「日本人の幼児性」ロマンスドール nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人の幼児性
まだ若いうちの死の恐怖を、性の発散によって紛らわすのは当然でしょう
若者の心中前夜なんて、ティッシュが散乱する事になる
歳をとって男として、女としての機能を失った場合はどうなのかなあ
たぶん、生への欲求とかが薄れて鈍感になるから耐えられるのかもしれない
ラブドールを美化しすぎるなんて意見もあるようですが
お子ちゃまのタワごとですよ
愛だの恋だの言ったって、やる事は一緒
はたからみたら滑稽です
性の発散をどう処理しようと、大きなお世話です
もちろん、人に迷惑をかけなければですが
子供が出来るという事はそういう事だし
戦に行くのに、可愛い男の子を連れていくのもそう
南極一号なんかが必要な理由も否定するのがおかしい
生き物はそういうモノ
それをとやかく言う人は、どうやって生まれてきたと思ってるんだ
畑のキャベツから生まれてきたのかい
僕はラブホの面接だって受けに行った事があるよ
だれでも、普通にする事だものね
日本ではこの手の商品はジョークでないととり締まりの対象になるとか言ってたよね
リアリティを追求してはいけないとか
なーんにも恥ずかしがる事ではないのにね
この時点で日本人はお子ちゃまだ
なんて言ってるうちは良かったけれど
今は楽しい事が盛りだくさん
性欲に頼らなくても、どんな事でも、なにもかも忘れさせてくれる事であふれてる
子作りが義務になるような未来がそこまで来ているのかも
ラブドールという、刺激的で興味の引きやすい題材から結末まで、原作者がどう料理してやろうかがミエミエな話です
ものづくりの教科書どおりみたいでつまらない
主演が無名の新人だったり、芸人だったりしたら目も当てられない作品になっていただろう
高橋一生と蒼井優
特に高橋一生を主役にしたおかげで、なんともいえない情緒のある映画になった
原作者が彼を希望した嗅覚だけは褒めておきます
役者のおかげで作品が良くなる典型です