アド・アストラのレビュー・感想・評価
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悪くはないのだけど、ひたすら淡々とした時間が続く。宇宙ものはこんな...
悪くはないのだけど、ひたすら淡々とした時間が続く。宇宙ものはこんな感じかなと思うのだけど、少しは、期待してみて最後まで。
ロンの人生の心の葛藤の消化の物語でした。
心の葛藤
地球外生命体の探求に 太陽系の彼方へと消えた父
宇宙飛行士クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の
生存を知らされた息子、ロイ少佐(ブラッド・ピット)が
父を探すミッションに挑む。
孤独な父と息子の再会はあるのか・・・
心の葛藤を経て 自己再生する物語。
ロイの目的の為に、犠牲になってしまう
(乗組員)宇宙飛行士がいたりで怖さも感じましたが
宇宙飛行士役は、初だというブラピ
どんな役でもカッコイイ。
内面的な演技を心掛けたというだけあって
静かに抑えた演技が良かったです。
主に、回想シーンで、登場した
「アルマゲドン」のリヴ・タイラーの出演も嬉しいところ。
美しさも健在です。
クリフォード役のトミー・リー・ジョーンズの
目の演技も流石でした。
大佐役で、ドナルド・サザーランドも出演されていて
そう、「24-TWENTY FOUR」のジャック・バウアーこと
キーファー・サザーランドの父上様ですね。
宇宙物というだけで、観たくなるのですが
漆黒の宇宙で生きる道を選んだ
宇宙飛行士の過酷な任務が
SF作品を通して 伝わってきました。
ラストの宇宙空間(海王星)シーン 印象的です。
因みに、海王星は、1989年、ボイジャー2号によって
初めて確認(撮影)された惑星です。
環も発見され 最大の衛星は、「トリトン」です。
発見者は、1846年9/23 ドイツの天文学者
ヨハン・ゴットフリード・ガレ 凄いですね☆彡
哲学的な描写で面白かった
SF映画ではないですね。
息子が父との関係性を描いた心理描写の深い映画です。
予備知識が全くなかったので素直に楽しめました。
舞台は宇宙じゃなくても良いかも。
でも孤独感を表現するには分かりやすかったのだろうと思います。
科学的には、おいおいって所がありますが、そもそもその辺に拘る内容の映画ではないと思うのでご愛嬌程度で。
哲学好きな人は楽しめると思います。
そこまで悪くはないかと…
他のレビューが低いのでハードルを下げて観たら、そこまで悪いとは思いませんでした。
冒頭はなかなか、ハラハラドキドキします。そして映像がとても綺麗です。宇宙空間、宇宙船内、宇宙基地内、小物アイテム…など、よく再現されていて、映画館で観ていたら圧巻だったと思います。
BGMも主人公の悲壮感、宇宙の広大さ、未知なるもの…うまく表現できていて良いと思いました。もう少しセリフを少なく削ぎ落としてあったら、雰囲気がよりしまった物になってより良くなった気がします。主人公の心の声が多過ぎなイメージです。
全体的な世界観は良いと思いますが、細かな所の詰めが甘く、内容はテーマが壮大でもチープになってしまっています。
そもそも、ボイジャー2号で海王星到達までにかかった時間は12年…(発射タイミングや航路を緻密に計算し、他の惑星などの重力を利用したスイングバイを使って加速、無人船の条件下)、これでも往復24年…話に少し無理があるかなとw
オチもなんか…オヤジ普通に生きてんの!?オヤジの思想がデジタル化されていたとか、未知なる物の影響で精神だけが存在していたとか…もう少しヒネリがあっても良かったかなと…。
ブラッドピットで、かなりプラスの補正はあると思いますw他の役者さんだったら…w
父さんの独り善がり
宇宙規模で老害が巻き起こり、息子が親父の尻拭いを、まるで老後の面倒を見る羽目になる厄介な親を持った子供の図??
無感情を装っているようなブラッド・ピットの役が、ライアン・ゴズリング演じる「ファースト・マン」みたいでモデルはニール・アームストロングか?
トミー・リー・ジョーンズにドナルド・サザーランドって大御所が地味に思える、そんな地味なオマケはリヴ・タイラーってなヒロイン??
