ロマンスドールのレビュー・感想・評価
全35件中、1~20件目を表示
かってにやってろって感じた。、
『彷徨えるオランダ人の妻』若しくは日本では『南極◯号』の話。
もう少し職人の方は真面目にやっていると思う。
アダルト商品でも良いのではないかなぁ。妄想をいだくのは全く問題ではない。でも、妄想に流行があるのはどうかと思うよ。
しかし、乳房を触らせる意味があるのだろうか?
この業界の事はよく知らないが、実際に人工乳房に携わる会社もあると思う。
男の方は完全な確信犯である。知らない女性といきなりカラオケには行かないだろう。
当然、離婚で良いんじゃないかと思う。
キャストから最後が分かってしまう。大変に残念である。
ドン引きな話の展開で、あくまでも最初のエロいコメディの方が良かったと思う。
シリアスなお涙頂戴と人の笑いを同居させるのは流石の脚本の巧者と言えど難しいと感じた。
女性の美しさと絵画の中の女性の美しさは別のものである。それはAIが愛を語れない事と同じ。
くぽたさんは別件でしょっぴかれている。こんなんでゆるすまじ。
冒頭、「自分の上で息を引き取った」が入ったせいで ああ、最後は愛し...
冒頭、「自分の上で息を引き取った」が入ったせいで
ああ、最後は愛し合いながら死ぬんだ、
死ぬこと秘密にしとく系かな、
って読めてしまったし、
終盤にそれと同じシーンが来て
あーここで死ぬんだ、って分かってしまった、
あんな台詞入れなければ
もう少しどんな展開になるか
楽しみながら観られたかもしれないのに残念。
話したいことがあるってメッセージ入ってたの見た上で、フォローなし。エグすぎる。からの妻が嘘ついて外泊したの分かった上で1本電話入れてほか何もしない挙句、速攻若い女に電話してホテルとか。まじどんな神経してんの、クズすぎる。自分勝手さやダメな夫が描かれてるシーンなのだろうけど、結構陳腐な描き方でそういう感じかー、ありきたりで軽すぎるなーと思った。けどこういうクズな男、実際居るもんな。面倒なことや自分の苦しみから逃れるために相手のこと考えずに快楽求めてのらりくらりやるやつ。今の日本だとああいうタイプがいるいる、わかる、の共感性高くて、良い感じなのかな、、。
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学生料金でなくはじめて大人料金で
割引デイとかでもなく定価で観た映画
大人の一歩だったのに
胸糞映画で最悪の気分になった
結婚する相手の仕事をよく知らないなんて、ちょっとありえない。どん...
結婚する相手の仕事をよく知らないなんて、ちょっとありえない。どんな仕事か分かっても、園子の愛は変わらないだろうに。園子も病気の事はちゃんと報告すべきだし。
園子の人形を作って販売したのは、、、会社のためにはなるが、夫として、するだろうか?そこが、ちょっと理解出来ない。
ただ、蒼井優はやはりいい女優さんだなあと感じた映画だし、高橋一生、ピエール瀧と出演者もピッタリ。最後の海辺での若者と、ドール職人のやり取りも最後にクスッと笑えてよかった。
花と共に
再生していく夫婦の関係
新婚生活スタート時は枯れた花が飾られていた
全てを告白してからの夫婦の姿が本当に楽しそう
子供は嫌いだよ
てっちゃんの子ならいてもいいかなと思ってた
は、涙無くしては見れなかった
職人たちの姿もかっこいい
映画らしいストーリーでよかった
深い愛をストーリーとして観てるから
いやらしさが感じられなかった
ラブドールを購入する人は
私には想像できないいろんな事情があるようで
それはどの業界でも同じだなと思う
もっとたくさんの人に見てほしいと思った作品
きたろうさんの飲み屋での語り
ピエール瀧さんの親しき中にもなギリギリなセリフ
渡辺えりさんの親しみのあるキャラクター
自然体を演じられる蒼井優さんに高橋一生さん
俳優陣が本当によかった
後半、泣ける。 命の終わりが近づく。妻の形、感触を確かめる様に抱き...
