第三夫人と髪飾りのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
19世紀の北ベトナム
14歳のメイは
第三夫人として富豪のもとへ嫁ぐ
第一夫人・第二夫人
そしてその子供たちと共に暮らす生活
大奥の世界を想像しながら観始めたら…
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メイを娘のように接する夫人たち
美しさの中にも静かな闘い…葛藤が見え…
世界遺産に認定された北ベトナムの秘境
美しい絵画的なチャンアンの地で
少女が大人へ女性へ成長する過程が
描かれていました
ベトナム映画は初めて観ました
ベトナムの民族制家族暮らし興味深く
その世界に引き込まれます
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今作が長編映画デビューの
アッシュ・メイフェア監督の言葉
『ベトナムの女性の声を世界に知ってほしかった。私のようなアーティストたちは、若い女性たちが自身の力を信じ、尊べるようにと日々活動しています。
ベトナムの暗い歴史の一部であってもベトナムの美しさを見せたかった。
それは私が誇りと思っていることなのです。挑戦にはいつでも希望があります』.
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この映画はベトナムで検閲済みで正式な上映許可を得ているにも関わらず、数日の興行の後に上映禁止となってしまったそうです
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1945年の独立後もしばらく続いていた一夫多妻制は今はなく
法律では結婚年齢を男性満20歳以上女性は満18歳以上と規定されているそう
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少女が覗く、禁断の大人の世界。
ベトナムでは4日間で上映禁止された問題作。
日本で、いよいよ解禁となりました。
舞台は19世紀のベトナム。
一夫多妻制が許されていたこの時代、14歳の少女が大富豪の家の第三夫人として、嫁いできたところから始まります。
第一夫人は男の子1人。
第二夫人は女の子3人。
そして、次こそは男の子を産んでほしいと、一族の願いを一身に受けてやってきた第三夫人。
男の子を産めば妻として認められると分かっているものの、そのプレッシャーはとても重い…。
ライバル同士が同じ屋根の下で暮らすという、かなりシビアな世界に感じましたが、いざ始まってみれば、3人仲良くしているのがちょっと怖い…。
腹の底で何考えてるのか分からない。
優しいアドバイスも、実は流産させるための罠なんじゃないか?
そんな不安に陥るものの、実はこの映画は女通しのドロドロしたバトルが主体と立っている訳ではありません。
本質はもっと別の、もっと深い人間としての本能、さらにはベトナム文化や風習、習慣、制度などが複雑に絡んでくる、かなりディープな内容。
ベトナムでは未成年の性描写が問題視され、上映禁止となったみたいですが、でも当たり前のように未成年との結婚が許されていた時代があったことは事実。
何も分からない幼い子供が、突然大人の世界に足を踏み入れる…。
第三夫人の目線から見る大人の世界は、かなり濃厚で、緻密で、大胆で、見ているだけで刺激がいっぱい。
まるで覗いてはいけない禁断の世界を覗いているかのような気持ちにさせられました。
そして、その禁断の世界に広がるのは、ベトナムの美しい風景。
世界遺産にもなっている、美しい緑と岩山と川のせせらぎに魅了されます。
彼女たちの美しい黒髪が、小川にサラサラと流れる描写は、うっとりと見とれるほど…。
遠くに見える山々と澄み渡るような澄んだ空気の情景が、現実の濃厚な世界と対比して、いつのまにか、この世界の虜になっていました。
今作は、19世紀のベトナムをたっぷりと堪能できる、魅力的な作品となりました。
ベトナムでは、まだまだ社会的に娯楽という観点で規制が厳しいようですが、いつかこの映画が世界だけでなく、自国で認められれば良いなと思います(^^)
なかなかのマニアックで素敵な映画をありがとうございました(*´ω`*)
一般視聴者・批評家から高い支持を受けています。
「この映画は一夫多妻制が許された時代を背景にしているもので、結婚観に関しては、現在のベトナムでさえ、今でも結婚に際しては両親の意見を参考にしている若者もいる。その他には、この映画でも取り上げているものとして宗教観や霊的にまつわるもの。そこには、儒教や仏教、そして1部にはアニミズムの考えも含め、宗教の混ぜ合わさったものが家族構成や子供たちの躾け、例えばお年寄りに対する礼儀ある接し方がなどがある。神聖的霊的なものに対しては、霊魂の再生や仏教の教えを信じているベトナム人も少なからずいる。」この映画の脚本家で監督でもあるアッシュ・メイフェアのコメント。
映画としては、何とも言えない素晴らしいの一言の背景を舞台にした官能的映画と称されている本作。撮影監督が素晴らしいのか、女性をとらえいる夜の場面でも間接的に何かを挟んでからの描写を多用し、また日中の中でも素肌に当たる水浴びのシーンでも、その甘く美しく女性を描き切っている。シナリオは、第三夫人のメイを主人公にそれを取り巻く女性陣、第一・第二夫人に加え、第二夫人の子供、ニャンとの交流が、メイの中に幼さゆえにまだ子供の部分を残している、この映画で唯一安心して観ることが出来る場面となっている。つまり男性陣は、老家長、現在の家長の出演は多いのにもかかわらず、ほとんど台詞と言えるものがない、映画の添え物状態となっている。この映画.comやその他のサイトでも第一夫人を”唯一の息子を産んだ穏やかな”と形容しているが、実質は別の顔を持ち合わせていると感じ、メイの赤ちゃんを見る目が、第一夫人も第二夫人も何かほくそ笑んでいるように見える怪しげで陰湿な最高の演技をされている。しきたりという名を借りた別の世界を見ているような気分になる。
-I want a boy.
