「悲劇と喜劇」ジョーカー クロニクルさんの映画レビュー(感想・評価)
悲劇と喜劇
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悲劇に満ちた映画だった。
そんな悲壮感が漂う作中で、ジョーカーが「人生は喜劇だ。」
というシーンがある。あれはまさに、物事を主観的に見るか、客観的に見るかで違うということ。それも、見る側が善人か悪人、正気か狂気かでも違う。そこがこの映画のテーマだと思う。最初に不良に襲われるシーン、電車の中で証券マンのシーンも立場・感性を変えて見ると悲劇でしかないが、不良側(狂気的な視点)で見た場合は喜劇でしかないということだであろう。
自身の悲劇に満ちた人生を、喜劇と言ってしまうほどに壊れていくホアキンのジョーカー。
ホアキンの演技力、画の見せ方、狂気に溢れる、或は溢れ始めていく細やかな演出全てがバットマンに繋がっていくのだと思うとグッとくるとこがありました。
あと、観ていて印象に残ったジョーカーのダンス。頭の中に初代、ジャックニコルソンがラストでヒロインと踊ってるシーンを思い出していました。何か繋がるところがあったような感じがしました。
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