえない。
それに立ち向かうジャーナリストは、本当に命を懸けている。
自分では絶対に出来ないと改めて思う。
何回か見んとわからんわ〜
ソ連、恐ろしや〜。現代において本質的には変わってないような気がします。何処ぞの国も?いい方向に向かうことを願います。これが本当なら!
真のジャーナリストのあるべき姿。
「飢えと寒さが家の中を満たしている。隣人は正気を失い、ついに自分の子供を食べた」こんな歌を子どもが歌う地獄。
何時も酷い目に遭うのは名も無きものばかり。
ただこの物語のヒーローはその名も無き記者であった。
決して政権の太鼓持ちでも、自身の虚栄心を満たすだけの『新聞記者』でもない。
ポーランド・イギリス・ウクライナ合作なのが頷ける内容でした。実話を...
ポーランド・イギリス・ウクライナ合作なのが頷ける内容でした。実話をもとにしているとは・・
全体的に暗めで地味でしたが、ジェームズ・ノートンとバネッサー・カービーの好演と、ピーター・サースガードの🍑にビックリ
スターリン政権下の内幕映画は珍しい
第二次世界大戦前後の時代は本当に映画化されるネタが無尽蔵。ついに旧ソ連時代のスターリン政権のことが映画で観れると思ってたら、スターリンは出てこない。
でも、その残酷非道ぶりは凄まじかったことを窺わせる内容だった。
ナチスに絡む映画は映画の歴史が始まって以来山ほど世に出続けている。そもそもなぜナチスばかり?やっぱり戦後にドイツが民主化されて徹底的に悲惨な過去を反省したからかな。ナチスの悲惨な歴史を映画にすることはドイツではほとんど誰も否定しないからかな。それもあるかもしれないけど、本質的にはユダヤ人がエンタメ界で活躍していることの方が大きい。ナチス絡みの映画は本当に物凄い数があって一大ジャンルにまとめられるくらいの規模だと思う。
それに比べて、旧ソ連、旧大日本帝国などのやばい時代のやばい政権のやばい出来事はネタが数え切れないほどあるはずだが…
ドイツが自国で映画にしないのであれば、他国が映画にするという流れがナチスに関連する映画にはある。そこが大きく違う。ドイツやドイツに迫害された国のたくさんのユダヤ人がいろんな国に亡命して、その子孫が映画監督や映画業界の重役になるという流れができた。とくに移民の国アメリカ。スピルバーグやポランスキー。ポランスキーはその後ある事件でアメリカから出てますが。バーホーベンはアメリカでSFのナチ映画を撮り、コケてヨーロッパに帰り、またナチ映画撮りました。タランティーノも撮りました。あの人もこの人も。
ディアスポラの歴史とユダヤ教という世界宗教をもったユダヤ人は世界中に相互扶助のネットワークをもっているから、ユダヤ人迫害の風潮が盛り上がるようなことがあれば、ある程度裕福な人たちは他国へ逃げる場所があったかもしれない。そうした人たちが、エンタメ界で活躍したからナチやその時代は映画の定番ネタになった。
一方、スターリン政権下のロシア人やウクライナ人は、ユダヤ人のように自分たちの国をもたず(当時は)、いろんな国に亡命するのは当たり前なのと違って、生まれ育った土地を離れる気持ちもお金もないし行く先もない。自国で生き延びるのに精一杯だったと思う。
自国で生き残ってその子孫がエンタメ界で活躍するようになったとしても、あの時代と今が地続きのままだから到底スターリン時代がネタにされて映画にされる機会は少なくなる。だからこの作品のようにイギリス人ジャーナリストの目線という立て付けでしか映画にできないのかもしれない。そもそもロシア映画はまともに日本に輸入されてこないので本当のところはわからないが…
