フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
全440件中、381~400件目を表示
渋くてかっこいいこれぞハリウッド映画
とにかく内容が素晴らしい
ヘンリーフォードJr.とエンツォフェラーリの描写も
フォードJr.社長の側近達の描写も素晴らしかった。
この映画の続編があっていいくらいの
企業ドキュメンタリー映画でした。
モータースポーツが好きな方は当然ながら、そうではないが企業で働いてる方々が観ても楽しめる映画。
時速320キロの世界
車やスピードに夢中になる人の気持ちが分からなかった。なのに終わる頃...
互いを認め合う姿に心打つ、爽快感味わえるカーレース映画
何かと衝突しながらも互いの才能を認め合い、関係を深めていく主人公2人の姿に惚れた
心配しつつもそっと見守る妻との関係や、面子を気にする幹部との対立など、人間関係に深く迫り惹きつけられた
ブラックジョーク飛ばした会話に笑いが溢れ、車やレースへの熱い思い秘め闘いに挑む姿に胸が熱くなった
臨場感あふれるカーレースシーンに圧倒され、爽快感を存分に味わえた
最高の映画だった
カーレース+熱いドラマ。
フェラーリは美人コンテスト1位
ケン マイルズのカッコよさたるや
2800円の価値 追記有り
映画館に到着した時間の関係で、2800円!払って普段は観ない4DXで観賞。
当方、自動車整備工場経営で、愛車のロータスで年に数回サーキットを走っている。
時速2~300キロでは、車体各部(シフトノブ等)に微振動が起こり、コーナーでは首を内輪側に傾けないと支えていられないぐらいの横Gがドライバーにかかる、そこら辺の描写が甘いよなぁ…
何よりピットクルーが走行直後のセンターナットを素手で触っていたのには失笑、熱くて触れるワケが無いぞ!
そういったリアリティー描写が気になってしまった…
あと、作品に罪は無いがシートの動きも作中の車体の動き(G)とイマイチ合って無かったのも残念…
テーマパークのライド系とまでは行かなくても、もう少しリンクさせて欲しかった、椅子動かせば良いってモノではないよね!
映画の出来としては、驚く展開も無く、芝居も平均値。
車好きなので、採点甘め。
追記
創刊当初から愛読している「映画秘宝」で本作が年間ベスト1でした。
本作を上位に投票した方は
そもそも免許を持ってない
持っててもスポーツカーに乗った事がない
スポーツカーに乗っててもサーキットで全開走行した事がない
方々だと思われます…
ま、コロナ禍で公開作品が少ない一年だったから良いんですけど、これが一位かぁ…
面白かった!
クリスチャン・ベール
この人,良い役者さんですね。するめみたいに良い味出してる。
実話と言うことだけど,エンドクレジットのとこで出てきたご本人
にそっくりじゃんか。何で本人にこんなに似るんだろう?ボヘミア
ン・ラプソディのブライアン・メイとかジョン・ディーコンみたいに。
いつも不思議に思う。
映画だけ見てると,フォードの経営陣の傲慢さや低俗さにあきれますが
実在する企業をディすっちゃうような,こんな映画が出来るところがまたすごい。
かえって懐が深いような寛容ささえ感じる。
スピードの世界のぶっ飛んでるところは,その世界の人にしか分かんない。
私は映像で見てるだけで怖いと感じる。でもシェルビーの複雑な胸中とか
ケンの目先の勝敗を超越した思いとかは,分かる。これはどの分野にも共通。
でも!! ベールも良いけど,私はホアキンだと思います!よ。
フォードVSフェラーリじゃなくて、技術者VS経営陣
子役がいい!
ゴーン・イズ・ゴーン
観る前まではアメリカがイタリアに勝ったという万歳映画なのかと思ってましたが、レースに賭ける熱い男たちの物語でした。フォード二世(通称デュース)は再起をかけるためにスポーツカーを取り入れようと、フェラーリ買収計画を持ち掛けるが、寸でのところでフィアットに先を越されてしまう。そこでル・マン耐久レースでフェラーリに勝つことに熱を入れ、カーデザイナーのキャロル・シェルビーを引き入れるのだった。
企業物語といってもいいくらい、初代が残した遺産を食いつぶさぬよう、大衆車だけではなくレースの世界に目をつけるという考えは間違っていない。今では国際指名手配されているカルロス・ゴーンと比べるとどうだろうか・・・日産の業績を伸ばし、称えられてはいるけど、バブルがはじけて以降の大企業は大幅なリストラを実施しただけで株価を上げているだけなのが現状。日産も2万人規模のリストラを断行、下請け会社半減という弱者切り捨て政策だけでV字回復しただけだ。そうやって利益を上げ、そこから自ら横領して・・・と考えると、労働者を切った金で私腹を肥やしているだけの男。
などとゴーンの悪口を言ってるだけで終わってしまいそうなので、この映画の魅力も多少語らねばならない。ともにレーサーだという男たちの友情、決して見捨てはしない信頼関係と人間模様も多彩で、CGをほとんど使わずに大胆なカーアクションを魅せてくれる直球の作品でもありました。特に先行車のクラッシュによってぶつかりそうになる瞬間のコース取り。さらにメインとなるのは7000rpmを超えるレッドゾーンの景色。もうそこにはマシンは無くて、体だけが走ってる感じ?想像もつきません。新幹線の運転席に座らせてもらうくらいしか体験できないのかもしれません。
綺麗だな~と感じたのはタイヤが燃えて赤くなってるシーン。あれ、やばいんですよね。ハイドロプレーニング現象も怖いけど、超高速の世界って怖いところだらけ。とにかく部品交換とかタイヤ交換も大変だし、トイレ休憩も大変。運転手やってると、地図上でまず覚えなければならないのがトイレの場所なんだそうです。と、また脱線しそうですが、フェラーリチームのストップウォッチを盗んだり、ボルトをポイっと置いてみたりと、そんなことせんでもいいやろ!と、細かいところが気になる映画でもありました。
そんな男の世界を描いた映画でもありましたが、今後はCO2削減とか自動ブレーキとか自動車業界も新たな時代に入ると、ガソリンをまき散らすような車は作れなくなりますね。どうなっていくんでしょうか・・・
轟音の中の静寂、喧騒の中の駆け引き
あ、カメラがNikonだ。
とか、
リー・アイアコッカさん、この頃からもう頭角を表してたんだ。
(後に社長にまで登り詰めた辣腕経営者……フォード中興の祖として有名、日本でも自叙伝らしき本が書店の売れ筋コーナーに平積みになっていたように記憶しています)
とか、
飛行場の整備工場を自動車用にレンタル?
