劇場公開日 2019年4月5日

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マックイーン モードの反逆児のレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

4.0壮絶なほど美醜相まった表現性が我々の感性を深くえぐって魅了する

2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

正直、ファッションに疎い人でもこのドキュメンタリーにはかなり圧倒されるのではないか。それほどマックイーンという男は孤高かつ謎に満ち、映画的な人生を生きた。そんな彼が手掛けるファッションショーもこれまた実に映画的だ。ただ美しいだけのショーとは異なり、嫌悪する人は嫌悪する、魅了される人はとことん魅了される、壮絶なまでの美醜が相まった表現空間がそこに降臨している。この世界において彼は文字通り神なのである。 また、彼の表現性のすべてを祝福するかのように本編で鳴り続けるのが、マイケル・ナイマンの音楽だ。実際にマックイーンも創作活動に彼の音楽を好んで何度も聴いていたのだとか。この寄せては返す波のような高揚感にも、我々観客をこの男の半生に熱狂的なまでに釘付けにさせる大きな要因がある。と同時に、表現すること、常に自分の壁を突破し続けることの苦悩について、胸が苦しくなるほど突きつけられる作品でもあった。

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牛津厚信

5.0モード界の異端児と呼ばれたカリスマデザイナーの一生

2020年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

大泣きだ。 1969年英国の労働者階級家庭で6人兄弟の末っ子として生まれた、リー・マックィーンという夢以外は何も持たない一人の青年が、モードをアートの域に高めた立役者の一人、アレクサンダー・マックィーンになり、40才で生涯を自分で終えた。その疾風怒濤の人生が、彼の創った作品とともに、手に取るように鮮やかに描き出されていた。 若者らしい破天荒さで、革新的なファッションを実現して行くも、名を成すにつれ悩みもまた大きくなる。その優しい性根ゆえに、身近なスタッフの生活を支えるため心身を削っていく。常に締切に追われる、心にゆとりのない生活の中では、身近な仲間達が普通の幸せを手に入れていくのを目にすれば、自分の人生に疑問を持つに至ったのも無理はない。それに追い討ちをかけるような人生の意地悪の数々。それでも。 もしちゃんと「time-out」を取って、遠くから自分を俯瞰する時間があったなら、と想像する。その後で、もう一度生まれ変われるとして、どんな人生を選ぶかを尋ねられたら。 彼の創り出した素晴らしいドレスの数々、革新的なショーを想う。 彼ならやはり、モードの創造に携わる人生を選ぶような気がした。

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SpicaM

4.0心が痛い

2020年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

いやぁ~、身を削ってる。 リーのショーは、 コレクションやファッションショーというより、 魂を表現しているというか、 自分を表現しているというか…。 苦しいよ、これは…。

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hkr21

3.5マックイーン

2020年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マックイーンのドキュメンタリー 時代がようやくついてきてるのか、コレクションを見ても違和感はない。 綺麗なライン、色使い、素材、素敵✨ この衣装はちょっと、、。 そんな衣装がない。 たまたま映像には写ってないだけなのか? 天才ゆえの苦悩。

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R♪

3.0一人の天才の誕生と崩壊を追ったドキュメンタリー

2020年4月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

まるでBBCか、NHKみたいな、映画というよりはドキュメンタリー番組のようでした。 マックィーンという名前は聞いていたけど、なんだかロゴのイメージと全く違う普通のお兄ちゃんで、見た目少しも尖って無くて、ちょっと意外でした。 ショーの映像を初めて見たけど、この人は針とハサミを持った芸術家、ですね!本編でも言われてたように、洋服という立体で自己表現をする彫刻家であり、ショーでアイデンティティーを確立するパフォーマーでもあるかな、と…。 ファッションと呼ぶにはあまりに過激でダークなそのショーは、おぞましくも、堪らなく美しい。 天才とは、自分の内面から突き上げて来るモノを、カタチにして表現し、人々の心を打つことが出来る人。 人が目を逸らしたくなるようなグロテスクな内面や痛みを、美へと昇華させることができた彼は、やはり天才だと思う。 そして、イブ・サンローランでも見られた、天才故の創造の苦悩と孤独。 ドキュメンタリーとしては王道だが、彼の人と成りを知るには充分の作品であった。

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ルナルナ

3.0燃え尽きたのかな

2020年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

天才ファッションデザイナー、マックイーンは40歳で自殺した。 自らのブランドを立ち上げると同時に、ジバンシィやグッチのチーフを務めるという、猛烈な生き方をしていた。 ショーを観ていると、発想の奇抜さもさることながら、豊饒なイメージに圧倒される。

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いやよセブン

5.0職能分類はもう要らない

2019年11月8日
iPhoneアプリから投稿

ファッションデザイナーと言うよりも芸術家 芸術家と言うと??になる人が多いが 職能や肩書きで語る時代はもう終わり ついでにカテゴライズする時代は過去なんだ。 時代のエッジをたった一人で渡っていた彼が 僕の生きた時代にいたんだ。と思うと とても嬉しい。 ファッション好きでなくても見て欲しいな。

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tomokuni0714

3.5本物のドキュメンタリー

2019年6月9日
iPhoneアプリから投稿

ファッション業界に興味がある訳ではないが、予告編が面白かったので、観に行ってみた。本当に、純粋に、ドキュメンタリーだった。よく、ドキュメンタリーという名の、再現ものがあるから、そっちなのかと思ってた。 正直、マックイーンって、あまり知らなくて、モードの反逆児って言葉を聞いたことがあるかな…って程度。そういえば、会社の先輩が、ジバンシィを有名にした人って言ってたっけなぁ…って思い出したくらい。 ストーリーと言ったらいけないけど、彼の人生も、有名人にありがちな、華やかな世界と、普通の人間である自分と、その落差に耐えられなかったのかな…って感じ。その落差に耐えていられたのが、仲良しのイザベラの存在であり、大好きな母親の存在だったんだろうなぁ。2人が亡くなった時、心の糸が切れちゃったんだろうなぁ。ま、凡人には、才能ある人の気持ちは分かりませんよ。 映画館で観ることのメリットは、ファッションショーのシーンですかね。奇抜なものもあり、理解し難いものもありましたが、素敵なショーを見ることができました。

