アド・アストラのレビュー・感想・評価
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宇宙×ミステリーは哲学だった。
宇宙に独りぼっち系の映画は映画館で観ると
決めている。
映画館の暗闇と宇宙が重なって、
主人公と一体化出来るから。
しかし、今回ほど、孤独を感じる映画もない。
例えば宇宙を目指したり、
地球に絶対戻るんだ!という明確な理由がないから
自分はここで何してるんだ、
自分は一体何がしたいんだ?となった。
主人公も父親に会いに行くのは、
本当に会いたいのか、そもそも本当に生きてるのかも
答えは分かってなかったはず。
孤独の答えは確かに親父が持ってたし、
親父と会う事で孤独の答えが分かったような
気はするけど、
この壮大さに対してテーマが小さ過ぎる気がした。
何か大きな謎が残ってるはず!
コイツは地球で何かしでかしたはず!
最後にそれが解き明かさるはず!
主人公は精神を病んでいて、自分の世界の話では?
と思い込んでた私は、とても拍子抜けしました。
とは言うものの、合間合間におおっ!と思わせるフック
が用意されてて飽きずに見れました。
最終的には人形のような感情のない怪しげな
人間の描写は何だったのか?
単に主人公が息子だったからだけなのだろうか?
孤独な宇宙空間で内省し自らと家族、未来と向き合う哲学的な作品
宇宙をテーマにしていますが、一言で言うならばとても“地味”な作品。描写はリアルで生活感を感じますし、宇宙空間なので物凄く静か。でもだからこそ宇宙の広大さ、そこにいる孤独、未知なる怖さ、飲み込まれそうな恐怖が際立っていました。
とことんリサーチして作られたということもあり、宇宙に行ったことがなくても、宇宙旅行や火星移住が当たり前になった近未来の生活ってこんな感じなのかなと実感が沸くのが、まず宇宙モノの映画として新鮮。
映像が凄いのは言わずもがな。宇宙空間や火星の景色、宇宙飛行士の目線から見た世界。どれも宇宙の美しさや怖さをたっぷり堪能できます。特に宇宙飛行士の目線から見た景色はヘルメットという隔たりを通した宇宙が、質感も含めて感じられました。
正直、エンタメSF映画を期待していくと、舞台は宇宙だしテーマは壮大だけど作りは非常に地味なので少子抜けするかも。
でもブラッド・ピットの変化する表情(劇中での変化が素晴らしい)や星々で異なる世界の表情、宇宙船での暮らしなど派手さはない中でも見所は勿論あるし、何より大きなスクリーンで観る宇宙の景色の没入感は凄いので、劇場で観るべき作品だと思います。
ジャパンプレミアで鑑賞
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