そして、日本はというと、民主化されてもドイツのようにあの時代をネタにした映画はなかなか作られない。自国の悲惨な恥の歴史をわざわざ映画にする必要性を感じないからだろうか?そもそもあの時代のことがどれだけ広く一般的に反省され知られているのか?ドイツやオーストリアなどに住み、ナチスドイツに迫害されたユダヤ人は、ドイツやオーストリアを自国だという意識はなく、冷静に徹底してドイツやオーストリアの犯した戦争犯罪を批判できたと思うし、だからこそたくさん映画が作られるようになったと思うが、それが日本人やロシア人やウクライナ人にはそれができなかったということが、その時代の映画がほとんど作られない大きな理由だと思う。
エンタメの根源にあるのは、怖いもの観たさであるからこれはまだまだ本当はやれるはず。『スパイの妻』まだ観てないけど、意識してあの時代をたくさん映画にしてほしいと願うばかりだ。
歴史の暗部に光を当てた作品
ネットで作品の広告を観て興味を持ち映画館へ。自分は元々ノンフィクション系の作品が好きだが、これはまさにその王道。1917年に革命が起き、翌年にソビエト社会主義連邦が成立して10数年後から物語は始まる。壮大な20世紀の社会実験が失敗に終わったことは前世紀でご存知の通りだが、実は黎明期には西側(日本含む)にもソ連を見倣う声があった。折しもニューヨークのウォール街に端を発する大恐慌が世界経済を破壊している最中、ソ連は鉱工業・農業生産共に大躍進を遂げ、日本や米欧を凌駕する急成長を見せた。その秘密を探る為、英国人ジャーナリスト・ジョーンズが単身ソ連へ向かう。そこで秘密はウクライナにあることを知り、そこへ向かう列車から急遽途中下車し、一面冬の銀世界へ降り立つが、そこで目の当たりにしたものは…
ウクライナのホロドモール(飢餓輸出)に関しては日本ではあまり注目されることはないが、特に西側諸国に関してはソ連による「ジェノサイド」であると認識されている。主に戦争映画ではノルマンディー上陸作戦やスターリングラードの戦い、ミッドウェー海戦などが取り上げられるが、この作品は戦間期に焦点を当てている点においても評価できる。途中、英国作家ジョージ・オーウェルの「動物農場」の節が登場するが、ソ連に対する最大の皮肉になっている。
もう少し
史実だという。主人公の暴く事実は残酷だが、何故住民達はあれほどの事態になってもスターリン政権に従ったのか、に迫り切れておらず、もう少し突っ込んで欲しかったところ。
そうすれば最悪の政権に唯々諾々と従う現在の日本の状況を理解するための助けにもなったというもの。
あと、列車での移動時のみに当時する謎のアバンギャルド演出はなんだったのか…?
今も変わらない話
なんか観るもんないかなと上映スケジュール漁ってるとこに
たまたま見つけて観賞
感想としては
結構淡白な内容と途中で監督変わったのか
と思うほどの不安定な描写スタイルに戸惑うも
扱うテーマは今も変わらない事過ぎて思うところは
ある映画でした
第二次大戦前の英国
政権奪取直後のヒトラーを取材した事もある
ウェールズ出身の外交顧問ガレス・ジョーンズは
世界恐慌下でも繁栄を謳うソ連のスターリンの国家運営に
疑いを持ち首相に訴えますが相手にされず
予算削減で外交顧問の任も解かれフリーランスに
なったところでソ連のことを調べはじめます
そこでヒトラーの時に世話になった記者ポールが
ちょうど今モスクワにおり会いに行きますが
その記者に会えと言われたニューヨークタイムズの
ピュリッツァー賞も取ったデュランティから
ポールは強盗に殺されたと聞き愕然とします
ガレスはヒトラーの時のようにスターリンに
取材したいと言います鼻で笑われ
1週間取ったはずのモスクワの豪華ホテルは
勝手に2泊にされているなど歓迎ムードでなく
ディランティに言われ参加した記者のパーティは
麻薬も溢れる堕落した世界でガレスは呆然とします
