「ストーリーとミュージカルシーンの温度差がありすぎる」イン・ザ・ハイツ もーりーさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーとミュージカルシーンの温度差がありすぎる
ミュージカル映画はセリフを歌とダンスで表現するものだから、どうしてもストーリーの展開が遅くなって上映時間が長くなりがちなのが欠点だが…本作も2時間半近い。圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスでミュージカルシーンはノリがよくて個人的にはよかった。映画館で思わず体が動いてしまう!が、他のミュージカルと違ってラップが多めの歌とラテン系のノリがダメな人にはイマイチなのかもしれない。ラテン系の人々の働いても働いても楽にならない暮らしや人種差別、移民の壁などのアメリカの社会問題が複雑にからみあうストーリーはノリのいいミュージカルシーンに反してちょっと重いかも?(ストーリーとミュージカルシーンの温度差がありすぎる)ちょっと変わってるなと思ったのは主人公ウスナビが恋するヒロイン、バネッサがいてこのふたりを中心にストーリーは進んでいくのだが、もうひとりのヒロインのニーナが故郷に帰ってくるというのがストーリーの重要な要素になっている上にもうひとりの主人公と言ってもいいベニーとの恋愛模様も描かれている。映画の中で二組のカップルがいるのは珍しいかも
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