アド・アストラのレビュー・感想・評価
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古今東西で語り継がれる「父と息子の愛憎入れ乱れる物語」という形式を、ブラッド・ピットの抑圧的な演技を中心に描く。
エリート宇宙飛行士として活躍するロイのもとに、上層部からトップシークレットの任務が舞い込む。それは16年前、同じ宇宙飛行士として地球外生命体研究に尽力して行方不明となったロイの父親の探索だった。
宇宙に行き来することが当たり前となった近未来を舞台に、古今東西で語り継がれる「父と息子の愛憎入れ乱れる物語」という形式を、ブラッド・ピットの抑圧的な演技を中心に描く。
全体的にストーリーがぼんやりしていて結局、何が言いたいのだろうと思ってしまうが、リアリティ溢れる宇宙空間の映像は美しい。
心理戦のような展開
この映画の良さが分かる人間で良かった!!
まるで美しい"地獄"
傑作とかそんな表現で収まりきる映画ではない。
深く深く心理の底をえぐられ酸素を感じなくなる。
テーマ、演技、映像。全てが限界を超えている。
ブラピ映画ベスト。
人生そのもののような映画で
宇宙・地球外生命体(目標、夢や願望)を求め見えなくなってしまう
近くにある大切なもの(家族や感情を表現すること)に気づくヒューマンオペラ。
映像美と音楽も完璧過ぎる。
人間と宇宙、静と動、近と遠を捉えた
ヒューマンドラマとしてもスペースオペラとしても最高峰で究極の化学反応を起こした大傑作!!
全人類に観てほしい!!
不動だと思っていた宇宙映画の王者インターステラーにアド・アストラが並んだ。
2本とも壮大な宇宙を舞台にしているけど、"親子の物語"という純粋な人間ドラマが共通している。
傑作の域を超えてる。
宇宙を舞台にしたヒューマンドラマ
睡眠ガス放出
宇宙に行く方法がやたら旧式
43億キロの旅
なかなか映画の評価が難しい作品。面白くはないわけではなく、ブラピの渋い演技も魅力的です。でも43億キロの旅というあまりにも広大なスケールな割には物語がシンプル過ぎて物足りなさを感じます。
ただ、シンプルな物語の割には、余計なサブストーリーが過剰なのが気になる作品でした。宇宙の旅の途中で漂う別の宇宙船を調査した時に人食い?猿のような怪物が登場しますが、正直あのシーンは必要だったのかが分かりません。自分探しのシンプルで静かに進む物語に水を差されたよう。
他にも月を車で移動中に盗賊?みたいな集団に襲われたりとか、こういうオマケ話はやめた方が、映画の評価も高くなったんじゃないかなって思います。せっかくここまでシンプルな物語にしたのですから。
ロイの自分探しと共に、父親と息子の愛の形も一つのテーマだったでしょう。43億キロの旅で父親への思いの変化が面白く描かれています。実際に父に会った時は、なかなか感慨深いシーンでありますが、父親の心理はいまいちつかみきれないところもありました。なにかヤケになっているだけのような。
そんな感動シーンの後には、宇宙船の一部を盾にしての脱出というスーパーマンみたいなあり得ないシーンが続きます。これは絶対生身の人間ではあり得ないシーンのため、折角の感動も正直ちょっぴり冷めてしまいました…。
ということで、本作は宇宙描写の素晴らしさとブラピの渋い演技に尽きますね。
宇宙を舞台にしたSF人間ドラマ
SFスペースアクションだと思って鑑賞したが、全く違った雰囲気の作品だった。壮大な宇宙を舞台にして、仕事、家族、夫婦という普遍的なテーマが綴られていく。静かな雰囲気の大人向きの良作である。
本作の主人公は、凄腕宇宙飛行士・ロイ(ブラッド・ピット)。彼は、仕事のためなら家庭を顧みない仕事第一主義者である。そんな彼に特殊命令が下される。地球は地球外からと想定されるところからの攻撃で甚大な被害を受けており、その犯人を特定せよというもの。彼の父親クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)は、地球外生命体探索中、海王星で消息を絶っていた。彼は、様々な妨害に逢いながら、手掛かりと父親の行方を求めて、海王星を目指していくが・・・。
月、火星、海王星という壮大な宇宙を舞台にしているので、観客受けの良い派手な作品にすることは出来たはずだ。しかし、スピード感ある刺激的なシーンは控えめにし、敢えて派手さを求めないのが本作の特徴であり、作り手の揺るぎない自信を感じる。主人公の独白のようなナレーションを交えながら、物語は、夫婦、親子、仕事という普遍的なテーマを中心に展開されていく。シリアスな現代劇を観ているような雰囲気がある。
全体的には、台詞、ナレーションが多く、ストーリーの進行速度は遅い。緩慢な感は否めない。しかし、テーマを考えれば、丁寧で誤解を生まない正攻法のやり方であると感じた。その分、テーマに対する観客の理解度は深くなるだろうと納得できる。
序盤では、極めてクールだった主人公が、様々な出来事を通して、徐々に感情的になっていく。人間らしくなっていく。そんな主人公の心の変化をブラッド・ピットが好演している。そして、主人公は、今まで、仕事のために犠牲にしてきた夫婦愛、家族愛の大切さ、人間は一人では生きられないこと、に気付いていく。
本作は、主人公の人間としての原点回帰までを描いたSF人間ドラマである。
よくわからん
心の葛藤
地球外生命体の探求に 太陽系の彼方へと消えた父
