ジョーカーのレビュー・感想・評価
全1566件中、221~240件目を表示
好み分かれる作品
この映画はいわゆるリア充的な人生を送っている人は面白くないかもしれない。
予告編も見ないで、全く予備知識のないまま見た。
ジョーカーといえばバットマンの悪役だから、その誕生秘話みたいなスピンオフものなんだろうと思っていた。
そう思って見ていたけれど、主人公が『ザ・マスター』に出ていた人で、悲惨な生い立ちや環境のシーンが続いた後に、有名コメディアン役でまさかのロバート・デ・ニーロ登場。
ロバート・デ・ニーロきた!!と思った。
これは映画の言葉みたいなもので、これから『キング・オブ・コメディー』か『タクシー・ドライバー』みたいなものをやるので、よろしくお願いしますということだと思って、いきなり興奮した。
ロバート・デ・ニーロは大好きで両方見ているけれど、特に『タクシー・ドライバー』が好きで何度も見ている。
なんで好きかというと、ベトナム帰りで心に傷を負い、世間からずれまくって疎外されている主人公に、自分を重ねて感情移入できるからだと思う。
この映画の主人公ジョーカーの場合は、外見は普通の人と変わらないのだけれど、精神障害があり、突然笑いだす発作等のせいで、大変な思いをして暮らしているところがよかった。
精神障害があるのでいろいろ妄想するんだけど、こっちは『キング・オブ・コメディー』だった。
ただ妄想シーンの方は、現実と妄想の違いがあいまいで、よくわからなかった。
ラストシーンがまた非常にあいまいで、どっちなんだよ?という感じで特によくわからなかった。
この映画の面白さの程度は、主人公にどのくらい感情移入できるかということだと思うけど、いわゆるリア充の人生を送っている人は面白くないかもしれない。
主人公のジョーカーの、自分の頭がおかしいと思う感じ。
世間の人に認められたり、笑ってもらったりしたいけど、世間の人に認められない感じ。
成功したいけどできそうもない絶望感。
いろいろ失敗してたくさん恥をかく感じ。
周りの人からお前が悪いんだと、ものすごく攻撃される感じ。
信じていた人に裏切られる感じ。
仲間や友人、恋人がほしいけどできない孤独感。
こういうようなネガティブな感情を味わったことのない人は、たぶん面白くないと思う。
あとR15なんで子供は見にこないと思うけど、女性はあまり面白くないかもしれない。
人間的には共感できても、こういう生まれついての負け組みたいな男はたぶん嫌いだと思うのでうけないと思う。
個人的には主人公に感情移入はできたけれど、最初の方はこれでもかと悲惨なシーンや情けないシーンが続くので、さすがにいやな気分になった。
でも主人公が耐えに耐え、ついにジョーカーになって怒りを爆発させて暴れるところは、犯罪なんだけどすっきりした。
もっともっと暴れまわってほしかったけど、それは続編でということなのか『ダーク・ナイト』になるのかはわからないけど、『ダーク・ナイト』との間にもう一本ぐらいあってもいいような気がした。
ジョーカー
人間の孤独の先
人生を翻弄された男。
タイトルなし
カリスマヴィラン誕生の瞬間
レンタルしてチラ見しました。
いやー、実に面白かったなぁ。。バットマンシリーズが好きな人には是非観てもらいたい!
ホアキン・フェニックス演じるしがないコメディアンが、徐々にジョーカーになっていく様が最高。
バットマン好きならニヤリ、とするシーンも多いし、あれ…この女って…ハーレイ・クインの原型かな?って思えたりもするし、久々に面白かった!
監督は今までのバットマンシリーズのジョーカーとは切り離して観てもらいたい、みたいな事言ってたみたいだし、所謂ホンモノのマニアの皆さん、考察大好きな皆さんも色々言ってるみたいだけど、バットマン好きにはたまらないシチュも多いし是非観てもらいたい!
辻褄付けようと思ったらちゃんとシリーズと繋がるし、面白いよ。
ヒース・レジャーの次はこの人が良かったなぁ…
〜劇終〜
彼の妄想?
