やっぱり契約破棄していいですか!?のレビュー・感想・評価
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ハッピーエンドやん!言う事ないハッピーエンドですやん!
ブラック・コメディとしては、冒頭部結構笑える。が、最初の狙撃シーンで、クソ野郎の頭が吹き飛ばされて、いきなりのリアル感にたじろぎます。
端的に言うと、冗談部分とシリアスの混ざり具合が、俺的には中途半端な感じがして、共感度も中途半端。マリオン・ベイリーおば様が可愛くって、しかもGJかますし。彼女が一番良かった。
結末も、昔よく見た感じの落とし方で、余り楽しめませんでした。
漫画チックなドタバタコメディ
暗殺依頼が、カタログ有りオプション有りの保険契約状態だったり、暗殺者組合が、事務員有りノルマ有りの企業オフィスだったり。
笑えるし面白いけど、結局ふんわりこの着地かぁ。まあ大円団締めの喜劇っぽくて、これはこれでいいんだけど…。
と思っていたら、最後の最後にオチきた!よっしゃ、これぞイギリス!死は常に足元にあり、唐突で、想定外で、思い通りにはいかないのだ。
敢えて言うなら、ヒロインの台詞、「ピアノが落ちて来るまでの間、出来る事を出来る限りやってみる」が伝えたい事だろうか。
『存在価値』とか『人生の意義』とか、何かとグタグダ言って迷走する不器用な男達のケツを、逞しく機転の利く女達がひっ叩いて、日常に引きずり戻す話でもある。
ビジネスモデル、コンプライアンス、サラリーマン…。杓子定規な現代社会への皮肉も感じられる。昨今は殺し屋までもがこうも世知辛いかよ…。
特に難解な部分もないので、深く考えず、ただ馬鹿馬鹿しさに笑えばいい。鼻につき出す前にアッサリ終わる短さもいい。
仕事帰りの気分転換などにも向くのでは。
個人的には、イギリス紳士と可愛い老人には、どうしても点が甘くなる。タートルネックも素敵よ!
エンドロールの刺繍が、商品化されたらうっかり買ってしまいそうなレベルで可愛かった。最後まで地味に小ネタを仕込んでくる所、嫌いじゃない。
死は哲学する。愛は幾何学する。
死んだら痛みから解放されるかも知れない…
でも死んでしまったら、何も感じない。
ヒトに感情を伝えることもできない。
存在が無になってしまったら
ヒトに言葉を届けることもできない…
主人公である作家を目指す若者の葛藤する姿は
すなわち…
日々、誰かに認められたい!
日々、誰かに想いを聞いてもらいたい!
そんな今のわたしたちをカリカチュアした
人物像かも知れません。
ネット上でも… 実生活上でも…
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苦し紛れの声 苦渋の歌声 稲妻と響け
無理だと言われた距離を越えてみせろ
「言葉にすればたやすくて」って
言葉にしなきゃ分かんねぇよ
君は伝える事 諦めてはだめだ それを届けて
苦悩の果ての果て 惨めなうめき声 ここでこそ歌え
抜け殻になった命こそ鳴らせ
「心にも無い事言って」って
心に無いなら言えねぇよ
僕は伝える事 さげすんだりしない それを届けて
終わったと言われた毎日を あの時確かに泳ぎきった
僕らの両手は 涙を拭う為の物ではないさ
死に損なった朝が眩しい 出掛けさせられてる毎日に
千切れた涙を銃弾として込めろ
それを言葉という
下らない人間くらいが 丁度いい
下らない人間くらいが 丁度いい
下らない人間くらいが 丁度いい
どうせ下らない世界だ
amazarashi / それを言葉という より抜粋
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【生と死】という重いテーマを扱いながら
コメディタッチとブラックユーモアな作風で
割と軽く観れちゃう本作ですが
鑑賞者によっては、その“軽さ”がかえって
深く考えさせられる要因になりえているのかも?
劇中での男女間のやり取りに共感を覚えたわたしは
妙にリアルに感じてしまって…
結果、ツボに入ってしまいました。
そんなことを思った中で
知り合ったばかりの若者カップルと
長年連れ添った熟年カップルとの対比に
わたしはグッときてしまいました…
ウィリアムとレスリー。
情けなくも同情し応援したくなる男性陣に対して
エリーの行動力と牽引力!
レスリーの奥さんの如才ぶりに思わず拍手!
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「ヒトはひとりで生まれ、ひとりで死んでいく」
…なんて言葉がありますが、わたしは嫌い!
実は仏教からきている言葉らしいのですが
たとえブッタの言葉を転じて内省したとしても
自分ひとりだけで生きているなんて
思い上がりもいいところだと思うからです!
