ジョーカーのレビュー・感想・評価
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人への思いやりが大事な理由
犯罪後のアーサーに感化される人々の多さにゴッサムの社会状況が伺える。
格差問題について考えさせられる作品でした。
あと、ホアキンの演技が素晴らしい。。。
驚異の演出
続編用に復習
初見と感想は変わりませんが、超絶演技もさることながら、その演技をつけた演出が神業的です。演じた本人が出来上がったフィルムを見て驚愕する、という種類の映像です。
ゴッサムシティに咲いた退廃的で皮相的で中毒的で喜劇的な唯一無二のトーンを必要最低限の脚本を元に表現した演出が圧倒的です。
初見時 2022/4/4
スーパーヒーローもので初めて作品賞候補になったらしいけど、確かにバットマンのことを何も知らない人が観たら、一級の人間ドラマです。
スリラーは希薄ですが非常にドラマチックでサスペンスフルですので、脚本よりも演出が際立ってます。映像の調子と構図のセンスが抜群。
主演賞も納得の超絶演技力ですね。
ジョーカーの悪の本質に迫る衝撃作
予想を遥かに超えた凄い作品だった。アメコミヒーロー・バットマンの悪役として有名なジョーカーの誕生秘話を、一切の虚飾を排除した容赦ない描写で綴っていく。悪役の誕生秘話を描いた作品は多いが、そういう作品とは全く異質な衝撃作である。
主人公・アーサー(ホアキン・フェニックス)はゴッサムシティで年老いた母と暮らす、孤独で優しい青年だった。彼は、笑顔で人を楽しませなさいという母の言葉に従って、ピエロとして生計を支え、コメディアンを目指して必死に生きていた。しかし、それでも貧困から抜け出せず、彼の心は次第に荒んでいく・・・。
全編、心地良い気分になることはないが、衝撃的な展開に画面から目を離すことはできない。格差社会、貧困、差別、社会への不満など、現代社会にも当てはまる負の要素を背負って、主人公は生きている。それでもなお、前向きに生きようとするが、度重なる理不尽な出来事が、主人公を次第に追い詰めていく。生きる選択肢を一つまた一つと消していく。
主人公役のホアキン・フェニックスが、時に体全体を使った激しい演技で、時に表情だけの繊細な演技で、変幻自在に主人公の心情を演じ切っている。非常に難しい役どころを見事に熟している。
本作で象徴的なのが、階段のシーンである。前半、主人公は、家路に着くために、肩を落としながらも黙々と階段を上っていく。その先に善なる未来があることを信じて。終盤、今度は、その階段を軽やかなステップを踏みながら下りていく。受難の果てにどう生きていくかを定めた姿に開放感が溢れている。
主人公のジョーカーへの変貌を肯定はできないが、否定することもできない。主人公は悪を自ら選んだわけではない。悪にしか生きる選択肢がなかったのである。生きるために悪に辿り着いただけである。それ程に、主人公の受難は、壮絶であり救いがない。
本作は、受難の果てに悪に辿り着いた男の壮絶な半生を通して、悪の本質に迫る問題作である。
凄い........
まさに狂気の傑作!
如何にして悪魔の「ジョーカー」が誕生したのかというストーリー。
あまりにも強烈で、ショッキングで、恐ろしさを秘めた映画で、2019年公開の中では最高傑作との声も多い作品です。
「本当の恐怖は、笑いの中にある……」
人間が壊れていく様が まざまざと映し出され、同時にこれは世界中の誰にでも起こりえる事だという恐怖感に身震いをします。
(((; ゚д゚)))
ダークナイトのジョーカーが素晴らし過ぎた為、今回演じたホアキン・フェニックスは相当のプレッシャーだったようですが、見事な演技によりアカデミー賞の主演男優賞を獲得!