ラスト、パトカーで護送される途中に暴徒化したピエロたちに救出され、彼が悪のヒーローに祭り上げられる。「ジョーカー」誕生の秘話である。そしてピエロの一人がウェイン夫婦を射殺し、息子のブルース・ウェイン(後にバットマンとなる)だけが生き残る。
ところがその後、突然に精神病棟に収監されたアーサーとカウンセラーのシーンとなる。今までの事は妄想だったということ?直前のシーンとこのシーンに至るまでの説明が全くないので、色々な解釈ができてしまう。
<私見:妄想説>
悪のヒーローに祭り上げられた後に、結局警察につかまって精神病棟に収監されたと考えることもできる。
ただ悪のヒーローに祭り上げられて、「ジョーカー」誕生と言うところで終わった方が、映画的には良いと思うので、わざわざ精神病棟の部分をラストに挿入する必然性はなかったはず。また、直前までは髪の毛が緑色だったのに、精神病棟のシーンでは急に黒に変わっていたのも不自然だ。なので、やはり妄想であるということだったと思う。
そう考えると、どこから妄想だったのか?どこからと言うよりも、部分的に妄想であったと言うことも考えられる。例えば同じアパートの黒人の女性と付き合っていたことが妄想だったことが一番わかりやすい。ただ、それ以外の部分についてはいまいちはっきりしない。
結局最初から妄想で、現実はラストの精神病棟だけだったのではないだろうか。そう考えると、カウンセラーを殺して精神病棟を逃げ出し、妄想の「アーサー」から現実のあのお馴染みの「ジョーカー」になっていったのであろう。
つまり「ジョーカー」の最初の殺人が、この黒人のカウンセラーになる。今までの殺人(妄想の中で)は、すべて彼が憎しみを持った相手であったのに対して、このカウンセラーは特に憎しみはなかったはずである。 それなのに、殺してしまったと言うところが「ジョーカー」らしくないか。また、このカウンセラーの殺人のみ、殺人シーンがないのである。この2点で、現実の殺人と妄想での殺人を線引きをしていたのではないか。
<タクシー・ドライバーへのオマージュ>
所々にタクシー・ドライバーへのオマージュを感じる。そもそも主人公のセリフ回しが、タクシー・ドライバーのトラヴィス(ロバート・デニーロ)に似ているし、ロバート・デニーロ自身も出演している。
同じアパートに住む黒人の女性が、ピストルに似せた指で頭を撃つ仕草をして、主人公も真似をするシーンがあるが、タクシー・ドライバーにも同様のシーンがあった。
<印象に残った曲:send in the clowns>
もちろん 「ホワイト・ルーム」やチャップリンの「スマイル」(モダン・タイムスで使われた曲)も良かったが、この曲が特に気にいっている。clownはピエロのことで、最初の3人組が殺される前に、3人組の1人がこの曲を歌いながらピエロのメーキャップのアーサーに暴行加えようとした。そしてこの曲はもう一度、エンドロールでシナトラが歌った曲が流れる。
<印象に残ったセリフ>
(アーサーのジョーク)
I just hope my death makes more sense(cents) than my life .
私の死が私の人生より意味のあることを望む。
(私の死が私の一生より稼げることを望む)
<その他>
ジョーカー役のホアキン・フェニックスは、あのリバー・フェニックスの弟だったということを最近知った。
悪役ジョーカーにあった背景とアメリカ世相
ウィリアム・フリードキン
「エクソシスト」の階段で踊る。地下鉄駅の階段で後ろから人を拳銃で撃つのは「フレンチ・コネクション」。地下鉄のドアが閉まる時に乗るか乗らないかもあった。ウィリアム・フリードキンへのリスペクトが見受けられた。内容、絵ともに素晴らしい映画。文句なく新時代の傑作。これを観て分からないとか言ってる人は、知能指数が低くて理解できないか。別の映画ダークナイトのジョーカーを期待した幼稚な人。
悲しい人間の話
全1566件中、221~240件目を表示