「ハイテンションな長編MV」イン・ザ・ハイツ 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
ハイテンションな長編MV
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移民という問題を掲げるテーマ性は良いが物語への没入感、感情移入に書ける部分があると自分は感じた。その理由は物語が音楽とダンスで共感やパッションを誘引できているが見せられるダンス風景は俯瞰視点であり四人(ウスナビ、バネッサ、ニーナ、ソニー)の動向を織っていくフォーカスがアブエラによって結ばれてはいるがそのフォーカスが移り変わるたびに没入を阻害しているからだと思う。
ストーリーとしては、貧しい移民たちが住むワシントンハイツの中で個性ある人達に囲まれて食料店を営むウスナビが故郷に帰る決意をある決意に進ませるまでを彼と町の人々との熱い交流の描写の中で描ききっている。歌詞は自嘲的ではあるが可笑しくなるジョークやユーモアも織り交ぜられていて所々気持ちを和ませながらウスナビがバネッサとの関係をどうするか、ソニーが不法移民の自分の境遇をどう解決するか、大学から帰ったニーナは何を決意するのかそれぞれの追って見ることとなる。
最後に、もしこの作品を各国に住む移民の家族が一家団欒で見たり、仕事終わりに酒を片手に見たならば、結構その感動は高いのではないかと夢想する。
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