最高の人生の見つけ方のレビュー・感想・評価
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ストーリーが非常に良い。 この作品に含まれている要素は多彩。 話の...
ストーリーが非常に良い。
この作品に含まれている要素は多彩。
話の流れのテンポも良い。
微笑ましいユーモアを含んだシーンも多々散りばんでいる。
ただ、やはり「死」が付き纏う作品なので、ずっしりした重みは感じる。
後半部分は、ボロボロ涙が溢れ出て来ました。
しかし、ラストでは、何故か心が晴れました。
そういう感じの作品です。
最後に、主人公2人が旅をするきっかけとなった少女が再度現れたのは、意外性と驚きでした。
生きること、死ぬこと、人生、家族、決断力、etc、、、色々考えさせられます。
(天海祐希さん、吉永小百合さん、ムロツヨシさん、賀来賢人さん、前川清さん、、皆さん適役でした。)
私的には、十分な満足度の作品でした。
⭐️ストーリー重視で映画を観たい方には、非常にお勧めです。
ー追伸ー
「死」の重みをある程度軽くするために、背景の色を明るくしてあったのは、とても良かったと思います。
#109 原作と比べたかった
けど観てないのが残念。
なんか2人が意気投合する理由が弱いのよね。
いくら墓場にお金を持っていけなかったとしても他人にあんなにお金使う?
とりあえず吉永さんが相変わらず美しいのは認めますが、満島ひかりちゃんのお母さん役にしては年齢が合わないような、、、。
中高年女性の夢叶えますハートフルコメディー!!
主演の吉永小百合が70代の専業主婦で
天海祐希がアラフィフで男社会で必死に働いてきた人。
そのあたりの年代の女性の夢を叶えちゃう終活コメディー!
まあ、スカイダイビングや
アイドルのコンサートはともかく
夫や子供や仕事を置いといて
豪華にドレスアップし、一流ホテルで羽目をはずす。
女ならやってみたいことかもしれないですね。
吉永小百合ファンのみならず、
もっと若い年代の観客もいました。
ムロツヨシの好演も効いてて観てて楽しい〜〜
スマッシュヒットしてるのも解ります。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
レビュアーのどなたかも書いておられましたが
元のハリウッド版があくまでも自分たちが
やりたくてもできなかったことを叶えるのに対し
こちらは「12歳の少女の残した夢」なので
夢が実現した時のエモさ(感情が揺さぶられる感じ)が
やっぱちょっと力不足〜〜
仕方ないかもしれない。
元の男性版の「世界一の美女にキスをする」なんていう
単純でバカな夢は、女は、ほぼ持たない生き物だし
ましてや吉永小百合の年代の人にとっては
「お嫁に行って子供を持って良いお母さんになること」
くらいしか夢の持ちようが無い年代だから
高齢女性版の限界なんだろうな〜〜
それでも人生の終盤に
家族や友人の大切さを感じさせてくれる
良い映画に仕上がってます。
私も独り者なので、できればこの映画のように
ガンとかで余命1年とか言われて
人生を整理して上手に死にたいと思ってます。
映画の中で二人も笑いながら語ってました。
「ガンも悪く無いわね〜」
「老後の心配、しなくて良くなったし!!」
それに尽きるわ〜〜なんと裏山〜〜(笑)
@お勧めの鑑賞方法は?
映画館も良いですが、テレビで家族で観ながら
お母さんがこんなになったらどうする?
