フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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重厚な人間ドラマが軸の実話、リアルなレースシーンは見処
クルマが好きな私にとっては、耳が喜ぶ映画だった笑。リアリティのあるエンジン音から、その本気ぶりを感じつつも、骨太な人間ドラマに仕上がっていて面白かった。
フェラーリの後ろ足に蹴られたフォードが見返すべく、ル・マンでの戦いを挑む、事実に基づいた話。シェルビーがフォードのチューンナップを手掛けていたことは知っていたが、ル・マンに携わっていたのは知らなかった。内容は、どちらかというと、骨太な人間ドラマだった。レースのために、それぞれの立場で戦う男たちはカッコいい。レースシーンなんかは痺れた。それだけに、少し後味が欲しかったところ。沸点をレースで迎えてしまっただけに、ちょっと残念。しかし、レースを軸に、多くの人も楽しめるエンターテイメントに仕上げてくれたことは嬉しかった。
マツダやトヨタもル・マンを制すまでに多くの時間と努力を要した。だからこそ、24時間の経過をもう少し大切に扱って欲しかった。
企業倫理と己の信念を貫く男の対決が熱い、古き良きアメリカ映画を呼び起こす秀作
1966年のル・マン24時間レースで初の栄冠に輝くフォード社のレーシングドライバー、ケン・マイルズの孤高の活躍を描いたモータースポーツの歴史ドキュメント映画。巨大企業フォード・モーターがイメージ戦略の要としてル・マンを利用する宣伝目的の企業倫理と、車のメカニズムに精通し他の追随を許さないドライビングテクニックを持つひとりの堅物男マイルズの純粋な勝負師の信念が衝突する。その間に入り、最高の結果を導き出そうと苦心する元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーの回想が物語を進める、丁寧でオーソドックスな映画の語り。見所は、臨場感あるレースシーンの運転操作と疾走する車のカットバックの正確性で、連続する緊張感が張り詰めている。的確なカメラワークと隙の無い編集が見事。これを緩急の急として、緩に当たるマイルズの家族の描写がまたいい。時代背景の1960年代が反映された古き良きアメリカ家庭(実際はイギリス人だが)という風情が出ている。特に、シェルビーが再度仕事を依頼に行った時にマイルズと取っ組み合いの喧嘩になるのを、庭先にいた妻モリーが椅子に腰かけて高みの見物をする場面が秀逸だ。買い物袋から散逸した缶詰を避けて殴りつけるカット含め、このワンシーンで3人の人柄と関係性が判る微笑ましい場面になっている。
しかし、最も優れているのは、マイルズの破天荒でも信念と繊細な神経を持つ男の生き様を演じたクリスチャン・ベールの演技だ。これは、彼が演じたからマイルズという男の思いや言葉に出来ない感情を理解できた、というべきかも知れない。クライマックスの自分の限界を超えた心境に至る表情は白眉。
製作発表から8年掛かりの労作にして、本来のアメリカ映画の良さがある秀作でした。
作品としての仕上りはとても素晴らしかった。 シェルビーとマイルズに...
作品としての仕上りはとても素晴らしかった。
シェルビーとマイルズに焦点を当てればル・マンに賭ける男のドラマ、夢を追い求める姿と友情が人間的な魅力が加味され描かれている。レースは迫力満点でレーサーの過酷さやレースに至るまでの過程も知る事が出来き面白い。車はもちろんカッコいい。
ただフォードという企業には話が進めば進むほど嫌悪感が積もっていき、そのため一番感動的なはずのクライマックスは腹立たしい上に、実話だからこそさらに後味が悪く気待ちが沈んでしまった。
全て詰まってる
迫力ある映像の過酷なル・マンの戦い、親子愛、夫婦愛、男同士の友情、スーツ組と現場の戦い、素晴らしかった。期待してみたけど、それ以上でした。自動車王国アメリカの威信をかけた戦いも、そうだけど、そこに掛ける人々の思いが詰まった映画。クリスチャン・ベールとマット・デイモンの名優同士の掛け合いが最高。単なるスポ根モノではなく、企業の論理と現場の論理が描かれ、勝ち負けを命掛けで争うマイルズにとって、最後の減速は受け入れ難いものだっただろう。だから、レースの結果よりも、一層人々の記憶に残り、共感を呼ぶのだろう。
見逃す手はない!
マット・デイモンとクリスチャン・ベール。この2人が競演するのだから見逃す手はないですね。モータースポーツには全く興味はないけれど、2時間半の長丁場、最初から最後まで興奮ひとしきりでした。
それにしても、フォードにもフェラーリにも、おいしい内容とは言えないのではなかろうか…。
やっぱりクリスチャンベール
登場してもすぐにはわからない。それがクリスチャンベール!いつも名前を見て映画を観ても、登場に気づくのに少し時間がかかる。さすがの役作り!!
そして若き日?のアイアコッカも出てきてテンション上がりました。起業イメージのために生死をかけて走る選手を操ろうとしたり、ハラハラドキドキ、いい映画でした!一緒に行った人はマシンがダサかったという感想でしたが…その過去があっての今のかっこいい車があるんだよ!!!
