劇場公開日 2020年1月10日

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「プロフェッショナルの友情‼︎」フォードvsフェラーリ CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0プロフェッショナルの友情‼︎

2020年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

気持ちいい映画を観た! 前評判通り!

序盤で語られる「フェラーリ社の奴等に吠え面をかかせろ!」という、フォード社の参戦の動機から、レースをする人たちと、レースに金を出す人たちの、絶対的な違いが際立って、映画の最後まで盛り上げてくれる。
観終わった人は、みな、「え、フェラーリ社が敵役だったっけ? フォード社じゃなかった?」と思うこと必須。この映画は、レースをする人たちの側の視点で作ったものだし、多少は脚色も入っているのだろうが、悪役が上手く描けている映画は、やっぱり痛快だ!

そんなよくできた脚本を上回るのが、映像、音オンパレードでのレースシーンの迫力。
最初は、「わ、うるさいなあ」と思えたほどの音が、あっというまに、当たり前に感じられるようになる。モータースポーツ素人の俺には、当時のレースカーは、古く頼りなげにすら感じるのだが、それが恐ろしい速度で直進し、さらにカーブを切っていく。映画を通して、けっこう肝を冷やした。俺、チキンだな。(とても失礼な言い方になるのを承知で言えば、"浅草花やしき" のジェットコースターに乗ってる感覚の10倍怖いやつ、かな?)

そしてなんといっても、ドライバーであるマイルズと、チームオーナーであるシェルビーの二人の友情!
プロ同士の魂の結び付きみたいなものを、友情っていう比較的簡単な言葉で表していいのだろうか、って時々思うのだが、その状況を自分が実際に体験したことがないのだからしょうがない。
とにかく、二人の姿は気持ちいい!仲良くしていようが、言い争っていようが、深い所で信頼している様子が伝わってくる。

妻モリーと息子ピーターの存在も欠かせなくて、なんかほんとにムダがない映画だなぁって感心する。

以前に、「オーバードライヴ」を、意外によかった、とレビューしたが、本作は、さらにその三倍よかった。おすすめします。

CB