「残念ながら、解らなかった」アド・アストラ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
残念ながら、解らなかった
私には、ちょっと着いていけなかった。
途中に挿入されるインシデントに意味が理解できないものがあった。
月で起きている紛争とか、漂流船のサル(ゴリラ?)とか、、、
宇宙軍の思惑も今一つ。
大佐(だったか?ドナルド・サザーランド)の役割も焦点がボケているような、、、
ビジュアルは新しさもあって、SF作品としての見ごたえはあった。
月へ定期便のようなロケットで行き来できるようになっていて、月側の施設には麻薬犬を連れた警備員がいたり国際便の看板があったりと、アメリカ的なリアリズムがあって面白い。
一方、火星にはまだ特別な人しか行けないようで、火星で生まれ育った所長のいる施設は無機質で“いかにも”な昔の近未来イメージのままだった。
到底リラックスできそうにないリラックスルームとか。
主人公ロイ(ブラッド・ピット)は火星から海王星へ向かう過程で孤独のストレスに苦しむ。ここで「2001年宇宙の旅」的な精神世界の展開を匂わせたが、そうでもない。
割りとあっさり父親(トミー・リー・ジョーンズ)を海王星の脇で見つける。
この親父が16年間も宇宙空間で一人で生き続けられたのは、まぁ、長期探査宇宙船だからそれなりの設備や食料があったからだと解釈しよう。
地球外知的生命体を探索していると言いながら海王星付近に止まっていたのは、太陽系外に出るまでの設備はないからその場で電子的探索を続けていたのだと解釈しよう。
だが、地球に降りそそぐ何とかいう電流(?)は親父の探査宇宙船の反物質装置によって流れ出しているらしいが、何のための装置だか意味不明。
狂った乗組員たちが何かしでかしたみたいだが、それならなぜ今ごろになって影響が出るのか?
ちゃんと説明があったのかもしれないが、私には読み取る力はなかった。
反物質といえば「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」を思い出す。懐かしい!
ブラピの地球への帰路は往路に比べてどうなのかとも思う。
尺的にここに時間をかけられないのは分かるが、、、
一番面白かったのは、冒頭のブラピの超落下シーンだ。
実験動物?の猿ゴリラ🐒はマントヒヒっぽかったような‥何故あんな凶暴化していたのか不明だけどショッキングなので良かった🙈キャ~遠路はるばる会いに行った挙句があんなだったけど宇宙旅行を味わえたので良かった🐵自分はそんな楽しみ方でした😌
こんにちは、
ありがとうございます。
そう言われると、照れくさいのですが、僕の場合は、力量と言うより、映画に対する愛情みたいなものですかね。ある程度、どれを観ようかスクリーニングしてから行くし、原作があって読んでたら行こうと思うし、少しでも趣味の重なる分野だったら興味湧くし、例えば、最近のビートルズとか、あと、SFは哲学的なのは好きだし。
そんな程度ですよ。
kazzさんへ
反物質はエンジンだけじゃなくって、爆弾にも使えるし、「砲」にも使えるでしょう。要するに「平和利用」でエンジン動力に使っている反物質を、軍事転用しちゃった訳ですね! 「宇宙に出ても人類はなんて愚かな事よ 」ですよ!
kazzさんへ、
コメントありがとうございます!
猿の意味を考えてもわからないということは、ヒッチコックの言う「マクガフィン」じゃないかと今になって思えてきました。
『2001年・・』のモノリスみたいな雰囲気もあったし、それより2001の冒頭に出てきた猿そのものかもしれませんね・・・
kazzさんへ
コメントありがとうございました! 反物質には、物質との対消滅時に放出されるエネルギーを利用した「爆弾」と言う使い道もありますね!
反物質は太陽系外を航行するためのエンジンに使うためだと思います。また、クルーの反乱で宇宙船が損傷してしまい、海王星付近に立ち往生してしまったと思います。