ジョーカーのレビュー・感想・評価
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すごい緊張感のある映画
「何かやらかすであろう」事が分かりきった主人公アーサー。
いつやるの? えっ、今?今?? ええっ今ですかーーーっ! そこもですかーーっっ!
みたいな緊張感と、…そして本来は優しい人だったんだなと言うことが、本当によく表現された映画で、時折涙腺が緩む場面も。可哀想に、と。
もう一度、バットマンを観たくなる、そんな作品でした。
ばんざいっ!(笑)
フレコミ...全然違うやないかい
優しい男が凶悪殺人犯に~~という触れ込みを予告で見て面白そうだと思い
観に行ってきました。
結果、まったく異なる作品でした。
主人公は。最初から貧困、障害、虐待。社会の負の部分を一心に受けた男。友人もなく頼れる人もいない。そんなどん底な男を優しい男と一つの言葉に称すのはかなり違和感。フレコミぃ!!
また演出や演技の緩急はかなり惹かれたがどうも話が一方向で短絡に感じた。
狂いに狂いまくった男が富裕層に怒りをたたきつけるという最初から予想できる展開をずっと最後まで追っていたためドキュメンタリー・悲劇(喜劇?)を見ているかのような淡白な印象を受けた。
いろんな作品と見比べるべき
私が見比べた作品は…
まず「タクシードライバー」
他のレビューでも類似性が指摘されており、ハズせないところ。
閉塞感のある社会情勢や、狂気に堕ちる主人公の姿は近いものがある。
もうひとつは「帰ってきたヒトラー」
「映画」はどの作品であれ、どの時代を舞台にしたものであれ、「現代」を描いていると思う。そういう意味で、SNSで支持を集めるヒトラーは、本作のジョーカーと重なる。
クレイジーであればあるほど、支持される、というのは決して非現実的・荒唐無稽なものではなく、トランプ大統領や、N国党の主張がかなり受け入れられている現代を見れば、現実的なものと言える。
そういう意味でも、数多くの映像作家が取り組んでいる(と思う)「トランプ時代」を描いた作品の一つと言っても良いだろう。
(スピルバーグ、スパイク・リー、アダム・マッケイ、ジェイソン・ライトマン…)
いつから狂っていたのか
純粋な心だから、善にも悪にも染まる。
環境で人格が変えられてゆく。
こんなにも、虐げられてきたら
ジョーカーになるのも自然なのか。
何人を、どんな理由で、殺したか。
いつからアーサーの心は狂っていたのか。
映画を見た翌日になっても考えている。
喜劇
普通の?おじさんが闇落ちしていく過程を2時間たっぷりかけて見せつけられました!
普通のアメコミ物なら前半オリジンストーリーで後半にはヴィランとのバトルという流れですが、ヒーロー物でもダークヒーロー物でもアメコミ物ですらないので、ホントにオリジンストーリーのみなので、素直に面白かったとは言えないです。
それでもこの映画の評価が高いのはホアキンの演技が凄すぎるからでしょうか?
このジョーカーがDCユニバースの他の作品に出てくる日がくるのかなー?
ジョーカーらしさが無い?
ジョーカーの凄さって世の中を徹底的に騙す、バカにするセンスだと思うんだけどそれがめっちゃ薄かった…
なんで世の中を憎み、悪の道に進んだかすっごく丁寧に描かれていてそれはそれでいいんだけど片手落ちやね
かっこいいジョーカーが見たい!
エリート層の格差是正を目指す努力がなければ、社会秩序は守れない。
ジューカーの出現には、必然性があると思った。監督ドット・フィリップスは何を伝えたかったのかを僕は考える。描いたのは、ギリギリに生きている障害のあるコメディアンの悲哀じゃない。社会の底辺で努力している人間を凶悪な殺人者に変えたのは誰なのか。真っ当に生きることができなくなった社会は、すべての環境をジョークなのかと自分を騙すしか、明日を迎えられない。似たような社会情勢が今でもあると思う。いつの時代だって、格差の不満から秩序は壊れていく。この映画からそんなことを感じた。笑いたくなくても顔が笑ってしまう悲しさは、最後の精神病棟での追いかけっこに救われた気がする。この映画もう一度観てみようと思った。
評価の上下が激しいし、 下の人に対しての風当たり強いな どんな感想...
評価の上下が激しいし、
下の人に対しての風当たり強いな
どんな感想あったって個人の意見やしよくない?
理想のジョーカー像はヒースレジャー 一択だけど、
これは映画オリジナルストーリーでDCコミックのジョーカー像がそこまで反映されていないと考え、
ある一つのジョーカーという物語だとして見ると
十分満足のいく映画だと思う
ホアキンフェニックスの体はどんな痩せ方をしたら
あんな奇妙な形になるんや…
禍々しい
ジョーカーという既に仕上がっているキャラクターを演じるのには並ならぬ決意があったと思うけど、
彼は一つのジョーカーを見事に演じ、
作り上げたと思う
ヒースとは違うホアキンフェニックスのジョーカーもまた良い
もう一度観たい!
主役のアーサーはガリガリで皺だらけの顔。
みすぼらしく、突然笑い出す様は薄気味悪くも感じる。
白く、汚いブリーフで髪を緑に染め、上機嫌に踊るシーンは不気味だ。
しかし嫌いな奴を殺したあとに
ピエロのメイクで派手なスーツを着こなし長い階段を踊りながら降りていく姿はゾッとしながらもカッコ良いのだ。
まさにそれがアーサーがジョーカーになった瞬間であり
ホアキンフェニックスの演技が鳥肌ものだ。
繊細で悲しい悪のヒーロー。
映し方も真正面からのカットが多く
所々にずっと前にみた『タクシードライバー』を思い出した。
デニーロが出ているのも影響あるのかな?
