おいしい家族のレビュー・感想・評価
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いろいろ考えさせられる
監督が優しく丁寧に描いた作品。
ジェンダー問題を取り上げてはいるものの色々と考えてしまう。
多様性も含め昔と違う世の中。
旧来の人と若者。
心情や秩序などいろいろと考えてしまった。
終わった時に良くここに落ちたなと思える良作である。
生きていればいいんだ
久しぶりに実家に帰ったらお父さんがお母さんになっていた…って、そりゃ主人公みたいに反発心しか抱かない。
身の回りがマイノリティになりすぎてマジョリティだったはずの自分の方がマイノリティになるという複雑さ。
ヒロインの気持ちに寄り添える展開。
メシテロ映画ではあったけれども、もっとメシテロ映画だと予想していたので、もう少しお料理を見せてくれても良かった。(でも偶然家におはぎがあったので帰ってからガツガツ食べました。そうなるよねーー)
松本穂香さん、大人になりきれない女の役、すごくイイ。
あと、板尾さんのスタイルがすごくイイ(笑)
板尾さんのワンピース姿、似合ってます!(^^)
この映画の何が一番印象に残るかと言えば、ワンピース(笑)
板尾さんのワンピース姿に、ビックリしたのは事実(笑)
でも、違和感を感じたかというと、そんな事は全くなくて、すごく自然体な姿で佇んでいました。
板尾さんが、主人公の橙花の父親として、そして母として生きる姿。
その姿は、完全に母親たる女性でした。
妻を亡くして悲しみに暮れるというよりも、新しい人生を生きる為に、新たなパートナーを見つけた父親。
相手は男性ですが、性別なんて関係ない!
愛し合っていれば、なんだって乗り越えられるんだってことを、この映画で知りました。
2人の関係に、初めは家族全員が戸惑っていたのは事実。
でも、パートナーの濱野さんの満面の笑みに、家族が一気に笑顔になって、悩みがふっ飛んでしまうのですから不思議!
父親に対する、嫌そうな演技がピカイチに美味かった松本穂香ちゃん。
いざ自分の父親が知らない男の人を愛してると言ったら、私も彼女のように反抗してしまうかも…。
やっぱり現実って厳しいですから…。
それでも、彼女は少しずつお父さんを受け入れて、変わっていく姿が良かった!
自分の心の葛藤にモヤモヤしてしまい、深夜道路で、一人ででんぐり返しをしてしまったとしても…(笑)
それでも、自分の気持ちに整理をつけて少しずつ受け入れていく姿がすごく良かった!
島の人たちがあまりに自然に受け入れていることに、ちょっと違和感を感じたけれど…。
のんびりゆったりの島民の人にとってみれば、男同士の結婚だなんてあんまり気にならないのかしら??
気がついたら、家族みんなが2人のことを受け入れられていたから、私もきっとずっと一緒に住んでいれば、気持ちって自然と変わっていけるのかもしれないと思いました。
最後に、性別を超えて、1人の家族として家庭を守っていくと決意する父でもあり母でもある板尾さんの堂々とした演技に感動!
黙って静かに家族を包み込んでくれる、包容力溢れる姿に、母親の姿を感じました。
親にとって子供は、生きていれば、それだけで十分幸せな存在なんだってことを教えてもらいました。
素敵な素敵な映画をありがとうございました(*^ω^*)
最後に…監督が舞台に登壇!
すごく若い監督だったことに素直にビックリ!
年齢なんて関係ない、伝えたい思いが強ければ、素晴らしい作品が出来上がるんですね。
少しでも、人にやさしくしてあげられたら、自分自身が幸せになれる。
優しさの循環が幸せを生むってことを教えてもらいました(^^)
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