それぞれの目的がイマイチ、腑に落ちない。
男が人生をより良く生きるために
これは見る人を選ぶ映画ですね。
仕事なり会社なりの役割や、主義とプライドを賭けた使命を全うすべく、
多くの男性は孤独なミッションを生きる生物なのであります。
そのミッションを達成することを第一に生きる真面目な男ほど、
周りとの繋がりを捨てて闇の深淵を見てしまうことになるのです。
幼いころに父親に捨てられた主人公は、根本的に自己の完全性に対し欠如を抱えており、
どのような人に、どのような男になるのが良い姿なのかがわからない。
自らを作り出した父親の生末を確認できないと、自らの方向性の良し悪しがはっきりしない。
男というのはそういう父性像に影響される生き物である、ということがわからないと
まずこの映画のテーマは理解できないだろう。
遥か宇宙の彼方で会った父親は闇の世界に引きずりこまれ、
主人公は反面教師として自らの人生を顧みることになる。
それだけと言えば、それだけの映画。
ゼログラビティーというより、心情的にはファーストマンの方が近い。
つまらないとか眠くなったという人がいるのはよくわかる。
もう少しドラマチックな音楽が使われていれば印象も変わっただろう。
しかし感動大作みたいなテイストにしたら、この映画のテーマが分かりづらくなる訳で
乾いた深淵の宇宙で自らの存在を問う、
男というのはそんな孤独な生きものであるというのがこの映画なのであります。
出来すぎた息子
プライドが高く、自分の意志を家族を捨ててでも貫いてきた父、自分や母親を捨て、知的生命体の発見に人生を捧げた父に対して、まだ愛していると伝えることができるこの上なく親孝行な息子。
最後まで意志を貫く父親に対し、最後だけ感情を露わにするが、報われない息子に同情しました。
とりあえずサーズが止まったこと、地球に還れたことが救いです。
三月記にもありますが、持つプライドはそこそこに、もっと自分の周りを愛しましょう。
遠くを観すぎ続けてはいけない。
そういう映画だと思います。
ブラッド・ピットのSF❗️
ある程度予想はしていたが
期待値を上回るほどではなかった。
今この時期にこの手のSF物をやる意義を
もう少し感じさせて欲しかった。
とは言え、ゼロ・グラビティやインター・ステラー
等の名作が生まれて以降、こういう宇宙SF物が
少ないだけに、これに挑戦した意欲はリスペクト
したいと思う👍
IMAX作品。
父をたずねて
酷評が多いのは分かる。退屈なシーンは多めだと思う。
でもね、やろうとしてることは「ゼロ・グラビティ」と一緒というか。
あまりに広大な舞台で、けっきょく向き合うのは自分自身っていうね。
「インターステラ―」もそうだと思うけど、
この辺が好きな人なら好きなんじゃないですかねっていう。
僕は好きですよ。こういう地味なやつ。
人類の運命よりちっぽけな心の傷に拘る異常
ざっと通して見ただけではストーリーが分からなかった。そこで再び、早送りで父と子の対話前後をチェックしてみて、唖然とさせられた。こんなバカな映画をよくも作ったものだ、と半ば信じられなかったのである。
ひと言で言えば、本作は主人公が父との再会を通じて心の傷を癒す旅を描いている。ただ、そのために犠牲にするものの大きさを考えると、ちっぽけな心の傷に拘る主人公の異常性がクローズアップされてくる。
主人公の父は数十年前、知的生命体を発見するプロジェクトのリーダーとして宇宙に飛び立つが、そのまま消息を絶ってしまう。
その後、地球には人類文明を破滅させかねないサージ電流なるものの脅威が突如襲来する。調査の結果、それは主人公の父が消息を絶った海王星付近を起点とし、父の宇宙船が原因であること、さらには父が生存していることがわかってくる。
人類存亡の危機に対し、地球軍は防衛作戦を立て、息子である主人公に父親探索の手助けをさせようとするが、不成功に終わり、作戦への適性不足が判明した主人公は計画から排除される。地球軍は父のプロジェクトの宇宙船を破壊することを決定し、原爆を搭載した宇宙船が出発することになる。
主人公はそのまま地球に帰投すれば何ら問題はないのだが、父が宇宙プロジェクトの過程で精神に異常をきたし、他の隊員を抹殺してしまったことを知り、突然、父親に会うため防衛計画の船に密航する。
防衛隊の隊員は当然、密航者を排除しようとするが、主人公は無意味に戦闘力が高いうえ、不運な事故もあり、防衛隊は全滅してしまう。
結局、父親は知的生命体探索プロジェクトの隊員全員を殺し、その息子は地球防衛隊の隊員全員を殺し、この悪魔のような殺人鬼親子が海王星の周辺で再開する。これが映画のクライマックスである。
監督はさも感動を誘うかのように、海王星の輪を背景に、主人公に「お父さんを愛している」などと告白させるが、冗談ではない。こんな悪魔の親子など、地球といわず海王星といわず、この時空間から消滅させるべきだ――観客は全員そう思うに違いない。
最後に、防衛隊を皆殺しにした主人公は地球に帰還し、「俺は子供時代に父に怒られて心を開けなくなっていたが、父と再会して妻をはじめ周りの人たちを愛しく思えるようになった」などと感慨にふけるのである。実にふざけた人間のクズとしかいいようがない。こんなクズは、即刻死刑にしたほうがいいに決まっている。
おさる
宇宙の研究に没頭するあまり周りが見えなくなり行方不明にになった上、色々と問題になったので息子になんとかしろとお達しが下る、というお話。
我儘父の為に一体何人犠牲になるのか。お猿は一体何なの?