なんて家族を脅しながら観るのも良いかも(笑)
どんな人生にも生きる意味がある。それが伝わってくるハートフルなお話です。
テーマが重苦しそうな気がして、観るのを躊躇っていたのですが
何かこう、引き寄せられる感じで結局鑑賞しました。
余命わずかな二人の女性が病院で出会い、
これまた病院で出会った少女の残した「やりたいこと」を
自分たちがやってみることに。
そんな感じで話は進みます。
スカイダイビング。
本当にスタント無しでやったのかな。すごい。
ムロツヨシ。 …。 かっこわる。 けど好き☆
その後も
エジプト行ったり
京都や長崎に行ったり
ももクロのコンサートに行ったりと忙しい。
どこかに出かけるだけでなく
軋んでいる家族との関係とか
小さいころに借金作って逃げた父の話とか
浮気している若いダンナの話とか
また重苦しい作品を見てしまったかと
身構えた程にはそれほど重苦しい感じがしませんでした。
主演二人(吉永小百合さんと天海祐希さん)のキャラクターゆえでしょうか。
以下、心に残った場面です。
父に再会する天海祐希。
ムリヤリ父に会わされ、その場を掛け出す。その先に鉄棒。
昔、一度も出来なかった逆上がり。
苛められた過去が脳裏に。
怒りをぶつけるように鉄棒を握り、そして…
「あんた逆上がり出来るんか。えらいなぁ」
振り返ると父。
「あんた逆上がり出来るんか。えらいなぁ」
頭を撫でられ、何度も繰り返す父。
ひたすら憎んできたはずなのに。
認知症のため自分のことを覚えていない父なのに。
そうか。
私は父に褒めてもらいたかったのか。
☆
最後に
この作品のスパイスはやっぱりムロツヨシ。
大活躍でした。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
多分原作映画のファンには合わない
原作映画である、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの「最高の人生の見つけ方」を観ていたので、軸となるストーリーは知っている状態で鑑賞しました。
面白い映画でした。しかし、モーガンとジャックの原作映画のファンの人は違和感感じるかもしれないです。
原作映画は非常にシンプルなストーリーだったのに対し、日本版では病院で出会う糖尿病の少女や引きこもりの息子との関わり、ももクロの出演など、追加された要素がかなり多かったです。
原作映画のファンであった私は、この追加要素が全て鼻につきました。一本のまっすぐ綺麗なストーリーに不自然に付け足された追加要素がどれも消化不良で中途半端に見えました。
まず引きこもりの息子。
あのキャラクターは必要でしたか?私は要らないと思いました。
物語終盤までほとんど登場しないし、どうやって引きこもりを解消するかと思ったら、ドアをドンドンと叩いて「お姉ちゃんが妊娠したから守ってあげて」と呟く。それで解決。意味分かりません。一念発起して家族を守るために家事を勉強し始めた夫の前でそれ言うか?って思いました。
吉永小百合演じる幸枝は、家事もまともにできない夫を残して死ぬ事への不安を抱えていました。これは物語に大きく関わるので絶対必要な要素だと思いますが、娘の妊娠や息子の引きこもりに関しては不自然な後付けにしか見えず、完全に蛇足でした。
次に病院で出会う糖尿病の少女に関して。
「少女の残した死ぬまでにやりたいことのリストをマ子と幸枝の二人で実行する」というのが物語の根幹となる要素なのですが、物語終盤の「少女は実は生きてました」という展開で私はひっくり返りました。これによってストーリーの根幹が覆ってしまいました。制作陣の思惑としては、「亡くなったと思ってた少女が元気に生きている感動的シーン」なのかもしれませんが、私は一ミリも感動できませんでしたし、素直に死んだままにしておくべきだったと思います。
また、原作において棺桶リストを達成する旅行は「モーガン演じる寡黙な男が今まで家族に遠慮してできなかったことを叶えるための最後のワガママ旅行」であり、「自分の長年の夢」だからこそ良かったのです。憧れの車に乗ってサーキットを爆走して少年のように笑うモーガン・フリーマンの演技はそれだけで涙が出るくらい良かった。
しかし今回は「他人の夢」です。50歳以上歳の離れた少女の棺桶リストを叶える作業を淡々とやっているようにも感じられます。「逆上がりができるようになる」というリストを見て「これ無理だわー」ってなってるシーンとか、正直酷かったです。
あと、ももクロのライブシーン。
私もアイドル好きなのであのようなライブは何度か行ったことありますが、ライブであんなことになったら場の空気凍ります。せっかく盛り上がっていたライブが台無しです。
アイドルライブが好きな私からすると正直酷すぎて見てられません。見るのが辛い。
最後に、例のエンディング、宇宙飛行オチ。観客を笑わせにきてるんでしょうか?映画館で吹き出してしまいそうでしたよ。感動的な終わり方に水を差すような酷いエンディングです。映画や脚本における用語で「ピーク・エンドの法則」というのがありまして、物語の一番の盛り上がりどころとラストのシーンの印象が作品の印象を決定するという法則なのですが、肝心のラストにあんなふざけた茶番を挟み込むのはせっかくの感動が台無しと言わざるを得ません。監督さんはこの作品をどうしたかったのか。全く理解できません。
色々と不満は多いですが、決してつまらなかったわけではなく、それなりに面白かったです。ただ、原作映画ファンの方にはオススメできません。全くの別物映画として鑑賞してください。
ハンバーガーもいいけどわさび効いた寿司に醤油のDNAを感じる
まあ、上手いことリメイクしましたな。日本版でリメイクするならやっぱりわさび効かせて醤油味でしょ。
泣けるツボが日本人向けで、後半これでもかと泣けてきてハンカチ用意しとけば良かったなあ。暗がりでカバンからハンカチ探すのに苦労したけれど、手で拭うのでは足りないレベルの涙が溢れました。
吉永小百合の心優しさと品格を兼ね備えた主婦、天海祐希の寂しさを抱えつつ背筋のピンと伸びたカッコいい女社長、最高の組み合わせじゃないですか!
