フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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奇跡が現実になる瞬間を活写。
絶対王者に実績がない者が勝つには、ある種の奇跡が必要だ。この映画は、奇跡が現実になっていく様をドラマティックに描いている。きっかけは、企業買収においてフォードがフェラーリにコケにされたことから起こる「企業復讐劇」みたいなものだ。その一方で、「ル・マン」に勝って企業イメージを高めて勢力拡大につなげたいフォードの「大組織の論理」と、実際にレースに勝つために知恵と情熱を捧げるキャロルとケンの「現場の論理」の戦いでもある。金は出すがすべてこちらの指示に従ってもらうという会社側の傲慢な態度が勝利への障害になる。このままでは空中分解してしまう所を、キャロルが体を張って軌道修正していく場面が見所になっている。勝利に向けて組織と現場が一体になった所から奇跡は始まる。最後まで対立は解消されなかったけれども、キャロルとケンはやりとげたと実感する。
男たちの熱い戦いはすべてレースに集約されている。実際にレースカーに乗っているような臨場感を味わえるだけでも、この作品を見た甲斐はあるというものだ。
2020-2
リーマンならば共感の嵐。
ああわかる、わかるよ、この上司にゴマすっとこうかな、とか、
この人には背中任せられんな、とか、
結局自分が一番可愛いしな、家族養わなきゃだしな、とか、
リーマンホイホイやん。私も釣られましたけど。
就活の時、やたら夢とかやりがいとか語りましたが、いつの間にか同期との昇進争いとか、お偉いさんのお伺いとか、はたまた転職して成功していく友人とか見たりして、挑戦より安定になってしまい、、、はーー、働くって大変。
なんでこんなヤツがって人ほど上にいたりするし。
この映画でジョシュ・ルーカスが演じた副社長はいい役どころでしたね。
爽やかでヤなやつ、いるいる(笑)
車は乗れればいーや、そもそも運転しないので、興味なくても、リーマンあるあるな部分で楽しめました。
レースの場面は、やはり映画館で見たから臨場感があって良かった。
もうちょいフェラーリ側も見たかったかも。
素晴らしい男と男の映画
とても良かったが、町山さんの解説で期待値が上がりすぎてちょっと物足りなさを感じてしまった。スケールも演技も本当に素晴らしかったのだが。尺ももう少し短くできたのではないか。んー、残念。
スピード感と音楽、絶品だった!
大好きな監督作品である事に気がついた為に、瞬く間に観たい作品のトップに躍り出たフォードvsフェラーリ。
2時間越えの長編であるのに、時間も忘れてすっかりのめり込み、肩には力が入りっぱなしだった。
そもそも車に興味がない私にとっては、ハーレーダビッドソン&マルボロマンのタイトルが浮かんじゃう程、B級な印象しかなかったこの作品。
レースのスピード感を生々しく感じる迫力の映像と音楽、目の当たりにしてしまうと、車が興味あるもないも関係ない域に達してしまい、心の中でもっと!もっと!とスピード感を求めてしまってる自分がいた。
7000rpmの世界とか、痛みとか恐怖をコントロールするとか、知らなかった車内の世界が手に取る様に伝わる。
突出した才能の人々は何と戦うのか。そんな人間模様も火種となり、ますます盛り上がった。
これを観て今のフォード社はどう思うのか?