ブラッドピットの青い瞳に+星⭐️一つ
サントラを先に聴いてからという、映画通を自称される方々にしてみたら...
サントラを先に聴いてからという、映画通を自称される方々にしてみたら邪道な鑑賞の仕方をしました
音楽も映像も俳優の皆様の演技も素晴らしかったです
哲学的宇宙の旅
そんなに期待することもなく見たからか、なかなかよかった★
親子とは?人間とは?どう生きるべきなのか?という問いに対し、宇宙を仕事にする親子が対峙し、素晴らしい映像美のなか主人公のロイ(ブラピ)が答えを見つけていく。
死んだと思っていた父親が本当に生きているのか?という謎を抱えながら、時には剥き出しで欲望をぶつけてくる自分以外の人間との争いなど、見せ場も多くゆっくりしたテンポながらハラハラドキドキしながらラストまであっという間であった。
しかしまさかこんなに酷評されているとは思わなかったw
納得できる作品。
寡黙な印象のSF作品でした。渋い作品ですね。SFアクションだと勘違いした人の場合、拍子抜けだったという感想もあるようですが、テイストは70年代の大人向けSF映画を彷彿とさせます。
ストーリー的には「みのないSF話」であり、SFである必然性すらあやうい。プロットは「地獄の黙示録」の頃からの使い古されたものであり、脚本よりも撮影や特殊効果での的確なセンスがなければ持たないような作品でした。そしてそれが成功している事が凄い。
そのようなSF考証の説得力はさすがハリウッドの超大作という感じですが、予算より以前にセンスがものを言った作品だと思います。
よくこの企画に大作規模の予算がついたものだと思いますね。ストーリーに感動したという人もいると思いますが、使われているプロットは「地獄の黙示録」からのありきたりなもので、しかもそれを更に地味にしたもの。ブラット・ピットの主演決定がなければ実現しなかったのではないかと思います。結果として良作に仕上がった事を考えると、ブラット・ピットの作品を見る目と、思い切りの良さは大したものだと思います。
この映画はSFとしてはムード重視の、ポエムのような映画であり、発想の勝負を全くしていない。つまり需要としてはなかなかその価値が低い、ジャンルとして難しいところに切り込んで、うまくやりおおせた作品だと思いました。
【ロードムービー型ヒューマンドラマ×SF映画⁈】
・2019年公開のアメリカのSFスリラー映画。
・かつて地球外生命体の探索に乗り出して行方知れずとなった有名な宇宙飛行士。その息子ロイが、地球で4万人の犠牲者を出したサージ電流を食い止めるために、父がいるであろう海王星に向かっていく…という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・SF映画とは思えぬほどの、淡々としたダークな雰囲気
・「人との繋がりとは」を考えさせる哲学的な一作
・ロードムービー好きにお勧め⁈
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・仕事にとりつかれて身近な人をおざなりしてきた主人公ロイが、同じく地球外生命体にとりつかれて全ての繋がりを断とうとしている父を探しに海王星という目的地に向けて旅をしていく。そんなロードムービーでした。終始、ロイの視点でナレーションが入ることで、ロイの葛藤を描きます。そして、父との再開によって最終的にロイが一歩前へ進みだす。ヒューマンドラマとしてはささやかな一歩前進、なのですが、それを宇宙を旅しながら…という壮大なスケールで描くところが素敵ですね。ドンチャン、ハラハラを求める映画ではないものの、多少のそれらもありつつ、主人公の葛藤をテーマに、そのゴールへ向けて淡々と進んでいく、まるで文学作品のようでした。
[演出]
・ロイのナレーションしかり、影の使い方しかり、淡々とダークな雰囲気をしっかり演出されており、派手な演出はないにもかかわらず映画の世界に没頭させてくれる作品に感じました。その演出を十二分に感じるには、映画館で観ることが一番良いと思いました。部屋で見るならば、電気を消して、生活音を極力消してごらんになることをお勧めします。この世界観に没頭できない状態で鑑賞し続けても、おそらく観てる途中で楽しくない…と消してしまいそうな気がする映画です。
[映像]