映画館では必ずエンドロールの途中で席を立って帰る無粋な人がいるものですが、今日は誰一人席を立ちません。それだけ心にしみて余韻を楽しみたい人ばかりだったと言うことでしょうか。
泣けるだけではなくムロツヨシ演じる秘書のコミカルさも良かったです。うりゃホイ!うりゃホイ!
本当に最高だった
母大感動
この世界も棄てたものではない
リストをこなしていく過程で吉永小百合の北原幸枝と天海祐希の剛田マ子がそれぞれに抱える問題をひとつずつ何らかの解決を見ていくのは、よく出来た終活みたいだ。しかし所詮は金持ちであることが前提のファンタジーだ。最初は自分には無理だと思ってしまう。しかし物語が進むにつれて、段々と地に足のついた作品になってくる。
ムロツヨシがいい。中年と老年の女性2人があちらこちらに行くのには、何かと面倒を見る人間が必要だ。予定の手配から管理、現場でのアテンドまで、痒いところに手が届くサービスをさり気なくやっているのが解る。有能な秘書はこうでなければならない。この人の存在のおかげでリアリティのある物語になったと思う。
もし自分が余命を宣告されたらどうするかと、上映中にそのことばかりが頭をよぎる。夏目漱石の「草枕」に書かれてある通り、どこに行ってもどこに住んでもこの世の住みにくさは変わらない訳で、ピラミッドを見ても宇宙旅行をしても何も変わらないのは本作品の主人公たちが何も変わらないのと同じである。死を迎える心構えができるためには、結局自分が変わるしかない。
人間の性格が変わるには生きてきた時間の3分の1の時間がかかるらしい。環境を変えたりこれまでと違う経験をしたりするなど、本人が自分を変えようとしてもそれだけの時間がかかる。変えようとしなければ一生変わらない。
生は死を内包しているから、人間は生きているあいだに死ぬための準備をしているようなものだ。死の恐怖から逃れることは難しい。年老いて惚けてしまうのは、もしかしたら死の恐怖を感じなくするためかもしれない。
人体の耐用年数は50年くらいらしい。資産計上で言えば50年経ったら減価償却がすっかり済んで、残存価額が残っているだけという状態だ。経費はかからないが、使い勝手も悪くなり、メンテナンス費もかかる。しかし脳は衰えないとのことである。衰えるのは好奇心で、いろいろなことに関心がなくなると、脳は働こうとしなくなる。衰えるのではないようだ。70歳の北原幸枝を演じた吉永小百合さんは御年74歳である。あの若々しさはよほど好奇心の塊であるに違いない。
大抵の人は大金持ちではないからこの映画のようにスカイダイビングをしたりピラミッドを見に行ったりはできないが、身の回りのいろんなことに関心を持って脳を働かせ、衰えていく身体と折り合いをつけることはできる。余命宣告されてからではなく、いまからできる話だ。本作品を観て、どうせ自分は金持ちじゃないからと思うのではなく、自分に合った面白いことを探すことだ。生活のために嫌なことを我慢するのが美徳ではない。刻一刻と死に向かっている身体を自覚し、残りの人生を楽しく過ごす。面白いこと愉快なことはたくさんある。もしかしたら人のために役に立つことができて、心から感謝されることがあるかもしれない。この世界もまだ、それほど棄てたものではないのだ。そんなふうに思わせてくれる映画でもあった。
@山形県民会館。舞台挨拶付き上映(吉永小百合、天海祐希、玉井詩織、...