宇宙飛行士クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の
生存を知らされた息子、ロイ少佐(ブラッド・ピット)が
父を探すミッションに挑む。
孤独な父と息子の再会はあるのか・・・
心の葛藤を経て 自己再生する物語。
ロイの目的の為に、犠牲になってしまう
(乗組員)宇宙飛行士がいたりで怖さも感じましたが
宇宙飛行士役は、初だというブラピ
どんな役でもカッコイイ。
内面的な演技を心掛けたというだけあって
静かに抑えた演技が良かったです。
主に、回想シーンで、登場した
「アルマゲドン」のリヴ・タイラーの出演も嬉しいところ。
美しさも健在です。
クリフォード役のトミー・リー・ジョーンズの
目の演技も流石でした。
大佐役で、ドナルド・サザーランドも出演されていて
そう、「24-TWENTY FOUR」のジャック・バウアーこと
キーファー・サザーランドの父上様ですね。
宇宙物というだけで、観たくなるのですが
漆黒の宇宙で生きる道を選んだ
宇宙飛行士の過酷な任務が
SF作品を通して 伝わってきました。
ラストの宇宙空間(海王星)シーン 印象的です。
因みに、海王星は、1989年、ボイジャー2号によって
初めて確認(撮影)された惑星です。
環も発見され 最大の衛星は、「トリトン」です。
発見者は、1846年9/23 ドイツの天文学者
ヨハン・ゴットフリード・ガレ 凄いですね☆彡
哲学的な描写で面白かった
SF映画ではないですね。
息子が父との関係性を描いた心理描写の深い映画です。
予備知識が全くなかったので素直に楽しめました。
舞台は宇宙じゃなくても良いかも。
でも孤独感を表現するには分かりやすかったのだろうと思います。
科学的には、おいおいって所がありますが、そもそもその辺に拘る内容の映画ではないと思うのでご愛嬌程度で。
哲学好きな人は楽しめると思います。
そこまで悪くはないかと…
他のレビューが低いのでハードルを下げて観たら、そこまで悪いとは思いませんでした。
冒頭はなかなか、ハラハラドキドキします。そして映像がとても綺麗です。宇宙空間、宇宙船内、宇宙基地内、小物アイテム…など、よく再現されていて、映画館で観ていたら圧巻だったと思います。
BGMも主人公の悲壮感、宇宙の広大さ、未知なるもの…うまく表現できていて良いと思いました。もう少しセリフを少なく削ぎ落としてあったら、雰囲気がよりしまった物になってより良くなった気がします。主人公の心の声が多過ぎなイメージです。
全体的な世界観は良いと思いますが、細かな所の詰めが甘く、内容はテーマが壮大でもチープになってしまっています。
そもそも、ボイジャー2号で海王星到達までにかかった時間は12年…(発射タイミングや航路を緻密に計算し、他の惑星などの重力を利用したスイングバイを使って加速、無人船の条件下)、これでも往復24年…話に少し無理があるかなとw
オチもなんか…オヤジ普通に生きてんの!?オヤジの思想がデジタル化されていたとか、未知なる物の影響で精神だけが存在していたとか…もう少しヒネリがあっても良かったかなと…。
ブラッドピットで、かなりプラスの補正はあると思いますw他の役者さんだったら…w
父さんの独り善がり
男が人生をより良く生きるために
これは見る人を選ぶ映画ですね。
仕事なり会社なりの役割や、主義とプライドを賭けた使命を全うすべく、
多くの男性は孤独なミッションを生きる生物なのであります。
そのミッションを達成することを第一に生きる真面目な男ほど、
周りとの繋がりを捨てて闇の深淵を見てしまうことになるのです。
幼いころに父親に捨てられた主人公は、根本的に自己の完全性に対し欠如を抱えており、
どのような人に、どのような男になるのが良い姿なのかがわからない。
自らを作り出した父親の生末を確認できないと、自らの方向性の良し悪しがはっきりしない。
男というのはそういう父性像に影響される生き物である、ということがわからないと
まずこの映画のテーマは理解できないだろう。
遥か宇宙の彼方で会った父親は闇の世界に引きずりこまれ、
主人公は反面教師として自らの人生を顧みることになる。
それだけと言えば、それだけの映画。
ゼログラビティーというより、心情的にはファーストマンの方が近い。
つまらないとか眠くなったという人がいるのはよくわかる。
もう少しドラマチックな音楽が使われていれば印象も変わっただろう。
しかし感動大作みたいなテイストにしたら、この映画のテーマが分かりづらくなる訳で
乾いた深淵の宇宙で自らの存在を問う、
男というのはそんな孤独な生きものであるというのがこの映画なのであります。
出来すぎた息子
プライドが高く、自分の意志を家族を捨ててでも貫いてきた父、自分や母親を捨て、知的生命体の発見に人生を捧げた父に対して、まだ愛していると伝えることができるこの上なく親孝行な息子。
最後まで意志を貫く父親に対し、最後だけ感情を露わにするが、報われない息子に同情しました。
とりあえずサーズが止まったこと、地球に還れたことが救いです。
三月記にもありますが、持つプライドはそこそこに、もっと自分の周りを愛しましょう。
遠くを観すぎ続けてはいけない。
そういう映画だと思います。
ブラッド・ピットのSF❗️
父をたずねて
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