レースの音と映像は最高。内容は史実なので、完全にスカッとはいかない。ドライビング中のクリスチャンベールのかっこいいこと!しかし、フォード上層部の嫌な奴らぶりが強い印象を残す。副社長は極悪、アイアコッカも味方とは言えない。フォード社長もレースをちゃんと観てない。敵役であるフェラーリ社長の方がレースにかける情熱がある。リアルストーリだから悲しい気持ち、悔しい気持ちが強い。それだけケンマイルズとシェルビーに感情移入できた映画でした。
ミッションをかき回す快感。
車を走らせると云うことは、ギアを一段上げてアクセルを吹かし、エンジンの回転数を上げて次のギアに繋げる…オートマでは得られない、運転する快感があると思うのです。
この映画、オートマ限定運転免許以降の世代には、理解出来ない部分があるのではないか?と危惧しております。
反対にミッションを運転出来る人は、もう自分がドライバーになったような、ギア・チェンジするコン・コンという音が滅茶苦茶気持ちいいでしょう。古い名車もたくさん出てくるし、車好きには堪りません‼
マイルズの嫁さん・モリー役のカトリーナ・バルフが兎に角可愛いし、なんと鬼嫁でもある。マイルズの浮気を疑って車をぶっ飛ばすシーンが最高‼ピーター役のノア・ジュプも巧い。どんな将来になるのか楽しみです。
夜に赤く光るブレーキホイール
ブレーキホイールが、赤く光って回るシーンが印象的でした。
綺麗だけど、ブレーキが壊れたら終わりなんだよな・・と思っていたら、やはりそう終わりましたか。
でも、ストーリー的には問題ありません。
男達の戦いが、見事に描かれていました。
個人的には、主役の二人より、二人の社長の描かれ方が良かったです。
レース中でも接待重視のフォード社長。
最後までレースに集中しているフェラーリの社長。
フェラーリの社長に優勝カップをプレゼントしたかったな。
次回のル・マンでは、主役の二人が、フェラーリ側に付いてフォードと戦って欲しかったけど、そんな歴史は無いですね。
もう一つのVs物語
タイトルはフォードVSフェラーリだが、対立【VS】はもう一つの軸があり、経済力に物言わせる巨大企業フォードVsそのフォードに技術を買われたワースク+ドライバーの確執。夢を追いつつ結局、大企業の広報戦略に従わざるを得なかった男の友情物語。常にウィットの富んだ会話はアメリカ的だが、いわゆるアメリカンドリーとは一味違う風合いをまとっている。レースの爆音や、緊張感は車好きにはたまらないだろう。ただ、ベイル演じる優秀だが偏屈なドライバーが、家庭ではあまりにも良い夫、良い父であるのに矛盾を感じつつ、最後は事故で死なせないと映画が終わらせられないのかとも思った。楽しめた映画だが、こころに深い印象を刻むという部分は薄かったので3.5。
プラス600円でIMAXレーザー選択して満足
音の迫力(小石が跳ねる音まで鮮明に聞こえる)もさることながら、女優やメイクさんが悲鳴を上げそうなくらい肌の質感毛穴まではっきり見える。かといって硬質な感じもないし最高。画面がでか過ぎて真ん中らへんでのピントが合わせにくい、最後尾の席を確保すれば良かった。
シェルビーやフェラーリの高感度は上がっても、フォードやマクラーレンのイメージが上がる事は絶対無い。フォードの凋落が映画化を実現させたってことか。
ル・マン24時間
デイトナ・コンチネンタル2000km
SCCA
ケンマイルズ
完璧なラップ
7000rpmの世界
ブレーキは大事
GT40
劇中ではようわからんかったが1966年のレースみたい。
モリー役の女優のスタイル抜群、顔は小さいし首も足も長いし目を惹く。
息子役の子はみたことある。
サントラが良かった!
いい奴ほど早く逝く。
クリスチャン・ベイル演じるマイルズのキャラが個人的にすごく良かった。
優秀なドライバーだが、"扱いづらい"ことで有名。又の名を "ブルドッグ"
フェラーリは全機リタイアし、フォードの勝利がほぼ確定してもなお、エンジンとブレーキの磨耗を顧みずスピードに飢え、自己ベストを更新し続けてみせた。
ー7000回転の世界
速さのあまり重力が消失
残った感覚は自分の体だけー
極度の興奮状態で本能むき出しの状態にある彼が最後に下したのは、"チームプレイ"という理性的な選択だった。
さらに3台同時ゴールで同率一位を飾ることで、マイルズは同年に三冠を達成し伝説になるという約束だったが、それが口車に乗せられただけだとわかった時、彼は怒りに身を任せることはなかった。
また来年がある、さあ忙しくなる、改善の余地はたっぷりある、と。
期待はずれ、というか期待が高すぎたか
グランプリも栄光のル・マンもラッシュも大好き。F1は小学生のころからリアルタイムでジェームス・ハントやニキ・ラウダ観てたし、マックイーンの映画も大好き。
でも、今回はダメダメでした。カーレースのシーンは、おそらく、現代の方が技術的に優れている今作がベストだと思うけど、盛り上がらんかった、俺の中では。うーん、何故だ?やっぱりストーリーの運び方の問題かなあ。
マット・デイモンの出演作品は間違いない!