良い映画でした
レビューが良かったのと、何かしら背中を押してもらえるのではないかとの期待で観ました。
専業主婦の人生もホテル王の人生も、それぞれに素晴らしい人生だと感じました。
突然自分が末期の癌で、この映画のように苦しみを理解できる友達と楽しめて、好きな人に好きだと言えたなら、思い残すことはないだろうと思いました。旅の場面は現実にはなかなか叶えられそうにないですが夢を感じることができ、家族と向き合う場面には自分への反省を感じることができました。人生のエンディングをテーマにしているのに重苦しくはなく、むしろコミカルで、終わった後も爽やかさが残る良い映画だと思います。キャストも豪華で満足しました。
オリジナルとは一味違う快作
周知のように、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという名優二人の共演で2007年に制作された同名タイトルの感動の名作をリメイクした本作は、男二人を女二人に置き換え日本風にアレンジされた快作です。
何より、京都が、この女二人の道行の重要な訪問地として描かれています。鴨川堤、八坂通、化野念仏寺、常寂光寺、高台寺、からふねや珈琲店・・・
ただオリジナルが、両雄の動と静の演技対決での迫真性と滑稽味が感動を呼び起こしたのに対し、本作はモーガン・フリーマンに擬えた、吉永小百合演じる市井の主婦の視点で描かれており、庶民感覚での"死”の受け留めと終活の有り様が、吹っ切れた感と後ろ髪引かれ感が交錯しつつ、沁み沁みとジワジワと重く押し寄せてきます。ジャック・ニコルソンに擬えた天海祐希は、その悲喜劇を増幅するための触媒役を鮮やかに小気味良くこなしたと思います。
映画に求められる三要素、“笑い”“泣き”“(手に汗)握る”が全て鏤められた、映画らしい持ち味を堪能し、満足感に浸れる作品です。
オープニング冒頭のロケット打ち上げのシーンに続く、スーパーマーケット店内の俯瞰ショットのパン回しから吉永小百合の寄せに迫るやや長回しによるカットは、実に見事なエスタブリッシングショットです。映画の中の彼女の役回りを、台詞なしで画像だけで見事に表現しています。恰も日本映画三大巨匠の一人、溝口健二監督の描く、男に献身し倹しく耐え忍ぶ、小心で健気な女性像を印象づけます。
彼女は、前半の沈鬱で臆病な表情が、余命を知り、「死ぬまでにやりたいことリスト」を手にした後半は、目が煌々と輝き、顔つきが明らかに晴れ晴れと澄徹した容貌に変わります。それまでの人生が凝縮された、その一刻一刻が濃密で荘厳な時間であることが在り在りと伝わってきます。
この道行こそ本作のテーマである、「最期に、生きていて良かったと思う人生」を提示してくれています。
また彼女がスクリーンに登場すると途端に、映像が「映画」の画になります。演技巧者の役者が多く共演していますが、他の役者では日常の延長感が漂いTV画面のように見えてくる半面、一たび吉永小百合が現れるだけで、その気品と清楚さと優雅さが画面を覆い、暗闇の中の大画面という非日常空間である映画館で観る映画になります。サユリスト故の贔屓目かもしれませんが、特に後半の道行中でのウェディングドレス姿の、今生のモノとは思えない、眩いばかりの美しさは、思わず息を呑みました。
74歳にして堂々と主役を張り続け、常に鮮やかな存在感を画面に漲らせ、而も常に一定の観客を動員しヒットを続ける、世界的にも稀有な女優。高倉健亡き後の唯一の国民的俳優にして、最後の映画スターと称されるに相応しい作品でした。
先日のNHKの特集番組では、自身をプロフェッショナルではなく、いつまでもアマチュアという意識で居られるとのこと、素人の素朴で新鮮な感性とプロの豊富な経験に裏打ちされた手馴れた技芸の、微妙なバランスの上に常に立っていることを実感します。
芸歴60年、映画出演作121本の国民的女優にも関わらず、映画史に残る代表作のない、全く不思議な、そしていつまでも敬愛し憧憬する役者さんです。
結局は『お金』なのか…
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