…でも今の世の中、
結構ひとりでも生きていけるのよねぇ…
本当のブッタの言葉の真意は
「聡明な者と歩めないのなら一人歩め
愚かな者を道連れとするな」なのです!
劇中でも“バカよりマヌケの方が悪い”
なんて会話がありましたが(笑)
ロシアの殺し屋はマヌケだったんでしょう!
つまり、わたしの伝えたい言葉は
〈人生とは、善い連れ合いを見つけ出す旅である〉と…
あなたの人生に、善い伴侶と共にあらんことを!
たかがコメディ映画の感想のはずが
なんか説教臭くてゴメン!宗教臭くてゴメン!
I'm verry happy to die.
「殺せて嬉しいよ」「死ねて嬉しいよ」
死にたい小説家と殺したい暗殺者、橋での出会いと一枚の契約書から始まる二人の関係、人生における些細だけど大きな選択。
とても命のやり取りをしているとは思えない、ユルくてコミカルでほんわかした空気感が全体に漂う。
その中で時折挟まれる緊張感のアクセントが面白い。
しかし緊迫のシーンでも、徹底してどこか抜け感がある。使われるBGMの効果なのか。ギャップよ。
フフッと笑えるけど、尺の割にダラダラしていて惰性的だし収束点も微妙。
いや、結末はあれで良かったのかも。あれで良かったのか…?いや良かったんだよ、その先はどう想像してもいいじゃない。セルフ賛否両論巻き起こりの巻。
小さな個人にギュッと焦点を絞って散々スポットを当てた後、ふと広い世界に目を向けさせる見せ方がもうズルい。
遠くから見たら曖昧だけどちゃんと存在している、そんな人が集まって街が世界が出来ている、と強制的に実感させられてしまう。
生きる意味や存在意義をしっかり持っている人間がどれだけいるだろうか?
みんなみんな、自分の生きてる意味などよくわからないまま、それでも日々を生活しているわけじゃない。
自分の命や人生、生と死について深く考え続けると気が狂ってしまうよ。
私は何があっても絶対に死にたくないし、私だけは永遠に生きていられるんじゃないかとまだ思っているフシがあるからな…いつ現実を受け入れられるかしら。
期待していたほどは楽しめなかったけれど、好きなシーンや好きなセリフ、好きなモチーフのまあ多いこと。
包丁突き立て合いからのキス、からの毛布モソモソの見せ方が完璧だった。
実は誰よりもバイオレンスなのペニー説。
暗殺者の妻、かなりナイスキャラだった。
そしてどうしてもどうしようもなく、ウィリアムの顔面が良い。顔色悪くて目の周りが少し色付いてしまっている、ザ・不健康フェイスのそれが映るたびに「かっこいいなー」などと思ってしまった。どうしても。
英国ブラック風味たっぷり
イギリス流のブラックユーモアがたっぷり。
老殺し屋の奥さんが旦那の仕事に理解があり、殺しに出かけるときに今夜の夕食の時間を相談したりと、実に私好み。
ただ、人の生き死にの扱いが軽すぎて、ラストにノリきれなかった。
盛り上がりが無かったなぁ~
青年は、人生に絶望して7回も自殺を試みたが、いずれも失敗していた。一方、ベテラン殺し屋は、英国暗殺者組合の暗殺件数のノルマを達成できず引退寸前に追い込まれていた。という二人が契約したことから始める話。
しかし、すぐに青年は死にたく無くなるという、お決まりのストーリーで、また、ベテラン殺し屋はノルマ達成しか引退を阻止出来ないのに悲壮感全然伝わらず。
淡々とストーリーは進行して行き、最後は「あぁそういうオチ」って感じで、ハラハラ感もドキドキ感も感じない映画でした。
予想と違ってがっくり。
予告と題名からすっかりコメディ路線かと思いきや落ち着いたブラックコメディ路線でした。だから、テンポもゆるい。90分が長く感じる。おまけに、いまいち皆の感情が伝わってこない。なんか全体的にはんぱかんが強く残念。
ブラックでシュールな笑いが随所に散りばめれらた、トム・ウィルキンソンの可笑しみ溢れる小品
冒頭から、ブラックな笑いが込み上げる。
ある状況の若者(アナイリン・バーナード扮するウィリアム)の背後に近づく男(トム・ウィルキンソン扮するレスリー)。男の顔は暗くて見えない。
二人の間で交わされる会話で、まず笑う。
ありえない設定が面白い。(あの組合名と組合の規則が可笑しい。規則を真面目な顔で説明し、真面目な顔で聴いているレスリーとウィリアムの姿で又笑う)
トム・エドモンズ監督は初見だが、脚本も手掛けており、センスが好み。英国舞台の、可笑しみのある物語。