フェラーリはまるでイタリアマフィアみたいで面白かった。
妻と息子の心を思うと辛い。
う〜ん。。。
アカデミー賞に何部門もノミネートされ、二部門獲った!て作品なんですね。
映画ドットコム開いて知りました。
MデイモンとCベイル主演で二時間半!
一見、重厚な作りです、面白いです。
いや、面白いです!は、ちょっと言い過ぎかな?
二時間切って、抑揚も上手く付けて、盛り上げたりハラハラさせたりした『ラッシュ〜プライドと友情〜』と比べちゃうんですよねぇ。どうしても。
ラッシュ】で、伝えたい事や(邦題含めて)言いたい事は、明確でした。
文字通り、プライドと友情。
本作】は、フォード対フェラーリと言いながら?
(フォードの描写はともかく)フェラーリ側の描写も中途半端だし?レースの映像も(フォーミュラカーと⇆ルマンやデイトナの箱車は水平比較出来ないけど)半端に感じたし?むむむと思いましたねぇ。
史実に沿った物語なのでしょう。
百ショップのダイ◯ソーさんが、ティファニーに戦いを挑む!的な?
え?例えが下手!?
ザクがガンダムを倒すべくゲルググ作る!的な?
星評価はDVD旧作100円水準で③〜④
MデイモンとCベイルは名優だな、度】☆⑤
日本側配給会社?や字幕勢?もうちょっとやり方あったのでは?度】☆⑤
映画偏差値や映画経験値は高めな気もするし、男子向け映画の気がしますな( ・∇・)!
天才と天才を世に出す人
車は嫌いじゃないし、レースにも興味があったし、マット・デイモンだから観ました。
男くさい映画だわ~
レースシーンは緊張感が伝わってドキドキ♡
想像をはるかに超える強靭な精神と知識と技術がいることを知りました。
アメリカとイタリアの車作りの考え方の違いが面白かった。
天才とは見つけて世に出してくれる人が居て初めて「天才」と呼ばれるのかもしれない。
最後はちょっとセンチメンタル・・・
40歳以上の男の子が楽しめる、最高の映画!
もう、童心に帰って、無邪気にスーパーカーとモータースポーツを楽しみました。イイね。
・スーパーカーは見てるだけで楽しい。
・エンジン音が映画のリズムを作っており、見ている側も次第にドライバーとおなじ鼓動になってくる!
・60年代音楽が荒々しくもイカしていてカッコイイ!
・映像も、CGやVFXを多用しない作りが、古めかしさを出しており、逆にリアリティ表現になっている。
・ケンマイルズの奥さんが、真木よう子っぽい。カッコ良さと色気の両面で似ている!
・企業vs企業に使われる側 という、善悪のハッキリとした構図も良い。
全てが高水準で楽しめる、最高の映画だと思います。
あと、
そのスーパーカーを開発していく様子は、少し違うかもしれないけど、ミニ四駆を組み上げて改造して、レース仕様に仕上げていく時と似ている気がする。アレをこうしたらどうなる?空気抵抗は?コーナーでの加速が強すぎるのでは?アレコレ考えながら、1番適した状態にチューンナップしていく。そんな事を経験した事のあるオジサンなら絶対に楽しめる。
ただの企業抗争の映画ではない!
ロッテントマトの評価が良いということで観ました。
感想
素直に面白いと思いました。
これは
バディもの×企業抗争×下っ端反発もの(池井戸潤作品的な)×家族愛の映画です。
どれか好きな要素があれば、必見の名作です!ラストは少し切なくなりました。バディものの映画では観たことがない終わり方だったので正直驚きました。ケンとシェルビーの友情は永遠ですね!
レースシーンの迫力は素晴らしいです。運転者目線もかなり多くて、終始楽しめました。
総評
アカデミーノミネートも納得の傑作。王道だけど、それがイイ!久しぶりに熱い映画が観れて満足しています。
Good Job !
コロナの影響がなければ、映画館で観るつもりだったが、
プライベートでのせわしさもあって見逃した。
出色の作品で、返す返すも残念に思う。
本筋ではないのだろうが、
とにかくカトリーナ・バルフ演じるマイルズの妻が魅力的で、
その姿に釘付けになった。
最初に現れたときのかわいらしさ、
置いてけぼりを食ったマイルズを慰める際の艶やかさ、
終始ウィットに富んでいてクレバー、内面から美しかった。
もちろん、本筋にも心が熱くなった。
主人公2人が戦っていたのはフェラーリではなかった。
フォードのカビの生えた体質、体制、
そしてありがちな創業者の馬鹿息子。
理不尽な要求に屈することも多く歯噛みしたが、
逆にそれがリアリティーを感じさせた。
ただ、それが現実とはいえ、
最後まで副社長に一矢報えなかったのは残念だ。
倍返しとは行かずとも、目には目くらいは返して欲しかった。
最後はハッピーエンドとは行かず、胸がチクチク痛んだ。
場合によってはこういう終わり方も嫌いではないが、
妻子のことを想うとき、もう少し光明を見いだしたかった。
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