イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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エンドロールは最後まで
パワーが凄い!!
移民問題、貧困など暗重なテーマだが、圧巻のミュージカルシーン!
ラテンとラップの相性抜群でアガる😆
つまづきながらも夢を追う4人の物語となっているけど、皆の歌に込めた夢や希望、負けずに立ち向かう強さは迫力満点。
個人的にはプールのシーンとみんなのお母さんアブエラの歌のシーンが好きです。
ほぼ全編歌っているので歌詞を追うのに苦労しますが観て良かったと思う作品です!
『竜とそばかすの姫』の5000万分の1の群衆が奏でる50億倍鮮やかに現代社会の病巣を炙り出す、灼熱の社会派ラテンミュージカル
ドミニカ共和国の美しいビーチにある小さなバー、エル・スエニート(小さな夢)。ウスナヴィが子供達にせがまれて語り始めたのは、父から譲り受けた食料品店を従兄弟のソニーと二人で切り盛りするウスナヴィ、ヘアサロンに勤めるネイリストのヴァネッサ、地区屈指の秀才でスタンフォード大学に進学したニーナ、ニーナの父ケヴィンが経営するタクシー会社の従業員ベニー、そして彼らの母親的存在の“おばあちゃん(アブエラ)”ことクラウディア・・・ハドソン川を渡るジョージ・ワシントン橋の東側にあるワシントン・ハイツ地区に暮らすラテン系住民の物語。周囲の住民の期待を一手に背負ったニーナが夏季休暇で帰郷しにわかに賑やかになるハイツ。実はニーナはある決意を抱えて帰ってきたが、なかなか周囲にそれを話すことができない。それはハイツの誰もが今経験していることと無関係ではなく、一見のどかなハイツにも少しずつ変化が訪れていた。
猛烈にエモーショナルなモブシーンで幕を開けるミュージカルですが、物語の核となっているのは今まさに全米の移民達が苛まれている社会問題。収入は上がらないのに地価も物価も高騰し真綿で首を絞められるような状況に追い込まれているのは日本国民とて同じこと。夜が来るのが百万年先のようだという嘆きも聞こえる街で、移民達はお互いに励まし合い団結し、ウスナヴィとヴァネッサ、ベニーとニーナの恋の行方を誰もが優しく見守り、忍耐と信仰を胸に生きている。しかしそんな彼らにもどうしようもない波が大停電というかりそめの姿で一瞬で彼らを飲み込む。143分の長尺を全く感じさせない人間ドラマを彩るのは圧倒的な熱量を放つソウルフルな歌声とダンス、そしてワイドレンジで鳴り響くラテンサウンド。人生の20%をラテン世界で暮らした身にとってはその躍動は郷愁に満ちていて、打楽器の一打が心臓の鼓動とシンクロする。強烈な音圧が一斉に鳴りを潜めると登場人物達の葛藤がグッと浮き彫りになり、耳が痛くなるほどの静寂もまた慟哭のように頭蓋を揺さぶる。そしてアブエラの口癖がハイツを包み込む闇にささやかな光をもたらす。
ピクサーの傑作アニメ『リメンバー・ミー』が切り拓いた道を盛大なアレゴリアが凱旋するかのような圧倒的なミュージカル。さりげない単語や人名、地名に字幕に表現出来ない細かいニュアンスが込められているので少しでもスペイン語の覚えがあればさらに深く物語を堪能出来ます。当然ですが少しでも大きいスクリーン、サウンドシステムで楽しむのが吉。尻尾の先までドラマが詰まっているのでエンドロール途中での退場は厳禁です。個人的にはヴァネッサを演じたメリッサ・バレラの美しさに息を呑んだまま死ぬかと思いました。
ラテンミュージカル!最高!!