後半、泣ける。
命の終わりが近づく。妻の形、感触を確かめる様に抱きしめて。
「体を離したら僕はもう、永遠に園子の中に入る事は無い。永遠というのはこういう使い方が正しいのだと思う。永遠に続くものは無い。」
夫との時間を噛みしめるように、夫の仕事の成就を願う様に。
観てよかった
ラブドール職人の話っていうから少し嫌悪感を抱いていたけれど、高橋一生目当てに観てみたらめちゃよくて観てよかった。
モノづくりって素晴らしい。最初は抵抗を感じてても本気で作ってる姿、取り組んでいる姿勢に哲雄も心を動かされ自分ものめり込んでいく。
職人って本当にカッコイイ。偏見を持ってしまっていた自分に喝!
秘密や嘘って後ろめたさを感じて相手とちゃんと向き合えなくなる、優しい嘘ってものあるけど、やはり無い方がいい。
色々心に染みた映画だった。
思いがけない愛の話に思い出フラッシュバック
何の気なしに高橋一生目当てで見始めたのだが、何度も切なくて涙と嗚咽が溢れるシーンが。。嬉しい誤算。
髙橋も蒼井もきたろうもピエールも渡辺も。役者陣のさりげない演技の巧さもちろんなのだが、台詞やストーリーやシーンにグッときっぱなしで。脚本が素晴らしかった。
理想の夫婦、完璧な妻、幸せな結婚生活。
だけど後ろめたい秘密がひとつあることで、彼らは完全な関係になりえなかった。
本作もそうだし、現実でもそう思うことがますます増えたのだが、浮気をする根っこのところって、単なる心変わりだけではなく、自身の劣等感を埋めたい、や、配偶者を愛しつつも甘えられない寂しさ、から来ることが多い気がする。外面上、配偶者がよき?妻、夫であるのに、むしろ、だからこそそんな話をよく聞くのはそういうことなのかなと。劣等感を持つ側との心の溝はどんどん深まってしまう。
愛しあっているはずの2人が、そうやってすれ違っていくのは切ない。
本作は壊れそうな関係からのやり直しの過程が素晴らしかった。
タイトルの意味も最後まで観て納得。ダッチワイフ、ラブドールを超えるロマンスドール。
綺麗なだけじゃ、完璧じゃないからこそ、ぶつかりあったからこその美しい愛のロマンスのお話だった。
自分の壊れてしまった過去の恋愛を思い出した。私は彼氏に、ネガティブなお願いごとや複雑な思いをうまく話すことができなかった。彼はうつ気味なところがあったので、それは思いやりゆえだと当時は思いこんでセーブしていたんだけど、、彼のことを信頼してなかった自分も確かにいたなぁと。
園子のセリフで自分もハッとした。
見くびってごめん。なぜ彼を信じて素直に甘えられなかったんだろう。病気が病気だけに正解は今でもわからないけど、もっと別の方法があったのかもしれないと思う。きっと彼も同じ状況だったんだろうな。
2人ともいい演技。この夫婦を応援したくなる。
ついつい、自分の過去の結婚生活と重ねて見てしまい、身につまされました。
20才で入社した旅行会社ですぐにつきあい出した9才上の会社の人と、この2人と同じように『おままごとのような結婚』をしたのが22才。
今思えば、つき合ってる間も結婚生活でも、本音でぶつかり合うような事はなかったと思う。
「こんな事言ったら怒るかな」「お互い忙しいのに、貴重な時間に喧嘩したくない」「気まずくなりたくない」と話し合いも避け、2人にとって大切なことからずっと目を背けてた気がします。
ちゃんと相手のことも見ていなかったし、結局愛されてなかったと思う。ちなみに、元主人に一度も名前で呼ばれたことはありません。