重く暗い映画だけど演出や音楽にもセンスを感じる。
あの子、泣かないのよ
と母親に言われたアーサーだが
映画の中では何度か片目から涙を一粒流す。
思うように泣けず、笑いたくなくても笑ってしまうアーサーは涙メイクのピエロそのものだ。
救いはどこにもなく、
あるとしたらジョーカーとして生きることだけなのだろう。
もう一度、細部までじっくりとみてみたい。
ハピエンでした
優しい男が狂っていく話だと思っていたら、最初から狂ってる男が自分の居場所と存在を作るお話でした
(予告では「優しい男はなぜ悪に染まったのか」的なことを言ってたので、、、)
話の内容もけっこう面白かったです。
でも苦手な人は苦手で人を選ぶ作品だと思います。
理不尽に押し潰されていくのが苦手な人にはあまりおすすめできません。
でも、最後はちゃんとハッピーエンドでした(個人的感想)
この作品でDCの作品に触れる人が増えると嬉しいです。
何者かになりたかった何者でもない男を演じる凄い役者
何者かになりたかった何者でもない男を演じる凄い役者
心の動きがすごい。
だから、映画の演出やコマ順とかもすごいんだろうな。
どこからが妄想でどこからが真実かもはや分からないけど。
その男には、なにか真実を感じるのは役者の力。
本当ブラボーでした。
仮面をつけた殺人と素顔での殺人
何が現実か、何がどころか全て幻覚か。いまだ答えがでないけど。
正装で階段を躍り降りる姿美しすぎ。なんだか「おめでとう」という一言を言ってしまいそうになる。ホアキンフェニックスの役作りがすごすぎて、演技というか乗り移りレベル。
なみなみコップの表面張力くらいで頑張ってるんだけど、何かのほんの一押しで簡単に溢れていく、そんな怖さを感じた。
ダークナイトファンな私は、もっと憎たらしくサイコパス的な姿でいてほしかった、どこにでも生まれ得る人間だったのであの映画と折合いがつかないなーと思いながらも。あれはあれ、これはこれということでこの映画も好きでいいと思うことにした!あとこういうジョーカーかもしれないと思ってまたダークナイトや他バットマンも観てみよう。
深呼吸もできないくらい一瞬も見逃せず息詰まりながら観ていた今回。何度でも観るたびに違う解釈ができそう。現段階では視聴者の理解に委ねている公式(監督たちなど)、そんな姿も含めて好きな映画。
ゴッサムが舞台であればなんでもやれる
な〜るほど、というアイデアの詰め合わせ。そうか、ゴッサムのジョーカーって70年代のニューヨークの膿、みたいな、つまり、スコセッシ的、フリードキン的な男のドラマにもってける、って目のつけどころはあるし、実際にデ・ニーロが出てきて、なんとも皮肉でおかしななシーンがクライマックスにあり、とは言ってもただのパッチワークではない現代性も兼ね備えたダークファンタジーになっていた。
このパターンでいけば、ゴッサムのウディアレンっぽいDCやマーベルがあっても賞もらえるのではないか。
なかなか考える
ジョーカーなるものの存在価値は自身を見定める方法。
人間の奥底にある感情を素晴らしい演技力で表現されていた。
所々に緊張感を和らげるコマもありメリハリもあって見ごたえは十分に。
気がつけばすっかり脱力と自分自身を見つめ直す様な気分になった。
笑わせる者と笑われる者
「笑いは秩序の破壊」という言葉を思い出した。
規律や常識を破壊が笑いを引き起こす。だからこそ、誰かを傷付ける可能性も孕んだ諸刃の剣である。
笑わせる快感と笑われる屈辱。
前者は観客の感情を支配する喜びを感じ、後者は観客の感情のための奴隷としての苦しみを味わう。
哄笑は、泣き叫んでいるよりももっと悲惨な状況を訴えかけてくるものだということがよくわかった。
自分が幸福になるために人を不幸にする構造は、人を悪に導くための構造でもある。
小石を何個も何個も進む道に置かれているような感覚。
何度も何度もつまずかされボロボロになっているのに省みられることがないのならば、そんな世界を恨んで当然だろう。
小石を取り除くことができる人々は、そのために注力しなければならないのだ。
それは巡り巡って自分が所属する世界を整える結果になる。
だから、人には優しく接しよう。心からそう思った。
ダークナイト基準での鑑賞はNG
今まで数人のジョーカーが演じられてきましたが、これはこれで1つのジョーカーって感じ。
私はダークナイト基準で鑑賞してしまいましたが、『?』が多くなり最後には『?』だらけで終わりました…。
内容も『世の中ってこんなもんでしょ…こんなんでジョーカーになるなら皆ピエロメイクしてるんじゃ…?』と感じた。
ダークナイトが基準じゃない方は多くの『?』に戸惑い無く鑑賞出来るかと思います。
でもホアキンの演技力は良かったですよ。
ホアキンのせいではないけど、ジョーカーの悪い賢さは全く見られなかったのが残念かな…。
世界一怖く世界一面白い映画
個人的にはこの映画は世界一面白いんだけど、面白いだけじゃまとめられないのがこの映画、というか、まとめてはいけない。是非老後何千万とかほざいてる麻生太郎などボンボンのクソ政治家達に見てほしい。この映画に共感できないのはきっとその人が孤独とか経験なくて、カースト上位者なんだろうな…例外もあるけどこれだけの傑作を生きてる間に見れて良かったし、ボヘミアンラプソティより全然作りが完璧だったと思う。
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