アド・アストラのレビュー・感想・評価
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ブラピの一人ごっつ?
音楽は格好いいし、気鋭の監督。宇宙空間でこんなのをやりかったんだな。残念なのは、宇宙での小道具が残念 もうちょと洗練されたのを使えば、親父の船との時代の違いが解ったのでは。まー紛争中だからいたしかない設定か?
30代〜40代が鑑賞する映画?それとも好みが分かれる作品❓どっちもあると思う…。
良い映画でした
皆さんの評価が大変低いですね。
一緒に見に行った妻もとてもつまらないと、途中寝ていました。
確かにそうなるのもなんとなくわかるのですが、私はストーリーもわかりやすく、登場人物たちの考えも理解でき、最後まで面白く、上映時間が短く感じられました。
「分かる人には分かる」なんて書くと偉そうに思われそうですが、理系の人だったらけっこう理解できるような。いい内容だと思いましたが。
科学的におかしいと思うことも色々ありましたが、映画だったらこんなものでしょうと流せました。他の映画もSFに限らず実際とは違うことばかりですから。
私は良い映画だと思いますが低評価が多くて残念です。
ゼログラビティよりもずっといいと思いました。
壮大ながっかり映画
宇宙物は好きです。新しい知識が得られたり、今の宇宙開発がどこまですすんでいるか、どんな映像にしてくれるか楽しみです。
ただ科学設定が徹底してる話限定ですけど
話が淡々としてる設定がいい加減な宇宙物は必ず寝てしまうので、そうじゃなきゃいいなと思ってましたがモロそうでした。
そのうえストーリーが…いや、なんでああなったかな?
ブラピ宇宙に行く必要なかったよね?生死にかかわらず政府は初めからパパはころすつもりだったでしょ?
一般向けではないのでしょう
一般人には難しすぎた。
いつもの凛々しいブラピの姿は無く、
静かに静かに淡々と。
近未来が舞台ではあるが、
実際の宇宙空間であんなアクロバティック出来るのだろうかと素人ながら???
宇宙人ジョーンズさながら父親の行動も???
宇宙が舞台である必要は無かったのではと思ってしまうお話ではあるが、
映像は綺麗だった。
現在の技術だと地球上では直ぐ着いてしまうから致し方無しか。
やっぱり、、、
壮大な親子の絆?
単に……
父親に逢いに行ったのか??
そんな疑問が残る映画でした。
父親は地球外知的生命体の存在を追おうとする。
しかし太陽系を脱出出来ていない海王星で漂流する。
月面基地や火星基地ができ、月への民間宇宙船のバージン・アトランティック(笑)が航行する程テクノロジーが進んだ時代。
サージとかの宇宙嵐って何だったのか?太陽フレアの事?
そもそも地球外知的生命体を発見するには、とてつもなく遠い何億光年も離れた系外惑星に到達する必要があるし、劇中のイオンエンジン(電気エンジン)では到達不能の筈。
『インターステラー』の映画の様にワームホールでも突入しない限り到達不可能では?
しかし、父親は地球外知的生命体の発見に童心ながらもこだわり続けるが、息子は地球に帰そうとする。
何だかな〜と。
今回シネマサンシャインのIMAXで見たが、その巨大さに驚きつつも、この映画は上下からトリミングされている為に慣れてしまうとその巨大さが薄れてしまう。
父を訪ねて十億里
メインテーマはなに。
冷たく暗い宇宙で温もりを探す為の旅路
なんかドン底にダウナーなレビューになってる気が
するので、そういうのを読みたくない方はご注意を。
大好きなドキュメンタリー映画に『LIFE IN A DAY
地球上のある一日の物語』という作品がある。
これは世界中から投稿してもらった2010年7月24日の
日常の映像を繋いで1日を構成するという作品なのだが、
この中で未だに僕の頭を離れてくれない言葉がある。
ある女性が涙を流しながらカメラに向かって語る言葉。
「孤独になるのが怖いから、孤独のままでいるの」
...
北極も月も観光名所や資源元として扱われ、
火星は薄汚れた地下鉄のようなハブと化し、
かつて憧れたような浪漫の消え失せた宇宙。
そこで淡々と任務をこなす主人公の心は虚ろだ。
分厚いスーツとヘルメットは
柔らかい心を守る為の固い殻。
にこやかに微笑み波風を立てず、
人と必要以上の繋がりも求めず、
どんなトラブルや悲劇も人生では
日常茶飯事だと諦めてしまえば、
心が激しい苦痛や喪失感に苛まれることも
無く、植物のように穏やかに生きられる。
だがその人生には、誰かを愛することで
得られる狂おしいほどの情熱も歓喜も無い。
宇宙のように冷たく空虚な心を抱えたまま、
目的を目的としてこなす機械のように駆動する。
...
しかし宇宙という究極の孤独に置かれ、
憧れた父に想いを馳せるうち、主人公
の鎮んだ心は再び激しく揺さぶられる。
世間からは英雄として持て囃されるが、
決して母や子を省みる人ではなかった
父への、愛憎入り雑じる感情。
そして突き付けられる“英雄”の真の姿。
母や子はおろか人の心を捨て去ってまで
己の使命に没頭し続けていた、怪物の姿。
終盤、己の硬い殻を形成した愛しい怪物と
対峙した主人公は、その憐れな姿に己自身の
孤独な心がやがて行き着く先を見たのだろう。
叫んでも叫んでも決して届かない叫び。
宇宙の果てまで追い続けたのに、
決して“人”としての自分を求めて
くれなかった父への巨大な悲しみ
(あの父親も己の頑なさを呪いの
ように感じていたと僕は信じたい)。
そして同時に、きっと彼は感じたのだろう。
自分を“人”として求めてくれて、遠い遠い
彼方から自分の身を案じてくれる人の温もりを。
...
陰影の強烈な月や火星の光景の他、
建築物は幾何学模様をねじったようなデザインや
シンメトリが美しく、同時に使い古された設備を
そのまま持ち込んだような薄汚れた現実味がある。
最後に訪れる海王星は、残されていた
未開の地のように幻想的な青が印象的だが、
美しければ美しいほどに募るその空虚さ。
「すぐ傍にある美しさを決して見ることの
無かった」父を越え、地球へと帰還する主人公。
遥か彼方の天へ(Ad Astra)の旅は、彼が
誰かと繋がること、痛みと共に生きること
への勇気を得る為の旅路だったのだと思う。
むしろエンターテイメント要素をもっと抑えた方が
良かったと思える部分もあるのが僅かな不満点だが、
詩的で美しく、心揺さぶられる映画でした。
4.5判定で。
<2019.09.21鑑賞>
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