やがて私の結婚生活は5年で終止符を迎え、2才になったばかりの娘の手を引いて家を出ましたが、この映画の2人は違った。
ラブラブだった新婚生活が過ぎて次第にすれ違うようになり、隠し事が増えて、お互い目を見て話をしなくなる。そしてついに妻から離婚を切り出されるも妻が隠していた『ある重大な事』がわかって離婚を思いとどまる。
それからが、本当の夫婦になれた2人。
初めて、本気で話をして、心の思いを伝えて、相手の話もちゃんと聞いて。
相手とちゃんと向き合うことができたと同時に、やっぱり愛している、手放したくない、と気づけた。
高橋一生の仕事の上司をきたろうが絶妙に演じていて、居酒屋で酒飲みながら高橋一生にしみじみ語るシーンが心に残る。
『おまえ、奥さん、大事にしろよ』
きたろうは仕事で失敗して家族離散してるんですね。娘とも30年会えてない。
自分のように、失ってから大切なものだったと気づくのだと。
『人間は、間違えるからさ』
泣けました。
私も今まで、何度も何度も間違えてきた。
幼く、浅はかで、傲慢で、うぬぼれていた。
わかってるつもりで、全然わかってなかった。
未練はないんだけど、後悔しきりです。
幼かった娘にまで色々辛い目にも遭わせてしまった。
だからこそ、この映画の2人がやり直せたことが嬉しいし、感心したし、結末が切なくてたまらない。
高橋一生のこと、正直見直しました。
蒼井優も、上手いですね。
掃除機かけながら横目で観始めたら止まらなくなって。
いい映画に出逢えたことに感謝。
「純粋な愛」とは何?って問いの答えのような作品
キャストは行くまでもないが絶妙。「死んだ妻がスケベだったことは僕だけが知ってる」って終わるところなんてとくに深い。結果的にSEXが一番直接的に愛を感じる行為といっていてちゃんと性欲とは別次元なものだということも描いている。アダルドドールを使ってまずは人の性欲を示して恋をして結婚するが恋と愛とは違うことを描きセックスレスになって他人に愛を求めても埋まらなかったり、子供ができない設定も子供がいると家族愛に変ってぶれてしまうかrだし、ガリガリになりながらもSEXを求める妻のシーンも性欲とかではなく自分の命がつきるまで少しでも愛を感じたいという表れ。SEX描写が多いもの相手を思いやる愛のあるSEXと性欲とは別なんだと訴えている感じがした。一般の夫婦がみたら一緒にみたら居たたまれないだろうなと思います。
町工場の描写はよい
個人評価:3.0
きたろうと渡辺えりが、町工場のいい味わいを醸し出してくれている。
ただ夫婦のどちらかが死ぬとわかっている、よくある病気物語はいい脚本とは思えず、人形愛や、人形に魂を込める職人の部分をもっと掘り下げてほしい。その部分は薄味で物足りない。夫婦愛を描くにしても薄口と感じる。
心と体
人を好きになり、体を愛す
人の心と体を愛することで、より本物に人形を作ることが可能になるが、愛していた時の事を思い出す事しかできない。
しかし、
自分の愛した、そして亡くなってしまった妻の人形を売る事は、気分が良いことでは無いと思う
ピエール瀧が捕まった後に鑑賞したため、発言と逮捕シーンに無駄な説得力と作品としての違和感を覚える
妻を作るシーンは映画史に残る名シーンなだけに、
ラスト10分の、人の命の軽さと、職人達の軽薄さが残念に思えてならない
追記
やはり内容からして、セミヌードでやらなければ意味がないのでは?と感じずにはいられない
ナレーションの多さや内容も、映像をみればわかる、もしくは考える事ができるのでこそばゆさを感じた
中盤まで良かった!!
