バースデー・ワンダーランドのレビュー・感想・評価
全103件中、21~40件目を表示
あらすじ と 紹介
絵がとってもきれい。メルヘン絵画の世界。
ここは、価値あり!
話は、一本の映画としては、惜しい感じです。映画の世界に、入れそうで結局入れないまま、落ち着かない状態。
いろいろな、おもしろい小道具や小ネタが出てくるのに、それらを使わずに終わってしまった。
『えっ? アレって出しただけ??』という、変な気持ちになりました。
アカネちゃんが、小学生に見えなかったのも、一因か?
映画ではなく、原作の児童書を紹介するための、コマーシャル映像。映画で小道具や小ネタの出番が無かったのも『さあ、あの道具たちが、どんな活躍をするのか? それは、本を読んでのお楽しみ!』という意味合い。
そう考えると、モヤモヤも、少し解消しますね。
ゲーム漬けの児童を、書物の世界に誘うのに良い作品だと思います。
大体の人の意見と同じです
完全に好みではない
松岡さんならきっとやってくれると思っていたが
色彩は奇麗だと思った
この世界を、世界の人々を心から救いたいと思えない
人をバカにした作り方をしないという最低限の段階を当然のごとく超えている本作ですが
良質なものを観た感覚が確かにありつつも、今ひとつ面白いと思えていないのが正直な感想です。
この映画を突き放したくも無いが、面白い映画を観た後に起こる、何度も反芻して味わいを深め、その映画の事を考えずにはいられないあの感覚が無いのです。
作品の根底にある作り手原恵一監督の思いや視点が素晴らしいのは良く伝わってくる上に、所々観てよかったと思わされるシーンはあります。
しかし結局自分は、義務感以上の思いでこのワンダーランドを救いたいと思えませんでした…
まず切迫感があまりにも希薄です。
水が無くなってきている。随分と大変な事で決してこちらの世界も他人事ではない事情ですが、セリフとたまあにちらりと写る絵以外に危機感を感じる描写が少ないです。
加えて最大のポイントは、ここに生きる人達が苦しんでいる事が辛い。と思えなかった事が大きいです。
ボタン雪が好きなお爺さんに、村の為にセーターを夜なべして編み上げたお婆さん。正直自分にはこの方々が大事な人々には思えず電車で席を譲ってあげたい他人、というレベルでした…
せめて出発前にあのセーターと同じモノを着て心から温もりを感じる描写やおばあさんと個人的に心を通わせるシーンがあればなどと思ってしまいます。
そんなこんなで冒頭の動機を示すパート以降、主人公さながらどこか気乗りしないままついて行ったら、なんとこの美しい(仮)な世界は王族の犠牲の上に成り立っているという事がさらりと発覚。ここ、実はかなり重要な部分だと思いました。
さながら日本における天皇のようで、急に生々しいリアリティが立ち上り少し期待しかけたのですが…
しかしその問題は何だか余裕のある魔法使い爺さんの文字通り掌の上であっさり解決されてしまいます。
むしろ解決されているのかサッパリと分からないままエンディングです…
あの王子の次の世代はどうなるのでしょうか?
描写はアッサリしていていいですが、ちっとも別れが惜しくないのはなんだか頂けない気がします。
千と千尋のハクと千尋、バケモノの子の熊徹とキュウタ、異世界ものの最後に別れが切ないのは映画を観ていてその世界の人々が身を投げ出しても助けたいと思える仲間に感じられたからだと思います。
それともこの人間関係すらもアッサリとした個人的な感じが良いのでしょうか?それならそれで、中途半端に世界の危機とかを描かずにソフトストーリーに徹して欲しかったとも思います。
ともあれ監督の次回作には期待したいです。
蛇足ですが声優問題は全く気にならないです。
声優の、声優然とした特有の演技の付け方を好む方が多い事には毎度アニメや吹替のある作品のレビューを見ていて驚かされます。
既出設定寄せ集め感^^;
バースデーワンダーランドはなんとなく観てみようと思った映画だけど、感想としては可もなく不可もなくと言うか毒にも薬にもならないと言うか
魅力的なキャラクターとかもいないし、ヴィランの正体が王子様でした…もなるほどなるほど的な山もなく谷もない
ただ不思議な事に作品としての好感度はありました
丁寧に作られている事と、割と荒唐無稽な世界観なのに回りくどい面倒くささがない
まあそこをもってしてつまらないとも言えますが、私としてはそんな感じでは切り捨てたくないですね
でもやっぱ物足りなさは否めないよね( ^ω^ )
豊かな色彩が心地よい
「映像体験」と呼ぶに相応しい色鮮やかな作品。映画館で見る価値がある一本でした。
〇ストーリー
水不足に困る異世界で冒険!敵対する荒くれの首領が実はプレッシャーに耐えかねて逃げ出した王子様だった!何やかんやで和解して儀式も成功!
