「なかなか変」魂のゆくえ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか変
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妊婦がエロいので牧師もまいってしまう。床に寝そべって二人で体を重ね合うと、空中を浮遊していつしか大自然を巡る旅に出る。あれはセックスのメタファーなのか、それ以上の行為なのか、だとしても変だ。
最後の最後、爆弾ベストを諦めたと思ったら、体に有刺鉄線を巻き付けて血だらけになる。その上に白衣を着ていると妊婦が現れて、抱きしめ合う。しかし、彼女は体を服の上からとはいえまさぐっているのに有刺鉄線には気づかない。あれだけごそごそしていたら手がチクチクしそうなもので、違和感のある表現だ。現実なのだろうか。現実でないとしたらどこから現実でなかったのだろうか。そのまま映画は終わる。
牧師が元妻にひどく辛辣で驚いた。二人の間には相当な何かがあったことが伺えるのだけど、あんなに辛く当たらなくてもと思うが、しかし元奥さんだから甘えがあるのかもしれない。一方で若い妊婦にはデレデレだ。
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