That's right.
Mistress Xuan is not the real lady of the house yet.
Because she hasn't given any boy to Master Hung yet.
”人を呪わば穴二つ”
Please hear my prayer. 後悔しても後の祭り
Please give me a son.
Please let me be the only one to give birth to a boy.
第一夫人........根が怖い。
-Why do you feed him nightshades? (ナス科の有毒種)
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Can't let him die on Son's wedding day.
第一夫人の息子
Mum.....
I can't marry someone I don't know.
-I used to not know your father either.
-The first time we met was our wedding day.
地主は法律であり、弁護士のいない検事であり、裁判官として行政官として、小作民の人間頭数の管理もしている。
Why punish them? Why not just fire them?
-They got pregnant out of wedlock , we can't just let them go.
What will happen to her and the baby?
She and her baby belong to the temple now.
What about him?
He will be punished some more but he'll keep his job.
生者が通れる川から始まり、終いには、無残にもステュクスに流される若き人もいる。ベトナムの19世紀に生きた人、特に女性に焦点を当て、お茶の作法や生の物が血を抜かれ、神の供物になるところや人間の哲学的、宗教的な概念の転生までを一通りをゆっくりとした自然の川が流れるように映像が進んでいくのは、いいかもしれないが、面白いとほんの少しでも思わないものにとっては、苦痛の何物でもないが、しかし、今回は、何故かいつの間にか観終わっていた。
ラストのメイの泣き止まぬ子どもを癒しているのが嫌なのか? 自分の真のジェンダーを知ったためか? 次も女の子だったらどうしようという何とも言えない不安感からか? 抜け殻のように一点だけを見つめているのか? いないのか? 哀れとしか言いようがない。カイコの蛹(さなぎ)の繭(まゆ)を作りあげるまで、子供を作りあげるまで一生を捧げる運命を悟ってしまう。その反面、男の子になりたいと思っていたニャンが川辺で思いがけないことをして喜んでいるシーンで終わる。何故かエンドロールもゆっくりと.......
この映画は、少し間違えれば、幼児虐待をしていると受け止められても仕様がない映画で、他の映画情報サイトでは、製作者側から上映中止の申し立てをベトナムの文化スポーツ観光省に提出している。5月17日の上映開始からわずか4日後の事。 個人的には、アメリカ映画つまりハリウッドに競合する映画作りがなされていると思う。ハッキリ言って、美しく映像化しているのに映画芸術の名のもとに何をしてもいい訳ではない。強く言いすぎました。謝るぐらいなら書くなってか?
そんな映画を評論家や視聴者を含め高い支持をしている本作。
Boston Globe 2019.7.3
アメリカのボストンにおいて最大の部数を発行する日刊新聞
A beguiling and hermetic world in ‘The Third Wife’ より
「この映画の根底には怒りがあるけれど、それはほとんど認められないほどにまで表現されず、映画”第三夫人と髪飾り”としての力と勢いを失っている。」
San Francisco Chronicle 2019.5.29
カリフォルニア州サンフランシスコに本拠地を置く日刊新聞
‘The Third Wife’ a delicate tale of sisterhood in 19th century Vietnam
「映画”第三夫人と髪飾り”は、シナリオに組み込まれたサド・マゾヒスティックなファンタジーの要素について、程度の差はあるが素直に描かれ、奇妙にも田舎の田園の魅力と融合している。」
日本の視聴者からすれば、なんでもない事かもしれないが、その理由がレイティングに対して、日本では、R15+になっているが、文化の違いか、べトナムでは18歳未満鑑賞禁止となっている。そして今や中止に追い込まれている。
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