蒼井優自身は全く違うと思いますが、ピュアな女性を演じると本当に上手いと思います。前半はモノづくりものとしても、夫婦のコミュニケーションも薄いなあと思いつつ観ていましたが、それが後半に繋がってくる感じでした。病気ものだと分かっていたら観なかったと思いますし、中盤までは極めて日本的な、オーソドックスな夫婦ものだと思いました。蒼井優が退場してからは、特に良いとは思わず消化試合と言う感じでした。零細企業なのに、社長自身が開発に携わっていないのは変でした。後半のセックスシーンも変に感動路線にして、描写自体もぎこちなく、愛しい気持ちは伝わらずただ悲しかったです。終盤は展開や演出も下手で興味を失ってしまい、温泉旅行もひたすら寒く、中盤までの方がまだ良かったです。
めっちゃいいんだけどな〜
ギャグも笑えるし、キャストも素晴らしいしで
すっごい良い雰囲気だったんだけども
自分の想像力が足りないもので、
そのこ1号を真剣につくる高橋一生に
まっったく共感できなかったんすよね…
にしても渡辺えり、ピエール瀧あたり
ほんと素晴らしかった
蒼井優さんもめっちゃキュートでした
どちらの気持ちもわかる気がする
タナダユキ監督作品は、ドラマ『レンタルなんもしない人』くらいしか観たことがなかった。あとは資生堂の期間限定Webムービー『Laundry Snow』、高橋一生と武井咲の時空ファンタジー。
『ロマンスドール』は、キービジュアルとざっくりした紹介しか知らず、まあきっとふわふわしたエロティックファンタジーなんだろう、「妻が実は期間限定で魂が宿ったラブドールだった」とかそんな感じかなあと。
そういうのはあまり好みではないけど、高橋一生と蒼井優ならまあ観て損ということもないだろうと、配信ポイント消化程度の軽い気持ちで観てみた。
まさか泣くとは思わなかった。
予想とはまったく違う、ファンタジーでもなんでもない、人と人とが向き合う重みを、リアルにどストレートに描いた作品だった。
夫婦として人と人とが真摯に向き合うことを描いた作品であり、同時に、タナダユキ監督がインタビューで語っているように、「職人の物語」でもある。
自分の妻の体の写しをラブドールとして流通させるのはどうなのか?という感想があるけれど、職人や創作者には、そこに向かわざるを得ない業のようなものがあると思う。
最高のものを作りたい、愛する者を自分の作品として形にしたい、自分の作品をたくさんの人に見てもらいたい。そういう思いは、「愛する者を自分だけのものとして大切にしまっておく」選択を容易に上回る。
役者は素の自分の言動を演技の素材として客観視してしまい(『Wの悲劇』)、小説家や漫画家は自分の体験がネタにならないか常に考えてしまう。それと同じだ。
もちろん葛藤はある。哲雄の場合、それが「『園子』でなく、ひらがなで『そのこ』で」なのだと思う。
そして園子。
この世を去らなければならないとわかった自分を、かけらでもいいからどこかに残したい。
(世を去らないとしても、いずれ必ず老いて姿かたちが変わっていくわけなので、きれいなうちに残しておきたいという思いは誰しもあるのではないか)
それを、一流の職人である愛する夫が叶えてくれるのなら最高だと思う。
とはいえ、絵画や彫刻でなくラブドールは嫌、という感じ方もあるのだろう。
私自身の感覚でいうと、そんなのは知ったこっちゃない。自分自身そのものではなく、あくまでコピーの作りものなのだから。(そのことは、哲雄が「試す」シーンで痛切に証明される)
愛する人が精魂込めて作った会心の作の原型となり、それを使って100人が多少なりとも幸せになるなら、素晴らしいことではないか。
園子は、美術モデルをしていたということ以外、職業については特に描写がない。おそらくは、家庭料理が上手な平凡な女性なのだろう。
特別なスキルがあるわけでもなく、特に何かを為して注目されることも貢献することもなく、しかも30代で命が尽きることがわかっている。そういう人が「私でも役に立つなら」と思うのは自然なことだと思う。
自らのがんを知った園子が一方的に離婚を決める気持ちも、「子ども好きじゃないけど、哲ちゃんの子どもなら大丈夫かなって」という言葉も、痛いほどわかる気がする。
セックスほど振り幅の極端な行為はないと思う。心から愛し合う者同士のセックスほど至福なものはないし、合意のない暴力的な性行為ほど人を貶めるものはない。
この作品ではその「至福」が、妙に扇情的な方向でなく、ごくナチュラルに描かれている。
性描写があることで「PG12」だが、これまで単なる映画のレイティング記号としか思っていなかった「PG」が、急に意味を持って見えてくる。Parental Guidunce、鑑賞には保護者の指導や助言が必要な作品だということだ。むしろ、保護者の指導や助言のもとで積極的に観てもらいたいとまで思えてくる。