……ストーリーの完成度は正直微妙。割と淡々と物語は進み、感情移入したりする暇もないままEDを迎える。特にザングが王子へ戻るあたりはもう少し勿体付けても良かったんじゃないかな……と思う程。結構突っ込みどころがあり、ありきたり感も拭えないが、少女の成長物語としてはまぁ及第点かな。母が持ち帰ったであろう同じ柄のタペストリーが出てくるところは、「次に来た時もきっと同じような世界」というヒポクラテスの言に真実味を与えるギミックになっていて良かったと思います。
〇作画
本作一番の見どころ。とにかく色鮮やかで、見ていて楽しく美しい。映画館を出ると現実の味気無さにガッカリするぐらい。人物の書き込みは全体に(どことなく)ジブリっぽい気がする。背景・風景画がとても秀逸で伸びやかな印象。
〇音楽
正直印象には残らなかったが、EDのTHE SHOWは作品の雰囲気によくあっていて良かった。
〇総評
取り立てて素晴らしい作品だったとは思わないが、映画館の大画面で見るべき一本。前の方の座席であふれんばかりの色彩に見とれるのは悪くない体験でした。
ふわふわとした心地良さ
まず冒頭、思いっきり「彼」の後姿が出てきて笑いましたw
物語はどこか不思議なお話で、そのビジュアルのように全体的にとてもふわっとしています。
目を奪われるように鮮やかな世界描写は実に美しく、違う場所に移るたびにその世界観の違いが楽しめます。
そしてキャラクターデザインにはイリヤ・クブシノブを起用、そのキャラクターを映像化した事はすごいと思います。
その作画も美しく、彼のキャラクターが生き生きと実に魅力的でした。
アカネの声色はその年齢を考えると少し違和感がありましたが、すぐ慣れました。
そもそも少し大きい気がするのですが、今では割と普通なのかもしれませんね。
ランドセル背負った子が自分と同じ位の背丈でびっくりすることも、最近は珍しくなくなりましたし。
演出面では緻密な伏線を張ったような事は無くし、最後まで不思議な世界の出来事のまま物語が閉じるようでした。
なので終わったときは夢から覚めたようにふわふわした気持ちになります。
ただ、今までの原恵一作品からとは別なテイストなので、それを期待して観ると肩透かしを食らうかもしれません。フラットな状態で観ると楽しめると思いますよ。
お母さんのそっと背中を押す優しさに、心が暖かくなりました。
それなりかな
良いと思うけど
「クレヨンしんちゃん嵐を呼モーレツ大人帝国の逆襲」や「河童のクゥと夏休み」「百日紅」の原恵一監督の作品ですが、今回だけは期待しないで見ました。
小さめのスクリーンで観客は少なく、世間の認知度・期待度からすれば仕方ないところかもしれません。
それでも作品は予想以上に面白くて個人的には楽しめましたが、好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品です。
原監督が好き勝手しているので一般的には評価が低いのは仕方がない。監督がそれを目指していないんだから。
ちなみに、あちらの世界では時間はゆっくりと進んでいて。
前に同じことがあったのは、こちらの世界で25年前くらいですね。
するってえと、前に行ったのは主人公のお母さんなのでしょうか。
何もかも知っている母親からのプレゼントが「バースデー・ワンダーランド」なのかなあ。
ファンタジーの世界で遊ぶ
友だちのことで学校をずる休みアカネにお母さんが
チィおばさんの所へアカネのバースデープレゼントを
取りに行って来てと頼む
私は母親なので そのせいもあるのかもしれないが
ずる休みをしたアカネの対応がとてもいいなあと思った
アカネが起きてくると 朝ごはんをさっと用意して
自分は何食わぬ顔をして ブランコをこぐ・・・
テラスに一人乗りのブランコがあって 素敵な家だ
その母親の姿を見てアカネは
「いいなあ・・・主婦は気楽で」とつぶやくのだが
ここも笑ってしまう
お母さんは気楽じゃないよ。アカネのこととっても心配してるけど
心配しないふりしてるんだよと言ってあげたい。
アカネはチィおばさんが苦手だ
これも笑ってしまう。私も小学生の頃 叔父が苦手だった。
今思えば 叔父は私がかわいくて からかうのだが
それがとても嫌だった
そんな チィおばさんのお店の地下通路から
不思議な道が通じていてそこから始まる
ファンタジーアドベンチャー物語だ
大きなペリカンや 雪だるまみたいな羊
巨大な金魚に乗って水中散歩などまさに
ファンタジー満載のワクワクした世界が繰り広げられる
キャラは悪役の猫のドロポが好きです
子どもの頃 東映アニメの「長靴をはいた猫」の殺し屋猫を
思い出した
残念なのはこの時期は アニメで「名探偵コナン」や「クレヨン
しんちゃん」「どらえもん」など上映されていていること
この作品はあまりメディアでも宣伝されてなかったし
興行的にはかなり厳しいかなと・・・
子どもたちに観てほしいんだけどな
二子玉川?
よかった!
