宮本から君へのレビュー・感想・評価
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池松から私たちへ!!
巻き込まれ恋愛が面白く、逆境において全てをさらけ出す演技で見応えのある映画でした。私も昔、好きな子をレイプされて何もできなかった事があるので、勝ち目のない戦いに挑んでいく宮本は男らしかったです。池松君の表情も豊かで、ボロボロになったり、ラストの清々しい表情が印象的でした。
出演者全員が体当たり演技?
やっぱり、女優さんって、普段は綺麗に撮ってもらっているのですね。この映画は素の蒼井優が観られます。やはり可愛いけど、全然美しくない(ごめんなさい)。
池松壮亮さんの演技もスゴい。そして折れてしまった歯も。確か本人は抜いて
演じると言ったが、止められたと記事で読んだ覚えがあるので抜いてないはず…歯茎が見えてるのがナチュラルで、どうなってるんだろうと気になって、そこばかり注目してた(笑)
あれだけ体格差があれば、何か武器持っていきますよね?普通は。そこを素手で行く、それが宮本です。
「R指定15??の疑問」と「池松さんのは歯抜き演技サイコー!!」
ラクビーの人気が絶好調に来ているというのにも関わらず、この作品では、ラクビー選手が不快なイメージとして出演する。真淵拓馬だ。怪力の持ち主という評判の選手だという。この男が人間としてメチャメチャにクズ野郎である。宮本が酒に酔いつぶれている最中に、靖子を拓馬が強引に犯す場面がある。この作品を場面を観る側の私としてはどう理解していいのか。もっと違う役があったろうに。靖子はなぜ彼を自分の部屋に招いたのかいう場面も具に描かれてはいない。その他、作品の要所要所に、不快に思わせる場面があるが、これもこの作品の一つの何がしかの主張なのだろうか?R15指定ではあるが、本作品の「R指定」の設定も曖昧である。
靖子が宮本の前で、中島みゆきの歌を口ずさむ場面も、私の中では、答えが判らなかった。
以外を除けば、池松さんの宮本役はハマりにハマっている。海岸で雷雨のなかでの靖子と宮本会話が若干聞き取りづらかったり、風間役の井浦新さんの出演の重要性もあるんだかないんだか。
この作品は、前半は蒼井さんの役が必要不可欠ではあるが、彼女の前作品「彼女がその名を知らない鳥たち」や「オーバーフェンス」のイメージが払拭出来ないでいる。彼女の「化ける演技」は、正直疲れる。出すカードを増やすべき。「演技している感」もろ出ている。もうそろそろ「フラガール」の紀美子のような役が欲しい。後半は、宮本役の池松さんが、完全リードする形で大変気持ちよく笑った。最後の坂での靖子へのプロポーズは、泣けたねぇ。前歯のない演技は、めっちゃ笑えた。この作品での池松さんは、前回の「万引き家族」「よこがお」を完全に超えているね。もうサイコー。前歯のない彼、両手にスーツケース、電信柱で逆立ち。拓馬への上っ面でない復讐心。もう最後の非常階段での拓馬との「真昼の決闘」ヒヤヒヤもの。靖子の職場に突入する。「僕たちの家族」では、妻夫木の存在をつぶし。今回は・・・・。スカッとさせられました。胸糞の悪い場面も多々あったが、真昼の決闘後の、雨の夜に靖子との「相合傘」に「大丈夫、大丈夫」という彼女への言葉が、いっぱしの男じゃねぇの~。内臓上げたら死んじゃうぜ!!今回は、池松さんに蒼井さんよりも軍配のあがった作品だが、何だかもう一度見たいと思わないんだよね。残念ながら。