セックスとは何か。どんな相手と、どういう前提でするものなのか。なぜラブドールというものがあるのか。
避妊知識こそ盛り込まれていないが、それ以前の大切なことが、この映画にはあるように思う。
J.ティプトリー・ジュニアの古典SF『たったひとつの冴えたやりかた』に、ローティーンのための性教育として「学校でデモ・チームが(セックスを)やってみせる」という描写があったが、それを思い出した。主人公の少女は「幸福そう」だったと回想しているのだ。
ラブドールについてはなんとなく嫌悪感のようなものを持っていたのだが、この作品を観ていろいろと調べてしまい、見方が変わった。特別協力のオリエント工業は、もともと障害者向けにダッチワイフを開発したことが始まりなのだそうだ。
原作小説の冒頭を読んだが、こと切れた園子を前に、哲雄は現実を受け止められないまま呆然と、いわば機械的にあっさりと体を離している。映画の終盤近くの、「体を離したら、僕はもう二度と園子の中に入ることはできない」というモノローグは、哲雄が高橋一生という役者の身体を得たことで初めて生まれたものなのかもしれない。痛々しくて生々しく、秀逸だと思う。
ファンタジーではないと書いたけれど、緩和ケアしか手がなくなった末期がん患者がああいう形で死を迎えるというのは、さすがにあり得なかろうと思う。最高の死に方ではあるけれど。
ピエール瀧は、本当に唯一無二の良い役者だと改めて思った。この久保田社長は実にはまり役だと思う。皮肉でもなんでもなく。「お決まりの摘発」でしょっぴかれる際、あっけらかんと「元警官なのにな!」と呵々大笑する社長は本当に素敵だ。瀧にしか出せない味だと思う。
ここでは職人のこだわりを誰よりも理解し支援する役どころだが、大河ドラマ『いだてん』では、当の職人の役。だが、瀧が降板する前の登場分も交代した三宅弘城で撮り直され、再放送やDVD等でも瀧の播磨屋は無かったことになっている。
10話までの同じシーンをピエール瀧バージョンと三宅弘城バージョンで見比べてみたが、当然ながらキャラクターがまったく異なっている。けして三宅弘城が良くないというわけではないのだが、この役は瀧にアテ書きされたものではないかと思うので、瀧の黒坂辛作を最後まで見てみたかったとつくづく思う。
それからこのメインビジュアル、記念写真よろしく二人揃ってカメラ目線というのは、内容と合っていないように思うし、何より絵的に非常につまらない。公開時に食指が動かなかった理由でもある。そういう人も少なくないのではなかろうか。
瀧の件による公開延期(被害者のいる重大事件ならまだしも、こういう処置は本当にやめてほしい)、その直後のCOVID-19禍と、公開タイミングも興行的にもおそらく不遇であったろうこの作品。たくさんの人に観てもらいたいと思います。
Wikipediaでは赤リンクだったので自分でまるまる書いてしまったよ。
おねがい。わたしをつくって。
2020年映画館鑑賞25作品目
事前情報無し
1月末頃全国で公開されたが宮城県での上映はスケジュールの都合で観ることができなかった
蒼井優の芝居がスクリーンでどうしても観たくて花山の峠を越え雪降る硫黄臭い鳴子温泉を経由して山形県東根市まで足を運ぶ
まさかのダッチワイフいやラブドール
ペ・ドゥナ主演の『空気人形』以来のラブドールもの
しかもさわり程度の『空気人形』に比べ今作はかなり踏み込んでいる
タナダユキ監督作品
『百万円と苦虫女』も『ふがいない僕は空を見た』も面白かったもんな
今回も大当たり
全国の男性の皆さんに残念なお知らせ
蒼井優の乳首は見えません
背中ヌードから乳房の下の部分は確認できますが
きたろう演じる相川さんが生きているあいだは僕自身大好物のコメディー
相川さんと主人公のやりとりが面白い
園子を招いてはしゃぐ相川さんとつっこむ主人公が面白い
間違えて女性用の制服を着る相川さんも笑える
相川さんが亡くなったらガラッと一変ヒューマンドラマ
胸を触ったきっかけで結ばれる二人
忘れたイヤリングを届けにいって主人公はいきなり「付き合ってください」
うなずく園子
とんとん拍子で神前結婚式
緊張して嫁にはめる指輪を自分ではめるところも笑える
順調に思われた二人だったが園子が嘘をついて3日外泊
帰ってきた妻を夫は責めるがそのときの蒼井優の芝居が細かい
一週間後夫に二つの秘密を白状させるのだが仕事の件と浮気の件で見せる表情の芝居が細かい
園子も浮気していたと白状した後のテーブルに顔をつけるなどの芝居も細かい
癌だとカミングアウトしたときも子どもを産めないというあの場面も細かいを芝居をしている
これは監督の演出かもしれないが痩せ細っている表現として大きめの指輪をつけているのもなかなか
蒼井優最高!