移民ならではの葛藤を跳ね除けるミュージカル
舞台は移民の街・ワシントンハイツ。
ドミニカ、プエルトリコ、キューバなど様々な国出身の人がいるけど、彼らにとっては既にその街は故郷であり、同郷の仲間なんだよね。
そんな彼らの陽気で楽しげな様子は観ていて元気をもらえる。
この映画は「移民」と「夢」がテーマ。
希望を抱いて街から飛び出す者、逆に夢敗れて帰ってきた者。渡米してから生きるために必死に働いてきた大人たち。移民だからこその生きづらさ、葛藤もあっただろう。
でもそれを全て跳ね除けるような力強く迫力のある音楽にとても勇気を貰えたし元気づけられた。
ミュージカルの内容も、大人数で迫力のあるものから美しい歌声、耳ざわりの良いラップや、お互いを想うラブソング、葛藤とそれに打ち勝とうとする心の叫びの歌まで揃っていて飽きなかった。
そして総じて明るい!観ていて笑顔になれるそんな良い映画だったと思う!
今年の個人的No.1映画になるかも!
舞台だとなおさら感動だろうけど十分
アメリカに移民してきたラテン系の孫世代達の物語。主人公ウスナビ(名前の由来、)が景色の浜辺でとい移民アメリカしてきたラテン系孫世代の若者達の物語。主人公ウスナビ(名前の由来、大好きです)が子供たちに美しい景色の浜辺でワシントンハイツというアメリカの都市に住んでいた若い頃の話を聞かせる所から始まります。
ラテン系の人たちは立ってるだけでもセクシーですね、それにダンスが加わるとより引き立ちました。予告ではそんなかな、と期待しなかったのですが、段々物語が終盤に差し掛かってきてどう現在のウスナビと繋がるのだろう、と展開に引き込まれる良作でした。舞台だとなお「おーっ」となるのでしょうが、広い町を使っての一斉のダンスは映画でないとできませんし、映画化した意味はあると思いました。
鳥肌がたちました。
映画というより舞台
ミュージカル映画が大好きなので、とても楽しみにしていた本作。歌もダンスも素晴らしく、ラテンサウンドというジャンルも新鮮で、全編通してハイテンションに展開していきます。カラフルでダンサブルなミュージカルエンタメ作品でありながら、マイノリティに対する問題を映し出し、且つ光を与える美しい作品です。
ですが正直、映画としての魅力はイマイチ。
ありきたりな物語でドラマチックな盛り上がりやカタルシスがありません。ミュージカルパートというよりずっと歌って踊っている(普通に台詞を話すシーンが物凄く少ない)ので緩急もなく、長尺が故にだんだん飽きてくる…。
それに、ラテンやラップでリズミカルではあるものの、本作を代表するようなキャッチーな楽曲が無いのが残念。どれも似た曲調に感じてしまったことも、盛り上がり切れなかった要因かなと思います。
プールでの歌唱シーンやテラスでのシーンなど、映画だから出来る演出や表現が楽しめた部分もありましたが、全体的な満足度は低め。
ちょっと期待値が高すぎたかもです。
歯食いしばって今日を生きる
列車で行く近くの町も飛行機で行く近く国も「住めば都」。そして今住んでる場所も「都」
移民が故郷を見つける話
ミュージカル映画はあんまり得意じゃないけれど、話題になってたので期待つつ鑑賞。
見事期待に応えてくれる楽しい映画でした。
終始楽しい雰囲気で陽気なラテン?ジャマイカ?のラップについつい体が動いてしまいそう。
会話より歌シーンのが多い気がするほどミュージカルしてましたね~。
歌詞とダンスを見るのが大変で、特にダンスが凄いことしてる時に字幕2行とかあると私としては大変でした。
登場人物は全員普通の人なのも好感が持てますね、夢は有るけれど踏み出すチャンスが無い人々、国や人種は違いますがまるで自分のことの様でした。
みんな歌も踊りも凄くて関心しちゃいます、邦画のなんちゃってミュージカルとはレベルが違いますな。
いや邦画も頑張ってるけれど、なんだろう妥協が見え隠れしてるんですよね、私の思い過ごしかな?
