劇場公開日 2019年4月5日

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マックイーン モードの反逆児のレビュー・感想・評価

全22件中、21~22件目を表示

5.0ドキュメンタリーの凄さ

2019年4月5日
iPhoneアプリから投稿

ファッションに疎い人も、ファッション好きならなおのことこの映画は必見。
ドキュメンタリーの力の凄さに魅了されます。
もちろん、ドキュメンタリー映画とはいえ、百パーセントノンフィクションではあり得ない。
監督の恣意的な選択と方向付けを経て一つの作品になってはいるのだけど、どの映像をどこでどう使うか、どのセリフをどこでどう切り取るか、そこに監督としての技量とセンスが試される。そういう意味でこの映画は、パーフェクト!
限りなく美しい映像と、マイケル・ナイマンの沁み入るようなメロディを伴って、ファッションというきらびやかな世界を駆け抜けて散っていった時代の寵児の哀切な人生を鮮やかに描き出しています。
観終わった後、すぐには席を立ちたくないほどの深い余韻を残す傑作です。

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ラム

4.0誰にも理解されない孤高のデザイナー

2019年3月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2010年に自ら命を絶ったファッションデザイナー アレクサンダー・マックイーンの軌跡を描くドキュメンタリー映画

個人的にファッション業界には疎くて、ハイブランドには何があるのかすらよくわかっていないけれど、この映画にはとても感動した

というのも、この映画は、モード界の裏側を暴露するような作品ではなく「マックイーンとはどんな人だったのか」にスポットが当てられていて、彼の人間ドラマとして、この映画を観ることができるからだ

この中でマックイーンは、常に自分の心の奥底に問いかけ、そこから「今、本当に作りたいもの」を生み出していく

その姿は、デザイナーというよりも芸術家といった印象だった

そこから生まれた作品は、だれにも真似できない唯一無二のものであり、世界で絶賛される

しかし、その過程ではかなり自身の心を削られていて、その姿には涙が止まらなかった

そして、唯一無二ということは、裏を返せば、孤高ということであり、誰にも理解されない孤独に強く胸を打たれてしまった

また、音楽は「ピアノレッスン」のマイケル・ナイマンが担当していて、その美しい音楽がさらに切なさを倍増させていた

ファッション業界に興味がある人も、そうでないと人も、きっとマックイーンという人に興味を持ってしまう
そんなドキュメンタリー映画だった

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とえ
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