園子の提案で蒼井優そっくりのラブドールを作ってしまう職人哲雄
名付けて「そのこ1号」
園子は騎乗位が好き
あれって結構女の人は大変なのよ
病人がやることじゃない
でも絵にはなる
園子腹上死
クオリティーライフ
主人公がそのこ1号を試すときにポメラニアンの名前ゆうこを思い出しながら泣くシーンが良かった
最後の主人公のセリフ「スケベでいい奥さんだったな」も最高
蒼井優のスケッチブックは税抜きで3800円なら買うな
蒼井優そっくりのラブドールが120万なんて安いもんだよ
ハスラーの中古くらいの価値はある
最高の夫婦愛
最高のラブストーリーでした
東根にまできた甲斐があった
蒼井優にはいつまでも長生きしてほしい
おばあちゃんになっても役者を続けてほしい
自分より先に死なないで
蒼井優が死んだら山ちゃんに負けないくらい号泣する自信がある
あと芝居なら何度でもいいけどリアルでしょっぴかれるのは一度だけにしてねピエールさん
美しくも歪な愛の形
職業ラブドール製作を妻に言えない夫と病気を打ち明けられない妻のお話
まず素敵なラストだったなぁが最初の感想
予習ゼロでも大筋はほぼ予想通りだったがラストは予想をはるかに超えていた
ラストは湿っぽく美しくだと思っていたのに最後は爽やかに笑顔で締めてくれた
ものすごく素敵で印象的なラストだった
相川さん社長や田代のおばちゃん皆素晴らしかった
特に相川さん前後で話が大きく動くのだけれど中盤相川のおっさんがいてくれたらなぁと思わずにはいられなかった
そして2人の愛の形
病気を境に絆を深める哲っちゃんと園子
緩和ケアになった後の『私をつくって…』にはグッときてしまった
園子の死後完成したドールは園子そっくり
ドールと裸で抱き合う哲っちゃんには美しくも歪な愛の形を見た気がした
だけど創りあげたドール〝そのこ〟は商品に
この先100人の手に園子が渡ってしまうわけで…自分なら耐えられないなと思ったけど哲っちゃんは笑顔だった
職人としての割り切りだったのか、それとも壊れてしまったのか心配だった
でもラストのダッチワイフを片手に園子を想い笑う哲雄の笑顔にはそういった意味でも救われました
素敵でスケベでおかしな愛を描いた映画でした
愛するが故の執着心
観る前の予想は、夫の隠してた事と、妻の秘密が作品の最後まで続くのかと思ってた。でも、観終わった感想としては予想を裏切られた。
妻の秘密(癌を患っている)はすぐに察しが付いた。
前半は現実的。後半は非現実的な印象。
ラブドールに対する執着心は、時間を追うごとに強くなっていく。それは、消えゆく妻の命に対する思いでもあったのだろう。
最後の夫の言葉は、なぜか胸に沁みた。
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