「ラ・ラ・ランド」のお洒落なダンスや歌、踊りとは違うストリート感がカッコいい。
主人公やら彼女が歌うのは当然として、世話好きおばちゃんからかき氷屋のおっちゃんまでソロの歌があったりでみんなが主人公と言わんばかり。
個人的にプールでのダンスシーンで腕の関節グニャグニャしてた人に目が釘付けでした。個人個人が特技を生かした踊りや歌を披露するのも多様性があってまさにアメリカって感じ。
移民問題が根幹に流れるストーリーはいろいろ考えらせれれますね。
残りたい人、出ていきたい人、残したい人、出ていかせたい人、複雑すぎて全部をくみ取れないけれど、本作は妥協点というか、未来に希望を持たせてくれた気がする。
退屈な毎日、同じ事の繰り返しで、コーヒーと宝くじを買うだけ、仕事が終わる時間までは永遠のように長い。
私は夢でも見なきゃ耐えられないってほど追い詰められてないけれど、いつ耐えられなくなる瞬間が来るかはわからないんだな~なんて考えちゃいました。
辛い現実だけど前向いてれば良いことあるよ!と言ってくれてる作品です。
元気をもらえたし、なんだかやる気がでてきたぞ!明日からも仕事がんばろって気になります。
夢と希望を忘れかけた私ですが、ちょっとだけ思い出しました。いや~見てよかった。
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劇中セリフより
「カニは僕が描いた」
下手でも描いてくれること自体が嬉しい事も有る。
カニにみたいに横にしか歩けなくても正面向いて前に進める人生を歩みたいものです。
【躍動する自由】
もし、可能だったら、Dolby Atmosで観てください。
ちょっとお高いけど、停電を思わせる真っ暗になる場面、あのDolby Atmosの本物の”黒”の効果が絶大な力を発揮します。
「現在の境遇を嘆くより、自分は旗を上げる」
このラテン系住民が多く暮らすワシントン・ハイツに、ある日、突然訪れる停電。
これは、きっと彼等の閉塞感のメタファーだ。
しかし、暗闇は、他の余計なものを見せないことで、たとえ、その中の僅かな光でも、きっと進むべき本来の道を照らすのだ。
友人や仲間、家族の成功を祈り、同じところにとどまらず、背中を押す友情や愛情。
そして、見出す自分の道。
暗闇を照らす本当の光は、実は、自由ではないのか。
旗を上げること自体が目標であるのではない。
たとえ、アイデンティティであっても、それ自体が目的である必要はなく、何をするかは自分の選択なのだ。
自由であることは、光であり、道標でもある。
何ものにも縛られず、自由に自分の将来を見出し、目標や希望に向かって努力し、未来に向かって進むこと。
「イン・ザ・ハイツ」は、マイノリティの置かれた状況は状況として、ワシントン・ハイツの人々が前向きに生きていることを、躍動感溢れる歌とダンスで表して見せ、自由であることを讃えた作品だと思う。
プールで肩関節を外して踊る人にギョッとしたけど、なんか楽しかった。
Dolby Atmos効果もあり、パーフェクトスコアです。
普遍的
素晴らしい。
カリブ海諸国を主なルーツとするヒスパニック系移民の人々が多く住む、マンハッタン北部のワシントン・ハイツを舞台とするミュージカルだが、まずは音楽が良い。
サルサやカリプソなどの音楽をベースに英語やスペイン語のラップが自然に載せられ、まさにヌエーバ・ヨークの今を映し出している。
そして描かれるのは彼らの夢や差別などの現実、偽らざる想い。一人一人が丁寧に描かれ、特にキューバ移民二世のお祖母ちゃんのくだりなどは感動的。
しかしそれはヒスパニック系に限ったことではなく、アジア系なども含むあらゆるマイノリティに共通の普遍的なものなのだと気付かされる。
だから「クレイジーリッチ(エイジアンズ)」のジョン・M・チュウが監督することにも意味があるのだ。
舞台も観てみたいが、歌詞にも字幕が付く分映画の方が理解しやすい。スペイン語部分にも訳が出るし。映画でしっかり観てから、いつかヌエーバ・ヨークで舞台を観るんだ!
歌と踊りがとても良い!
内容は人種差別や貧困問題などの重たいテーマになってる感じなんだけど、エンタメ度が高めでメッセージ性が強かった感じ。
アメリカに移住した人達が住むワシントン・ハイツに住む多国民が住む街で自由を求めて生活する人達のストーリー。
ミュージカル映画と言うことで歌やダンスがとても素晴らしい。
音楽もサンバ系、ラテン系、スパニッシュ系と様々。
物干し竿に掛かる色んな国の国旗が印象的。
移民して来た人達をリスペクトしている感じがとても良かった!