小学生のこどもと家族で見ましたがとてもよかったし感動です。
絵柄や俳優を声優に使うことでの新しい挑戦が、賛否分かれる原因かもしれませんが、わたしはむしろ、二次元オタクに受けることより、普通の人を対象にまっとうに作っている姿勢に好感を抱きました。違和感も全然なかったです。むしろこういうのを待ってた感がありました。
クライマックスのあたりの展開は、丁寧に読み取ればわかるのですが、マンガ的、ワイドショー的なわかりやすさを期待するとがっかりかもしれません。わたしは監督が「戦争とか暴力なんてただの中二病!」と言い放っているように感じて痛快に感じましたが、共感できない人もいるかもしれませんね。
原作の設定か、監督の発想かわかりませんが、見たことのない場面を創造して見せてもらってアニメ映画の醍醐味を味わいました。映画を通して伝わるメッセージも素敵で、こどもたちに見せたい映画です。こども向けに見せて実は大人のひとりよがり的な作品も多いので。色鮮やかな毎日を思い切り生きようという気持ちになれます。一緒に見て楽しめて本当によかったです。
じわじわとよさが感じられる作品なので、これから評価が上がってくる気がします。
面白くない
よりそう気持ちが世界を救う
原恵一監督の最高傑作! というわけではないけどかなりの良作です。
お揃いのヘアピンをつけなかったことで(理由が大したことではないからこそ残酷)いじめのスケープゴートにされてしまうアカネの友人。狭い世界での仲間意識を持つための存在です。
アカネはかばったら自分もいじめにあう可能性があるので無視し、後悔の念にかられます。
旅することになったファンタジーの世界でもスケープゴート(生贄)がいます。
王子は壊れかけた世界を正常化するには命をかけた儀式を行わなければなりません。
王子が儀式を行うことは周りからしたら当然。
自分たちの生活がかかっているから、人形にしてまで逃げられないようにする。
残酷だけど仕方のないこととして、誰も自分の気持ちを慮ってくれない。これほどの孤独はないでしょう。
そこに外の世界から自分の気持ちによりそってくれる人が現れた。
超自然的な特別な力によってではなく、「一人ではなく、一緒に前に進もう」という思いで王子もアカネも救われます。
人によっては甘く感じるかもしれませんが、これぞ児童小説!と好感が持てました。
数字や並んだ新旧のタペストリーで母親の正体を分からせる仕掛けは「粋だな」と感嘆。
アカネの気持ちにはいつでも母親がよりそってくれます。
最後ソファーにて親子で語るシーンを見て、とても美しい映画だと感じました。
大人も楽しめると思いますが、小学校高学年から中学校くらいの年代にぜひ見てほしい作品です。
子供向け映画(大人向け)
原作の児童文学の世界をみごとな色彩と、魅力的なキャラクター造形、早大な音楽で再現しており、クオリティに関しては文句なし。
児童文学ゆえに毒気もなく、緩くふわふわと「地下室の先にこんな世界と冒険がまっていたらな」と思いをはせるには最適な素敵な作品。
ただ主人公アカネの心成長の描き方が少し弱くて、クライマックスへの感情移入が少ししづらかったかもしれない。
腹痛だったとはいえ、仕事を休んでまで観る映画じゃなかった。あれ、頭痛だっけかな?
しんちゃん人形を見つけた時にはお宝発見!てな感じで子供みたいにテンション上がってしまいましたが、異世界に行ってからは退屈すぎる。まさしく異次元的なつまらなさ。もしやカマドウマってのは『海街diary』に出てくるアレじゃないだろうな?などと考えてるうちに魔法をかけられたように眠気が襲ってきました。
観ようと思ったのはキャラや背景のタッチが今敏風だったためで、巨大な錦鯉に乗って泳ぐシーンからどう切り替わるんだろうと楽しみにしていたのです。しかも『クレヨンしんちゃん』シリーズの中でも名作を生み出している原恵一監督作品ですから・・・大人でも気になるよね。
声優がどうのこうのとか批判をするつもりもありませんし、映像も綺麗だし、音楽も心地よくて、ストーリーさえ良ければ文句なしの作品です。思春期の女の子のジュブナイルとは予想はできるものの、どうしてもチィちゃん目線で追ってしまうので、編集の粗さとか展開が速すぎるとか、ヒポクラテスやピポやドロポのあり得ないキャラ設定など、文句をつけたい箇所だらけ。また、今年はパラレルワールドが流行ってるから比較しがちなのですが、全然パラレルになってないし、時間の進み方も違うとかいう点。まず、最初のツッコミどころは、自分への誕生日プレゼントを取りに行くという点だろうなぁ・・・。これも母親ミドリが以前の“緑の風の女神”だと想像できる伏線ではあるけど、3日が1時間という時の流れからすると、600年前は8年ちょっと前に当たるため、ミドリがアカネを産んだ後ということになり、ちょっと不自然。
それでも錬金術師が作った“前のめりのイカリ”のペンダントとか、小物は良かったと思う。酔っ払い過ぎのチィちゃんも良かったし、ピポが意外とスケベだったところも・・・
「追記」1日1時間と言ってたので上記は間違い。25年でOK
全103件中、21~40件目を表示