劇場公開日 2019年9月27日

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「ヘタレ男の妄想」宮本から君へ Hideaki Yamaneさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヘタレ男の妄想

2020年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作もテレビドラマも未見です。
千鳥の漫才ではないが“クセが強い”映画でしたね~。まあ、好きな人と嫌いな人と両極に分かれるタイプの作品であると思います。昔なら、ヤクザ映画やチンピラ、不良映画によくあるストーリーの様な感じでしたが、サラリーマンの設定というのが異色ですね。
この作品『ディストラクション・ベイビーズ』の監督だと知り、然もありなんという感じです。
人間って色々な“妄想”するタイプがいますが、妄想の定番中の定番は“恋愛妄想”でこれは男女共にあると思いますが、男(私)の場合“喧嘩妄想”というがあると思うのです。これは喧嘩に自信が有る無し関係なく、武井壮の“百獣の王妄想”に非常に似た、絶対強者ともし闘わなければならなくなった状況下での戦闘シミュレーションを事細かに立ててしまう妄想です。自分がプロレスラーや相撲取りやヤクザなどと、もし闘わなければならない状況になった場合どのように相対するか?という想定で、男なら一度や二度は妄想したことや悪夢として夢見たことがあるように思うのですが、この監督もこの妄想癖がかなり強いタイプの様に感じられました。
私はこの物語の登場人物全員が基本的に苦手なんですが、唯一、この監督のネチネチとした弱者の強がり的なこだわりに対しては自分の中にも少し感じられて、突き放して見ることが出来ませんでした。

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