モスクワは確かに大都会で賑やかにやっていますが
相変わらず理由がわからないガレスはポールの同僚
エイダに委細を訪ねるとポールも同様の取材をして
殺されたのだと真相を打ち明けウクライナに
行こうとしていたと伝えます
実は母がウクライナ出身のガレスは監視をかいくぐり
ウクライナ行きの列車に乗りますがそこには食べ物を
見るだけで目の色を変える飢えた人々しかいませんでした
結局ソ連の繁栄の正体は近隣の軍事的支配地域からの
ウルトラ搾取社会でウクライナの人々は作物を全て
ソ連に奪われ何百万人と餓死者が出ていたのでした
このガレスが結構抜けた男でして
不用意にソ連のことを訪ねてはスパイとされ逃げ回ったり
○○の肉を食べちゃったときにすぐ気が付かなかったり
そもそもスターリンにすぐ取材出来ると思っていたり
コイツ大丈夫かという描写が目立ち移入しづらかったです
真実を知りたいんだろうけどポールよりいつ死んでも
おかしく無さそうです
結局ガレスはウクライナ潜入でソ連側に捕まり
実態を口外しない引換にロンドンに返されますが
「真実を公表する義務と知る権利」を守るために
結局新聞にソ連の真実を公表するのでした
観てて思ったのは
今でもソ連みたいな国はあるし
マスコミが恣意的に内容を操作してる現実は
なんら変わっていない現実に滅入るばかりです
共産主義は人民の平等と共栄を謳いますが
そんなものはどだい無理で外面ばかりよくして
中身は国民の犠牲をなんとも思わない社会です
ですが世界恐慌によって資本主義経済も大して上手く
回っていないところも現代とまるで変わってません
自助公助のバランスを取り持つのは結局
共産主義でも資本主義でも難し現実に人類社会は
未だに直面しているのです
映画としては話の展開とかテンポが不安定で
どこまでやるのかダラダラした感じで進んだり
不満もありましたがキャストは総じて雰囲気があり
ワイスピのスーパーコンボでも印象的だった
ヴァネッサ・カービーも存在感ある演技でした
あまり知られる事のなかったウクライナの悲劇
知る機会になって良いと思います
全体的に暗く重い
第二次世界大戦前夜のヨーロッパとソ連。それは暗くなるね。記者の皆さんも重い空気の中動きづらいのによくぞ行きましたというべきか。
闇と冷たい大地、その通りです。
バネッサ観れて良かったです♪
勇気ある主人公の行動は世の中にどのような影響をもたらしたんだろうか。
ウクライナにおける人為的な飢餓の事実を世に公表した勇気ある主人公の行動は、どのような影響を世の中にもたらしたんだろうかと、映画終了後に思った。
スターリンが統治方針を変更するわけないし、旧ソ連以外の国からは内政問題と片付けられただけじゃないのかなと思ったりする。
結局のところ、ジョージオーウェルの物語のきっかけになったに過ぎないとしたら、それは悲しいこと。
そして、飢饉の惨禍を隠蔽したピュリッツァー賞受賞記者が名誉を剥奪されることがないのも恥ずべきこと。
ちなみに、冒頭の豚の描写はジョージオーウェルの「動物農場」からだろうけど、この人についてうまく説明されていないから、知らないとナニコレ?となる。
主人公も最後は〇〇されちゃうし、後味はあまりよくない
ウ・ク・ラ・イ・ナ に行っちゃイヤ 💋
ホロドモールはウクライナ語で飢餓による殺害という意味。ジェノサイドということばを考えるきっかけに。