なんてバカなことを時々考えながら観てました。
矛盾するようですが、集中力が切れたということではなくて、むしろ早い段階でマット・デーモンとクリスチャン・ベールの作り出す世界にどっぷり浸かり、彼らが運転中に達する一種の〝悟りの境地〟…轟音と加速度(重力)の先に待つ静寂な世界とでもいうような感覚になってたからだと思います。
ナットひとつも気になるほどに感覚が研ぎ澄まされたというか(すみません、少しオーバーに言ってます)。
ちゃんとストーリーを追っているのに、本筋とは関係なさそうなものまでなぜか印象に残った、そんな感じです。
主人公たちの目線でみたら、高速道路に落ちてる危険な落下物(積荷だけでなく、トラックのバンパーとかタイヤのホイールなどもたまに落ちていて、ホント怖いです)くらい邪魔な副社長でしたが、社長にとってはとても有能な人だったのですね、きっと。
タイトルに偽りあり?マシンオイルに塗れた男達のカーレース版ウェスタン
1963年経営不振に陥っていたフォード社のリー・アイアコッカはこれからの車は速くてカッコよくなければならない、そのためにはル・マンで勝てる車を作らなければならないと会長ヘンリー・フォード2世にフェラーリ社の買収を進言、交渉を任される。モデナに赴きエンツォ・フェラーリと直談判するアイアコッカだったが、提示された条件に納得出来なかったエンツォはアイアコッカにあらん限りの罵声を浴びせて契約締結を拒否。帰国したアイアコッカは会長に報告、激怒した会長はル・マンでフェラーリを倒すべく参戦することを承認する。アイアコッカはル・マンで優勝した唯一のアメリカ人である元レーサーのシェルビーに参加を要請、精鋭チームを模索するシェルビーはあるレースで騒動を起こしながら優勝した変わり者のイギリス人レーサー、マイルズに目をつける。
・・・これはどエライ傑作。
まず場内に響き渡るエグゾースト・ノートで小学校時代にスーパーカーに夢中になったアラフィフは全身総毛立ち。レースを引退したシェルビーが主治医の診察を終えてポルシェ356でマルホランドハイウェイ(多分)を駆けるシーンで脈拍数が跳ね上がるでしょう。このシーンは恐らくジェームズ・ディーンへのオマージュかと。そんな心臓をえぐるようなツカミの後に繰り広げられるGT40製作現場での悲喜交々、気が遠くなるような試行錯誤を経て乗り込む雨に沈むル・マン、ここからはもう眼球にワイパー付けたいくらいに号泣しました。
まずこれ、タイトルに偽りあり。確かにフォード対フェラーリという構図にはなっていますが、フェラーリ側はほとんど描写がないことからも明らかな通りそこは全然肝ではない。要はフォードという巨大なクソ会社とシェルビー達が戦う話。破天荒極まりないが抜群のセンスを持つマイルズと冷静沈着なシェルビーが激突しながら開発にのめり込み、ただの跡継ぎと揶揄される会長以下過去の栄光の上に胡坐をかく重役達が繰り出してくるありとあらゆる障害を乗り越えて7000BPMの向こう側にある世界を目指す話。これは全サラリーマンが観なあかんやつ、『下町ロケット』みたいなやつです、見てないから知りませんけど。
監督はジェームズ・マンゴールド。宣伝では『LOGAN ローガン』の監督って推してますけど、ここはクリスチャン・ベールとタッグを組んだウェスタン『3時10分、決断のとき』の監督であることも書かないと勿体無い。無骨な男達が油に塗れながら悪戦苦闘する姿はそのまま西部開拓時代の風景、テスト走行を繰り返してるのも砂塵舞う荒野。そこで鍛え上げられたGT40が跳ね馬フェラーリを追うル・マンでの攻防は焼きついたブレーキのように熱い。マット・デイモンとクリスチャン・ベール、二人の熱演には何にも足すものがないです、完璧。
そんな男達を見守るマイルズの妻モリーの凛とした美しさも魅力的。演じるカトリーナ・バルフは本作で化けた感あり。父の雄姿をラジオ越しに見守る息子のビーターを演じるノア・ジュプも『ワンダー 君は太陽』と比肩する瑞々しさが眩しいです。
最後になりましたが、とにかく実車での撮影に拘ったレースシーンはもう至福としか言いようがない。これはもうとにかくスクリーンで観て欲しいです。
全440件中、381~400件目を表示