苦手な人には苦手な作品。
昭和っぽい、青年誌らしい作品だとは思います。
男くさい作品。
私は苦手です。
今回、この作品を見た理由は、知り合いに誘われ、エキストラとして参加した作品だったので見に行きました。
が、こんなにもいい意味でも悪い意味でも青年誌らしい作品だとは思ってなかったです。
宮本の結婚結婚と靖子に言うシーン。
あの場面、私は完全に宮本に引いていました。
靖子と同じ気持ちかは分かりませんが、何言ってんだこいつって印象。
あのシーンを笑って見ていた方もいましたが、私とは合わない方だとも思いました。
それまでの靖子に起こったことを振り返って考えると、守ってくれない、本当に顔も見たくない相手に結婚って言われて、何言ってんだこいつってならないわけない。
靖子が職場の人に、お騒がせしてすみません。おめでたで~と謝罪し、説明するところは、靖子ができた人間のように見えるが、心の中はズタズタだろうな……と思えてしまい、どれだけ靖子を苦しめるんだよとも思いました。
原作に忠実なのかもしれない。
でも、私にはこういう作品は合わない。苦手です。
もし、恋人がこの作品が好きならば、別れようと思うくらい、苦手な作品です。
エキストラ参加したけども、家族や友人には薦められないと思いました。
カメラワークや蒼井優さんのお芝居はすごいと思いましたが、内容が内容だけに人に薦めにくい作品でした。
人は選ぶが
素晴らしい作品だと思う。
愛だ恋だを騒ぎ立てる恋愛モノ。
原作は未読だが、30年前に発表された漫画が原作。
男としての目線でのみ話させて貰おうと思う。
男から見た宮本は、控えめに言ってスンゲーのである。
これは、宮本がヒロインを『俺の女』にするまでの話。
序盤、ヒロインの家に押し入ったヒモ男の前で啖呵を切る事で物語は始まる。
そして主人公は、男が女に出来る事の全てを、やって退けるのである。
彼女を苦しめた男性器を全てブチのめし、血まみれのボッコボコでヒロインに笑いかける。
「俺が幸せにする、大丈夫だ、お前は俺だ」
これ以上、男が女に何が出来るだろうか?
決して理想の男ではない、でも男が出来る事を全て、やりきった男なのだ。
今、この話を世に出そうと考えた方々に拍手を送りたい。
女性にはこの男がどう見えるのだろう?靖子の様に彼を受け入れる事が出来る女性は世にどれほど存在しているのだろう。
良くも、もちろん悪くも。
昼間に観なくて正解...かなり疲れた
真利子哲也監督作品なので
ある程度の覚悟はして行ったつもり
だけど、観てて辛かった( ˟ ⌑ ˟ )ア~
裕二も拓馬も宮本も
靖子に関わる男たちは皆嫌いだ
靖子は男運が悪いんだろうな...
宮本は拓馬にあれだけの熱量で仇討ちして来てくれるのも良いんだけど、私だったら警察突き出して慰謝料たんまり貰って来て欲しい
愛の形は人それぞれ
とはいえ、犯罪に犯罪で仕返しというのは
あんまり良い策では無いと思う
蒼井優さんの喜怒哀楽たっぷりな演技は好き
周りのバカな男たちに振り回されて
自分があるんだか無いんだか...
