劇場公開日 2019年10月4日

  • 予告編を見る

「過去の良作の焼き直し」ジョーカー KANAIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5過去の良作の焼き直し

2019年10月22日
iPhoneアプリから投稿

タクシードライバーや、キングオブコメディをあまりになぞりすぎではないか?
確かにバットマン映画の演出としてはなかなか良い。最後の「面白いジョーク」も、バットマン映画としては良い。でも、単体の映画としてはどうか?過去の良作にあやかっているだけで、別にそんなに凄いことはしてないと思う。
今回、なんたらユニバースとは一線を画して単独作として打ち出したのは良かったと思うし、DCはその路線で行けばいいんじゃないかとも思うけど、なんというか、何かを下地にしてももっと強烈な個性が欲しかった。特に誰もが知っているジョーカー を主役にしている作品だから、なおさらだ。
何か新しいものを見た気がしないのは私だけだろうか?

ここまで書いて思ったが、変にジョーカーを主役にしたからこそ、そこに頼った演出になって本質が霞むし、逆にジョーカーを無しにして同じテーマで映画を作ったら、それはキングオブコメディやタクシードライバーになるわけで。

ジョーカー だからここまで話題になったけど、やってることは過去の焼き直し、と評してしまうか。あるいは自分自身が変わってしまって、こういうネタに乗れなくなってしまった、と寂しさを感じるべきか。

KANAI
KANAIさんのコメント
2019年10月22日

オマージュって言えば聞こえは良いが、やり過ぎるとなのか、元ネタが分かりやすすぎるとなのか、「この映画が存在しなければならない理由」が薄れてしまう気がする。

KANAI