マット・デイモンとクリスチャン・ベールに惹かれて観に行きました。
レースシーンも迫力満点でドキドキしながら、経営陣とのぶつかり合いも面白かったです。男臭い映画ですが女性が観ても感動する作品です。
GT40マークⅡ
モータースポーツの資料には、1966年 ルマン24時間レースの優勝はフォードGT40 MKⅡ マクラーレン/エイモンとある。
この映画はその裏にある、壮大な「お話」である。
もちろん、史実とは多少異なる。
フォードによるGT40の開発は64年の話であり、フォード社がシェルビー社に開発を委託したのが65年。
なので、66年にフォードが優勝するまでには2回の挫折を経ている事になる。
フォード・アドバンスド・ビークルズ社製のGT40が、劇中いきなり登場したのには、見ている人は戸惑ったのではないだろうか。
また、64年のルマン4位(GTクラスは優勝)がシェルビーである事から、フォードがシェルビーを雇った流れも、汲んでいただきたい。
フォードは、64年にフェラーリだけでなく、シェルビーにも負けたのだった。
映画のもう一人の主人公は、66年に、実際にフィニッシュラインをトップで通過した、ケン・マイルズである。
60年代のレースでは、多くの実績を残し、アストンマーチンからシェルビーのチーフ・テストドライバーになったのは63年だったので「貧乏生活も喧嘩も全部作り話」という事でご理解いただきたい。
加えて65年には参戦(リタイヤ)しているので、そこはちょっと美化しすぎという感じだ。
それを含めても、とても良い映画だった。
モータースポーツ映画数あれど、最高ランクの作品ではないだろうか。
何より映像が良い。
今のレース観戦に慣れた人には、あり得ない危険性だ。
炎で煙るコースを抜け、飛散した車体を避け、遅いレギュレーションのクルマをオーバーテイクしつつ、理想のラインを追い求める。
「コーション出せよ、運営何やってんだよ」
ってなります。
ペースカーも、イエローもないレース、そういうドキドキ感が、後半止まりません。
最後に、欧州のモータースポーツが、死と背中合わせである事、それが美学で、憧れであると言う事。
昔の都知事が「マン島TTを東京の島で」と言った。
あり得ない事だ。
あんなカジュアルに人が死ぬレースを、日本で開催出来る訳がない。
公道レースは死亡事故を強く触発するものであり、且つ今もそれが愛される理由なのだ。
モナコだけでなく、セパンもニュルも、そしてルマンも公道部分をわざわざ含む。
しかも、ルマンはストレートだ。
映画も実際も、多くのレーサーがルマンで散った。
ケン・マイルズその人も、ルマン戦後の8月17日、テスト走行中に事故死する。
また葬式落ち映画を見てしまったわけだが、観るものを含めて、レース好きは死を身近に感じ、なぜかそれに惹かれるのだ。
その本質を捉えているからこそ、もう一度、この映画がとても良かったと言っておきたい。
新宿東宝IMAXで鑑賞 音と映像がこのレベルではないと堪能できない...
新宿東宝IMAXで鑑賞
音と映像がこのレベルではないと堪能できないと判断したからだが
勿論文字通りMAXで感動したけども
地上波深夜で偶然見たとしても、生涯のベスト5に入る大傑作でした
クリスチャン・ベイルのあの目。
レースの時の狂気と、息子と妻に対する泣きたくなるくらいの慈愛にあふれたそれだけで、この映画の虜になりました
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