とても繊細で不安定な女の子の役
『オーバーフェンス』思い出した
宮本みたいな馬鹿正直な男に守られていれば
死ぬまでブレずに安心出来るのかな
最後は幸せそうね
池松壮亮さんの狂気じみた愛情表現は
『君が君で君だ』でも凄いなと思ってて、
普段はかなり落ち着いた声でゆっくり話すのに、演技となると豹変するな〜と感心してしまいます
深夜にフラっと映画鑑賞しに来たらしい
若いカップルちゃん達が終わってすぐの感想で
ハードなベッドシーンにドン引き
確かにそこまで要らないかな〜と思った
すごかった
原作は連載当時モーニングでちょろちょろ読んでいた。中野やす子がブスであることがポイントなので、蒼井優ちゃんが演じることで大幅に意味が変わったのだけど、すごい体当たり演技で圧倒される。
宮本は壮絶な喧嘩をするのだけど、どう考えても勝てたのが奇跡であり、本当にやす子の敵を討ちたいなら武器でもなんでも使ってどんな卑怯な手でも使うべきではないか。素手にこだわって、きれいに戦おうとしているところで自分を大事にして守りたい感じがする。それはそれとして、すごい格闘で圧倒された。
誰にでも起こりうるドラマを丁寧に描き、一人一人がその人、その人生やその立場でなければ出ない言葉が語られており、素晴らしい。
よくわかんないけど海に向かってみやもとぉーって叫びたくなる映画
ストレートに体当たりでくる内容に見えて手のひらサイズ感も大切に収めてあるところに好感を持った
前歯の抜けたたどたどしい喋りが何ともいい味出てた宮本
現在と過去が入れ混じる見せ方は説明がしやすくなるのかもしれないけどそれが何度も多すぎるのは気になった点
ポイントは金魚 個人的に重要なアクセントだと思う
生ききってやると言える人間に対して自由でいられない非力な水の住人として生々しく描かれていた
身勝手な人間により外界へと投げ出され挙げ句の果てには命尽き果ててしまうのだから···それに
あの容器サイズだと酸素不足でどちらにしろ生ききることはできないし肝心なブクブクも無い···
何故ここまで金魚に拘るかというと私もまた身勝手な人間 ブクブクの電源を入れ忘れ金魚を死に追いやってしまったことを思い出す···二人が金魚の死を悼み土へと葬る場面ここまで映すことで熱血映画に繊細な手触りを与えた
この金魚の場面はさり気なく置かれつつも有効 その儚き尊さをもっての話
瀕死の金魚にとりあえず慌てて水道水を入れた宮本にカルキ抜かないとダメだろと言う裕二 優しいんだな裕二は あぁ見えても 傷心の靖子のもとに駆けつけたり雪降ってきた嘘だよ〜んでも憎みきれない人
宮本の愛情は怒りと身体を鍛えることに比例してどんどん力強くなってゆく
と、同時に可愛いくなってるから惚れた女に対する男は可愛いい 猫が飼い主に採った獲物を見せにくるみたいに自転車の後ろに乗せてきて俺はやったどーなんて困った奴なのに愛おしい(笑)
救急隊員に話してたことも微笑ましく 靖子も宮本が自分のことを「どう」好きなのかがよーく解ったから受け入れて大団円 この、どう が伝わることが結構大切
人間本気で挑まなければならないことってある 怒れる熱と血は流行り廃りでなく不滅のものだということを見せつけてくれた 生きてる限り熱い血は消えちゃいないよね 押忍!!
童貞わっしょい映画
あまりに胸糞すぎて途中で退場するほどだった。
私の感想をいくつか上げる。
1.靖子がレイプされるシーンがあまりに生々しく女性である私は犯された経験が無くても目を背けたくなるほどだった。そういうシーンがあってもいいが一言書くべき。そんな表記はどこにも無かった。
2.レイプされた靖子を見て大泣きした宮本の姿は確かに良かった。彼女の気持ちになり被害者の彼女よりも悔しがる男は現実ではあまりいないだろう。
3.タクマに復讐するというのはいいがそれが殴り合いなのはいかがなものか。靖子を本当に思うなら刑事告訴なり民事訴訟なりし、出来るだけ賠償金を取るものである。男が見れば熱い男の復讐劇にスカッとするのだろうが、女からしたら自分の被害をキッカケにされたに過ぎず、全てにおいて勝っている相手に大義名分をつけて殴りかかり、勝ったぞぉぉとボコボコにしたタクマを靖子に見せに行くのはあまりにも動物的で原始人みたい。獲った獲物を好きな女に見せに行くとはなんだ、猫か己は。
女から見たら、はぁそうですかとしか思わない。むしろこちらがボコボコにしたせいで百パー相手が悪かったのにこちらに非が出来てしまい迷惑千万。逆に訴えられたらどうしてくれる、とまで考えてしまった。
この映画が原作に忠実だとしたら、原作者は童貞なんだろうなぁと思いながら観ていた。
唯一賞賛する点は蒼井優という大物女優が69をしていたという点だけである。
あれはエロい。素晴らしい。そして美しい。
それ以外はどうにも救いようがない。
外交官を目指していて、ガタイ良く、自分より全てが優っている男に自分の女を陵辱され復讐する。全て敵わないが女を想う気持ちは誰にも負けない。
男達の夢であり妄想であろう。こんな熱い男でありたいと誰もが少なからず思うだろう。
男性諸君、女と観るな。
私は観ながらドン引きした。
どんなグロい映画でも途中で切り上げたことは人生で一度も無いが、あまりにも情けなくて悔しくて辛くて最後まで観ることができなかった。
女という生き物をなんにも知らずに制作したのか。制作者は皆童貞か。
あ分かったおとぎ話として観ればいいのかそーかそーか。てか?