英国首相ロイド・ジョージの元私設秘書(外交顧問)であった若い優秀なジャーナリスト、ガレス・ジョーンズの実話に基づいた映画。第二次世界大戦前の1933年のお話。彼はヒトラーに独占インタビューをした経験ももつ。世界的恐慌のさなかにあって、むしろ羽振りがいい(ルーブル高維持)ソ連。ドイツが再び戦争を仕掛けてくると危惧するイギリスではソ連と同盟を組んだ方が得策であると意見するものも出てくる。急激な近代化を推し進めたスターリンにもインタビューしたいとジョーンズはニューヨークタイムズのモスクワ支局長のピューリッツァー賞受賞経験のある大物記者ウォルター・デュランティーを頼って、単身モスクワに乗り込む。しかし、デュランティーは完全にスターリンに蹂躙されていた。ジョーンズがモスクワに立つ前に電話で連絡を取った友人の記者ポール・グレブは背中に4発もの銃弾を浴びて死んでいた。グレブはジョーンズと同様にソ連繁栄の秘密を取材していた。ジョーンズはデュランティーの部下のエイダ・ブルックス(ヴァネッサ・カービー)に探りを入れる。ソ連当局から日常的に監視されているエイダの口は重かったが、ジョーンズのひたむきさにこころ動かされたエイダはジョーンズに「ウ・ク・ラ・イ・ナ」とつぶやく。ウクライナ行きの汽車に乗り込んだジョーンズは彼の行動を監視する男をうまく巻いて、途中で貨物列車に滑り込む。しかし、貨物列車には異常なほど飢えた人たちがひしめきあっていた。ジョーンズがミカンをリュックから出すと異様な視線を向けてくる。ジョーンズが急いでミカンを食べ、皮を捨てると奪い合って皮を食べた。ジョーンズの母親(元・英語教師)はかつてウクライナのスターリノでウェールズ出身の実業家の孫の家庭教師をして暮らしていた経験をもつ。母との繋がりのあるスターリノ駅で降りたジョーンズはモスクワ行きの穀物を貨車に乗せる現場に出くわす。銃を持った軍人が、痩せて力の出ない民間人に重い穀物の袋を運搬させている。ジョーンズも手伝わされるが、カメラのシャッターを切らずにいられなくなったジョーンズはスパイとみなされ、発砲される。奇跡的に追跡を逃れて、凍てつく雪原をさまよい、ゴーストタウンと化した村にたどり着く。そこは極度の飢えに苦しむ生地獄だった。飢えた子供たちが歌う童謡の歌詞がすごく気持ち悪くて怖い。ジョーンズもそのうち、木の皮を食べる。母のかつて暮らした家の幻覚を見る場面に引き続き、もっともショッキングなシーンが。
主人公のガレス・ジョーンズは英国、米国の新聞にウクライナでの見聞をリリースする。すぐさま、ウォルター・デュランティーによりニューヨークタイムズでジョーンズの記事は否定される。負けていないジョーンズはニューヨークタイムズに辛辣な反論記事を展開する。英国、米国の様々な新聞に飢饉に対する記事を載せ続けるがソ連外務大臣から英国首相のロイド・ジョージに向けてジョーンズがソ連に二度と入国させない旨の通達が送られる。ロイドは「英国の経済が破綻寸前の時に勝手が過ぎる。君は一線を越えた。」と激怒したという。1935年、30歳の誕生日の前日、29歳でジョーンズは3発の銃弾を浴びて何者かによって殺されてしまう。
一刻でも早く飢饉に苦しむ人々を救いたいという彼の信念は打算で動くものたちにとっては脅威なのだ。彼の運命は実に悲しく、絶望的。ジャーナリストにはその正義が強いほど自己犠牲がつきまとう。正義の脆弱さを補うにはジャーナリストたちの結束が必要だ。ピューリッツァー賞受賞記者に騙されてはいけない。消されかけた功績に焦点を当てたこの映画は、いかに平穏な時代に、恐ろしい怪物がいつまた我々の生活、生命を脅かすかも知れないことへの警鐘であり、この、かりそめの平穏は偉人たちの屍の上に築かれたものであることを訴えている。
ジェノサイドもその認定は主権国家ごとに違ってくるという現実。同盟国どうしは認めない。第二次世界大戦以前のジェノサイドは語られないタブー。
ガレス・ジョーンズ役のジェームス・ノートンはストーリーオブマイライフ/わたしの若草物語に出ていたらしいが、印象が弱い。