上映時間が140分超えと長かったけど楽しめた感じ。
CG等の映像の加工が少し気になった感はあってテレビで見たら残念な映像になるかもしれません。
4人のちびっ子達がとても可愛いんだけど、その中の女の子の正体を知った時、幸せを分けてくれた感じで満足度が上がりました( ´∀`)
ラストを引き立てるストーリーテリング
カリブ海のビーチでニューヨークで過ごした過去を小さな子供達に語って聞かせるウスナビ。このストーリーテリングに引き込まれれば、引き込まれるほど、ラストの感動が増すようになっている。僕は、しっかりと心を持ってかれましたよ。
舞台は、ニューヨークのワシントンハイツ。ヒスパニック系移民の街となっているが、家賃高騰の波が迫ってきていて、移民にとって住みにくくなりつつあるらしい。70年代の話のようであるが、登場人物はスマホを使っていたりして、時代設定は曖昧な感じだけど、移民が置かれている状況はよくわかる。ニーナがスタンフォード大学で受けた差別的な扱いは、象徴的に物語っている。
宝くじの値段が約9万ドルという金額が、絶妙なラインだね。遊んで暮らせる金額でもなく、パーッと散々してしまう金額でもなく、人生を再出発するために必要にして十分な金額。
楽曲は、ラテンベースのノリノリの曲が多く一緒に口ずさみたくなる。歌と踊りのシーンは、シーンに映っている全員が参加していて迫力も音の厚みも伝わってくる。ストーリーとミュージカルシーンのバランスもとてもいい。劇場の特別音響モードでの上映ということもあって、音楽とダンスに気持ちよく酔いしれました。
一生懸命生きるって美しい
楽しいミュージカルなのに涙が。
主人公はニューヨークにある街、ワシントンハイツでコンビニを経営している。この街はドミニカやプエルト・リコなどの中米からの移民達で成り立っている。
彼の両親はドミニカ人で、父親がアメリカで生まれる息子につけた名前がウスナビ(US NAVY)。わろた。
話としては、ドミニカに帰ったウスナビが、昔を思い出しながら子供達に昔話をしてる。よくある形。
主人公の記憶話なので、それほど深い展開はありません。でも、登場人物達の人生が深〜い。大学生活で挫折した女子、将来の奥さん、みんなのお母さん、などなど他にも沢山の人々の人生を歌いまくり。
ラテンのリズムが明るくキレキレのダンスで延々ノリノリなのに、何故かチョコチョコ涙が…。
移民問題、恋バナ、差別、親子、商売、詰め込み過ぎと感じる人は多いと思いますが、とてもいい体験をした感じです。
ただ、最後の展開必要?
移民達の小さな夢は次の代へと引き継がれ大きく花開くのだ。
ミュージカルの金字塔ウエストサイドストーリーもNYの移民の不良グループ同士の抗争の話しだったが、本作は差別や権利による挫折に負けずに前を向いて進もうとする若者達の話。
まずは主演の女の子2人の声の綺麗なこと。
本当に本人達が歌っているのだろうかと思うほど美しく素敵なお声。
大きな見どころの一つであるプールのシーンは真上からや水中からやと楽しいカメラワークで見応えがあった。
停電になってもみんなで集まりパーティーをしたり、逆に花火を楽しんだりとラテンの血の底抜けな明るさとパワーには羨ましさを感じるくらい。
バイデン大統領になり、親に連れられ不法入国した時に18歳以下だった「ドリーマー」と呼ばれる若者を対象に永住権を与えるという法案がつい数ヶ月前に下院で可決されたが、その後はどうなったのだろうか?(共和党に否決されてしまったか?)
いずれにしてもアメリカは出生地主義なので、彼らの子供達はアメリカ市民として扱われるため、しっかりと社会で成功し両親やお世話になった周囲の大人達に恩返しをして欲しいと思う。
最初の1時間ぶっとうし!
歌と踊りと苦悩と夢
パチパチ
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