私の頭が硬いのか知らないがこんな最低な映画は初めてだ。高評価が付けられているから期待して観たから余計に裏切られた気持ちだ。
蒼井優の69に金を出したと思って無理やり納得
圧倒的熱量
ドラマ版を全部鑑賞してからの映画の鑑賞です。
最初、池松壮亮演じる宮本が、あれ、大人びてる?とかちょっと池松壮亮が演じきれてないのかな?と思いつつ見始めました。
自分のことばっかりを考え続ける宮本は、知らない人からすれば完全によくわからない人間は迷惑でしかないし、靖子のためではなく自分のためだといいながら息子を倒しに負けられない喧嘩をふっかけに行く宮本。
どのシーンも力が入るし、池松壮亮も蒼井優も全員がステキな芝居で1時間20分間力を抜くところがないです。
途中の靖子が犯されるシーン。
そこからどう宮本が動いていくのかと思ってみていましたが、宮本は自分のことだけを考えて考えて突っ走る。
最後これでいいのか?と思いながら息子を倒した宮本はどういう顔で靖子のところに行くのか?
宮本は
自分だけのことを考えてやってるから、安心してついてこい!と告げる。
そんな自分勝手がありなのか?と思ったけれど、
靖子が求めていたのはそれなんだ。
執拗なまでの宮本の自分勝手が靖子の心をしっかりと捉える。
父親との確執や元カレや息子にされたことすべてひっくるめて宮本の自分勝手さに任せてみてもいいんじゃないかとと思ったのではないでしょうか。
終わってからのエンドロールに流れる
男ですもの女だからよ
もフェミ的観点から見てもこの映画を大いに納得させてくれる言葉であれが最後に流れたことがとてもよかったです。男が守る女が守られるとかそんな単純な図式じゃなくて、宮本が、靖子を守るんだというただそれだけなんだということがひしひしと伝わってきたとてもいい映画でした。
そして最後は、宮本は
「俺のことはいいから、この人たちのことを助けてください。」という。
宮本は、他人のことが考えられる人間になっていたのではないでしょうか。靖子の最後の笑みはそれに気づいたんではないでしょうか。
最初に感じた違和感は、大人になった宮本だからこそ、ドラマ版で見たような暑苦しい自分勝手な宮本ではないからこそ、あの違和感につながったのかなと思います。
最高の映画でした。
演技は見事、話のエッセンスは原作で補完する系の映画
蒼井優、池松壮亮含めキャスト陣が見事にハマった演技で原作のイメージをそのまま写したような見事な演技でした。
原作を読んでいましたが、サラリーマン編のドラマは観てないのでもしかすると以下に書くことが描かれていたのかもしれませんが
映画だけで判断してしまうと、どうも宮本の生き方の不器用さや男の生き様のようなものの
背景の描き方が淡白なので、序盤のベッドシーンや元彼との絡みの意味が浅くなってしまう気がしました。ましてや初見だと妊娠した後にどっちの子供か分からないって言われるシーンで初めて観客がそうなの?と思ってしまうし、靖子がどんな女なのか分からなくなってしまうんでは…
ともあれ、演者の目を見張る演技は一見の価値ありですし、原作の時代感とは変わってなかなか男の生き様のようなものを言えない伝えづらい空気の時代になった中で、あの世界を巧妙に描き切ったのは素晴らしいと思います。
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