<それにしても、ダンケルクに出演していた無名のイギリス男優たちの、最近の活躍ぶりはとても嬉しいなあ、と親戚のおじさんのような事を想う今日この頃である>
面白い
120本目。
昨日2本観たかったけど、調子イマイチで断念。
今日1日かぁ、安いのは有り難いが混むからな。
でだけど、誰もか思う事だけど改めて考えさせられたりで、ユーモアがあって面白い。
声出して笑いたかったもん。
舞台でやっても面白いじゃないかと思う。
2000ポンド
「正常であろうとして多大なエネルギーを費やしている人が多くいることを、誰も理解していない」
多くの名言を残したと言われるカミュの、そして、劇中で引用される言葉だ。
確かに。
それにしても、暗殺の値段が、2000ポンドとは、いかにも安い(笑)。
どう考えても、イギリスみたいな物価の高い国では、件数をこなして、ノルマという目標でもない限り、やっていけそうな商売ではない。
正常であろうとして、エネルギーを費やして生きるより、死ぬのはチープで済みますよ、ということなのだろう。
まあ、生きていても努力が必ずしも報われなかったり、でも、生きている方が、良い友人や伴侶に巡り合えたり、何か楽しいことがあるような気がすると思わせる、暗殺者に支払うコストより、チープな映画だった(笑)。
笑いのツボにもうひと押し。
ノルマ達成あと一歩の殺し屋と、自殺願望のある依頼者との思惑がズレまくるという設定は面白く、殺し屋のキャラもトボけてていい感じです。だけど、主人公たちの切迫感があまり感じられないので、笑いが盛り上がらず、全体的にさらっとゆるい感じでイマイチでした。もう少し突っ込みがほしいところ。
アナイリン・バーナードの話しかしません
内容はイギリスの小作品感ぽくて脚本もボチボチ、キャストだけ大物が一人二人出てる中の中みたいな映画なんだけどとにかくナイくんが美しすぎてあかんでした。
陽に透けるガラス玉みたいな目がめちゃくちゃ美しい!!猫みたいだ〜!!
モーツァルトみたいな歯を見せて笑う陽キャも最高だったけど、地が色白で茶クマがあるから貧乏で痩せた陰キャめちゃくちゃ似合う…シタデルのトミーとかやばかった…もっと根暗でも良かったな…
ま〜ただの怠け者だと思うんだけどあのビクビクオドオドした目と下がり眉が今回の役にほんとに合ってた〜ヒモとかになりそうだよいいよ私が養ってやるよって気にさせられる。
あと声もソフトで高めだから優柔不断っぽい頼りない役がほんとにかわいい。
90分間アナイリンバーナードの美しさを全身に浴びれるので実質タダな映画だった。
イギリス風のブラックユーモア満載。嫌いじゃ無いです。
売れない小説家志望の青年ウィリアムと、ノルマが達成できずクビ寸前の殺し屋レスリー。そんな二人が、ひょんなことで出会い、ウィリアムがレスリーに、自分の殺しを依頼。しかしその直後、ウィリアムの小説が出版されることが決まり、しかも、担当者エリーともイイ感じに。ウィリアムは、殺しの契約の破棄を望むが・・・。
殺しのライセンスがある国での出来事なので、暗殺者組合があっても不思議ではない(?)ですが、殺し方のオプションがあって、契約書があって、普通の人が普通に殺しを依頼してしまうと言う描写は何ともシニカル。しかも、自殺できない人が自分の殺しを殺し屋に依頼すると言う事が多いことを示唆する設定になっています。
殺し屋組合での描写もなんともシニカル。窓口の描き方は、なんとも普通の会社の窓口という感じですが、組合長(?)の部屋での“話し合い”の描写は、オドロオドロシイ殺し屋の描写の感じです。
ばかばかしくで、なんとも面白いです。って言うか、主人公のウィリアムを演じているアナイリン・バーナードですが、何とも不幸そうな雰囲気なんですけど??
YOUR DEATH
自殺に7回失敗した小説家志望の男が古参の殺し屋に自身の殺害を依頼し巻き起こる話。
中止を入れると10回も自殺しようとしたことがあるという本当に死にたいのか疑わしいネガティブな主人公。
一方殺し屋もピークを過ぎて組合のノルマ達成に苦労するネガティブな古参。
暗殺者組合とかカタログとか当たり前の様に話が進んでいき、面白そうな空気感だけど、淡々とし過ぎていて惹かれるものがない。
ネタは悪くないしつまらなくは無いんだけど、
もっとドタバタにするか、もっとシュールだったりブラックだったりにつくってくれるかすればねという感じかな。
全41件中、21~40件目を表示