エイダ役のヴァネッサ・カービーはワイルド・スピード、ミッション・インポシッブルなどのハリウッド大作に出ているので、ちょっとバランスが悪い感じ。ヴァネッサ・カービーのプロフィール写真が隣の気の強い奥さんにちょっと似ていて、個人的には萌えませんでしたけど、監督、撮影監督、音楽監督の意気込みは大変評価します❗
ウクライナは未だに世界最貧困
2020年時点の中国共産党も、負けず劣らずだけどね。てのは置いといて。
結局、新聞報道ではウクライナを救えませんでしたし、ウィグルに対する弾圧を止められない現代社会、ってのもあります。つまりは。国境をまたげば報道も無力。共産党の独裁国家内で進行する悪を止める事は出来ない。
それでも声を上げ続ける事がジャーナリズム。
映画としては多少肩透かし感はあります。ソビエトの事ばかりで、世界情勢・欧州情勢に触れてませんからね。そこは不満でした。
もっと深掘りしてほしかった。
スターリン時代のウクライナ穀倉地帯での大飢餓をフリーランス記者が潜入し真相を突き止めるが表面化するまで当局からの脅迫に屈せず生き延びたのは奇跡としか言いようがない。当局は彼を泳がしたのか?独裁下ではなくても今も世論操作は存在する。真実は永遠に闇の中だろう。ナチス、スターリン、現人神を頂いた帝国の闇は時代や国を越境して現実に存在している。映画そのものはやや単調で、もっと深掘りしてほしかった。ウクライナでは作物をモスクワに搾取され農民は樹皮や人肉を食べる。子供たちの絶望歌が挿入されていたのは映画を締めた。希望は一つもない。ジョージ・オーウェルの《動物農場》との接点を初めて知りルポが無駄ではなく役に立ったことは救われる。満州潜入が失敗に終わったのは残念無念。旧大日本帝国の新たな事実が掘り起こされたかも知れないのに。
背負うのは、どっち
117本目。
何とか空席あり。
ダメもとだっただけにラッキー。
序盤は緊張感があっていいんだけど、真ん中らへんで弛むと言うか間延び。
まあ面白かったかなぁとは思うけど、要はどっちを背負って生きるのかとは考えてしまう。
近い将来の話かも
ヒトラーへの取材経験もあり、世界恐慌にあってなお繁栄を続けるソ連に疑問を抱き、その真相を追い求めるイギリスの若手記者の物語。
エンタメ要素は皆無と言って良い作品。特に派手なシーンもなく、淡々と物語が進んで行く。
粗モノクロのような映像で映し出されるウクライナの状況がとても辛い。
特にショッキングだった、子供たちの小屋でスープを食べるシーン。
予告映像でも、「何の肉だ?」と言っていたので、恐らくちゃんとした肉など無く、家の中で見つけたネズミでも捕まえて食べているんだろう。悲惨すぎる状況だ…。
なんて想像していたのだが…。
その他にも、「次の世界大戦は既に始まっている」、「真実が伝えられていない」といったセリフの数々にハッとさせられたのは私だけではないはず。
同じようなことは既に今現在起こっているのでは?
とにかく、記者魂で真実を伝えようと奔走した人物達の生き様にはグッときたと同時に、理不尽さに対する虚しさ、やるせなさも感じた作品だった。
ホロドモールのようなことが今後…どうかは分からないけど、本作は決して過去の出来事を伝えているだけの作品にはとても思えない。
隠された真実
スターリン時代のウクライナが、これ程までに大飢饉にあえいでいたとは誰も知る由はなかったであろう。これを世に知らしめた主人公、フリージャーナリストのジョーンズは29歳という若さで殺されてしまう。(一説には暗殺されたとも)しかしながら、彼が遺した功績は称賛に値する。自らの危険を試みず、実際現地を行って現実をつぶさに世界に知らしめたのは、まさにジャーナリストの鏡と言って過言ではないだろう。
全66件中、21~40件目を表示