作品も世界中で数々の賞を受賞✨
「必ず観なくてはならない、歴史に残る1作」とまで言われる程になりました。
ダークナイトのシリーズを観てからがベストではありますが、観ていなくてもこの映画だけでサスペンススリラーとして十分に楽しめます。
リアル
社会的弱者を鮮明に描いた素晴らしい作品。格差や不条理が散りばめられていて、弱者であるハッピーの視点から主観的に見ると誰も助けてくれない不満からJOKERが生まれたように見えるが、そうではない富裕層の立場では、ハッピーがただの”ゴミ”で関わってはいけない異常者にしか見えてない表現がリアルで素晴らしかった。
誰かがこうして社会のリアルな不条理を表現しないと社会的弱者の気持ちが伝わることはないし、このことを伝えて欲しい人もいたと思う。しかし、実際に裕福で幸せに育った、社会の不満を知らない人たちが見るとこの映画は”ゴミ”にしか見えないんだろうなと思った。
現代の日本を誇張したような映画
ジョーカーへの冒涜
ジョーカー本人ではなく、ジョーカーに憧れた哀れな一人の男の物語であったなら最高の映画だったかな。
実際そう思って見ていれば星5で文句ないくらい映像、演技、脚本全てにおいてよく出来た作品だと思う。
しかし、これはあくまでジョーカーらしい。
そうなると評価は一転、原作レイプも甚だしい。
まあ一般的にアメコミ関連の映画は作品ごとにキャラクターの設定が変わったり、時代に合わせて再解釈されたりするのがもはや文化と言える程よくある事ではあるけれど、この作品でのそれはそんなレベルではない。
何故なら、このキャラクターはもはやジョーカーではない。
ジョーカーといえば歪み切ったユーモアを持つサイコパスであり、邪悪でイカれた異常者ではあるものの、あくまでも"いつだって正気である"という所にそのアイデンティティがあると僕は考えている。
だからこそ信念を持ってバットマンへ立ちはだかるし、絶対的なカリスマなのだと。
それが今作では単なる精神病患者として描かれている。
しかも同情の余地があり、更生の余地もあり、誰もがジョーカーになりうるかの様に描かれている。
なんだそれは!
ジョーカーというキャラクターへの冒涜だ。
化学薬品の溶液に落ちてジョーカーになった、という基本のオリジンにプラスアルファの物語でも充分だったのではないか。
もっと良い描き方があったはす...と思わざるを得ない。
「愛」
山小屋ダンス
バッドマン好きじゃない方は観なくても。不快で後味悪し
映画館では見れなかったので、プライムで鑑賞。
最低最悪な退廃した空気は延々と、最後まで続きます。
悪役の誕生するまでというテーマだから仕方ないのかもしれないけど、
長い時間、不快な気分が残るだけの映画でした。
最初で合わないと思ったのが最後まで続く映画はそうそうない。
ついに一線を超えた傑作‼️
模倣犯が出て残念
BLM暴動が拡大する米国二極分化社会の比喩
手塚治虫や石森章太郎をはじめとする豪華な漫画作品に囲まれて育った子供にとって、スーパーマン、バットマンなどのアメコミ・ドラマは退屈極まりなかった。数十年を経てもこの感想はまったく変わらず、それらが成人向けの映画にリメイクされても、はっきり言って軽蔑しか感じなかったのである。
で、今回はそのお仲間「ジョーカー」である。こんなもの見るのはバカだけだと思っていたのだが、せっかく衛星放送で流れるのだからちょっと見ておくかwと見始めたら、それが大いなる勘違いだとすぐにわかった。
枠組みはあの愚かしい「バットマン」だが、ジョーカーなる精神を病む男が健常者の社会から虐げられる不当さと、二極分化された社会で爪弾きされる貧困層の怒りが共振していくさまは、現在のBLM運動が暴動を起こすヒステリックな米国社会の見事な比喩になっているではないか。まさに換骨奪胎を絵に描いたような、脱アメコミのリアルで重厚な作品といえる。
惜しむらくはジョーカーが最後にショー番組司会者を確信をもって射殺してしまうことで、「あっちの=アメコミの」世界に行ってしまい、何らの悲劇性もなくなってしまうことだろうか。彼が語る悲劇と喜劇の意味がいま一つ不明だが、小生には人間の悲劇を考察するのをやめた、アメコミ的軽薄さに聞こえた。
バットマンの父親を誰か別の人間が射殺したように、ジョーカーは司会者を死亡させたと勘違いされた挙句、米国最大の悪人に祭り上げられていくという展開なら、さらに深みのある人間ドラマになったと思うのだ。
主体的に物事を判断し決める精神的な自立を得る物語?
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