・白と黒の世界、をしっかりと表現されている気がしました。宇宙服の白、宇宙の黒。それ以外は控え目に。これもまた淡々とダークな雰囲気、世界観を築いてくれる一つかもしれませんね。映像技術的にも素晴らしく、本当に宇宙を観ているかのように没頭できます。
[音楽]
・とにかく控えめ。特に何も感じることがない、状態がベストかと。変に盛り上げてもこの映画の雰囲気とアンマッチかと思うので。そういう意味では、邪魔せずに、すーっと鑑賞できるように支えてくれている素敵な音楽なのかもしれませんね。
[演技・配役]
・主演のブラッド・ピットさんが字幕で「僕」と表現されているように、大人なのに父親を忘れられない子供っぽさが残っている雰囲気をしっかりと演じられているように感じました。いつも見る「かっこよさ」とはどこか違う、「うちに潜む弱さ」が観れて面白かったです。父親役にトミー・リー・ジョーンズさんを起用されているのも個人的に痺れました。映画[メン・イン・ブラック]しかりBOSSのCMしかり映画[スペース・カウボーイ]しかり…宇宙モノといえばこの人で間違いないですよね。ちょい役のドナルド・サザーランドさんも個人的にはぐっと来ました。
[全体]
・パッケージを見た時は「(単なる)大作系SF映画」と思いましたが、実際に鑑賞すると、むしろヒューマンドラマ感が非常に強い作品でした。しかも、そのドラマ部分がわかりやすい。主人公が抱える葛藤に対してどう向き合うか、どう行動するか、はシンプルに答えを出してくれる。しかし、テーマ的にもっと広く、「繋がりとは…」「大切なものとは…」「どう生きるべきか…」みたいな様々なものが、観ている私の日常生活とリンクして瞬時に考えさせてくれる哲学観のある映画のように感じました。再度申し上げますが、せっかくご覧になるなら、電気を全て消して、できるだけ音量を上げて、生活音を消して、しっかりと映画の世界にのめりこんで鑑賞されることをお勧めします!ありがとうございました。
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父と息子の物語in宇宙
宇宙飛行士になるような方々はきっと精神面も整っているのだろうと思いきや、けっこう揺れ動くブラピの心。アメリカの壮大な話は、最終的に家族の愛(家族が人質になるとか)にもっていかれることが多いなと感じますが、今回は、宇宙を舞台に家族の物語というところです。家族愛が一番受けるのですかね。その割には主人公と関係ない人たちはバッタバタ死んでいくのですが(苦笑)。
将来的に月や火星に商用でいけるようになったら、こういうステーションができるのかなとか、映像で想像をさせてくれるのはちょっとワクワクして面白く、静かに進んでいくストーリーの割には飽きずに集中して見れました。ただ宇宙空間でのアクションはあまり迫力はなかったですが、やはり逃げられないという密閉空間における恐怖なのですかね。
とにかくブラピを堪能するのには良い映画。年を取りましたがやはりかっこいい。そしてトミーリージョーンズの写真が出た瞬間、某コーヒーのCMを思い出してしまい、話にのめりこめないのだからこのCMの罪は大きすぎる、と実感したのでした。CMに出すのはよいけどあまり強いキャラはあたえてほしくないなと。
悲しくも果てしない、父を探す旅。。。?
まっすぐに先を見つめるブラッドピットの視線、これが明るい未来を見ているのであれば良いが、そうではない。出来る限り感情を表に出さず与えられた仕事をこなし、常に冷静に現状を把握する。父クリフォードの影響もあり孤独なロイ。少ないセリフの中で、目と表情と佇まいでのブラピの演技はさすが。
宇宙に必ず居るであろう知的生命体。未知の遭遇を求めるという設定と、火星までが近くなった所で海王星という距離感は良い。
壮大な宇宙を舞台にしたSF大作と見せかけて、実は孤独と、そして家族を見つめ直す?ヒューマンドラマだったのは予想外。伏線は尺の都合で回収されず??妻の立ち位置や、リマ計画や宇宙船内での出来事なども有耶無耶に。
無理矢理感のある起承転結、いや寧ろ転は無く、途中から物語の起伏は無いまま結へ一直線だったか。鑑賞者の期待は色々あったと思うが、全ての答えが提示されなかった。せめて父が渇望していた知的生命体へのヒントは見せて欲しかった。
モヤモヤを通り越してポカーンとしてしまった。
ブラピの演技力で★+0.5。
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