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らぶにゃん

4.0タイトルなし

2019年5月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

マックイーンの孤独や闇が この映画ありました 美しいだけではないショーは 嫌悪感を抱く人も少なくなかったそう。 でもその闇にも魅了されるものが… . 母と弟を亡くしたマックイーンの姉 ジャネットの青い瞳から 深い悲しみが見えた気がします

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lily

4.5【独自の美を創出するために、短き人生を全力で駆け抜けた天才ファッションデザイナーの哀切なドキュメンタリー映画。】

2019年5月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

 - ゲイのファッションデザイナーというと、イブ・サンローランを思い出すが、アレキサンダー・マックイーンはもっと過激なファッションを数々の異端でダークなコレクションでファッション界に問題提起をして来た人である。  このドキュメンタリーは彼と関係のあった人たちの生々しいインタビューで構成され、随所で退廃的な作品群の魅力を圧倒的に美しい映像で描き出している。  彼の破天荒な人生の影も光も隈なく描き出している、優れたドキュメンタリー作品である。ー <後半の彼の姿は観ていて辛くなるほどである。  同じファッションデザイナーとして成功を収めているトム・フォード作品「ノクターナル・アニマルズ」の冒頭の異様に太った女性たちのダンスシーンを何故か思い出してしまった作品でもある。>

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NOBU

5.0私たちは、マックイーンという天才を失った

2019年5月1日
iPhoneアプリから投稿

実際、彼が生きているときは、あまりにもグロテスクだったり、 強烈過ぎて理解できないこともあった。 でも、彼のファッションを愛するパッションはどのコレクションを見ても伝わった。 彼がいなくなって、このドキュメンタリーを見て初めてマックイーンという天才を知ったように思う。 彼が、壊れてしまわずに今でも生きていたら、どんな世界をみせてくれたんだろう。 改めて、彼のコレクションを見直してみたいと思うドキュメンタリー映画だった。

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七星 亜李

4.0こういう人物だったんだ!と知ることができた

2019年4月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

生き急いだ感じですね……天才の世界を少し覗かせてもらった気がします。ジバンシーを任された当時驚きましたが バックヤードをこの映画で知ることができました。

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シネマニア

4.5マックイーンの痛み。

2019年4月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

下記の人にはオススメできないかもです。 1 ハリウッド系の分かりやすいストーリーを期待している人 2 アレキサンダーマックイーンのショーに感動したことがない人 3 ダークファンタジーが苦手すぎる人。 1-3のどれか該当すると多分満足できないです。 とてもグロテスク、ダークで美しい、 現代アートのようなファッションデザイナー、アレキサンダーマックイーン。 ダークサイドは得意ではないので 見るには痛みが伴います。 怒り、悲しみ、貧困などのネガティブなエネルギーが 美しさに昇華されるまさに 天才デザイナーの内側の覗くことができます。原動力がまさにネガティブなエネルギー。 この映画はファッション界での マックイーンを知っている人が 裏側や真実を知るための映画です。 痛みやドキドキと美しさが 映画館の大画面でこそ見れて良かったと思います! 知らなかった闇の部分が 結構でてきます。 マックイーンのコレクションに 何か感じた事がある方にはオススメです。

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デザイン家電フリーク

3.0天才ゆえの性

2019年4月15日
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悲しい

アーティストとしての孤独な生き方、年に14本のコレクションは物質的にも精神的にもこの結末が見えていた様に思いますが、それでも挑まずにはいられない… 天才ゆえの性。 人って何だろうと考えさせられました。 老若男女オシャレ意識高い系の普段の映画館には珍しい客層。当然マックイーンのファンばかりだと思いますが、ある程度の知識がないと映画作品としては画像も構成も辛いかと思います。

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HIROKICHI

1.0モードの反逆児

2019年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

らしいが、この手のストーリーはよくよく見かける。マックイーンだけでなく彼の周りに居てインタビューを受けてる方々も少し異色の方々のようでこの映画に対して親近感はわかない。

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ちゆう

4.5はじめの頃の活き活きとした、楽しそうな彼の笑顔がとても印象的だ。反...

2019年4月9日
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鑑賞方法:映画館

はじめの頃の活き活きとした、楽しそうな彼の笑顔がとても印象的だ。反面だんだんと笑顔が消えていく過程は、こちら側の気持ちにも反響するようで切なく苦しい。 かけがえのない協力者と仲間と作りだす本音だけの作品は、パワフルで魅力的そして躍動感に満ち足りている。あの速度について行くもの、行けなかったもの、様々な周囲の人生を描きながら彼の本質へ近づいていく物語。 彼の終止符は、本当にやりたかった事を見失った行く末なのか? かつて、ピーターグリーナウェイの退廃的な映画御用達のマイケルナイマンの音楽が美しく、後半のコレクションにぴったりとはまる、なんとも皮肉な感じがする。

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パプリカ

4.5天才故の孤独が胸をうつ

2019年4月9日
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天才には常人にはわからない孤独があるのでしょうね。その狂気とも思える才能が孤独に導いたのか?マックイーンという人物像をしっかりと映し出したこの映画は天才の悲しみをも写し出しているようです。天才故の寂しさが胸を打ちます。

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ころ

3.0まあまあかな。

2019年4月6日
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マックイーンに思い入れがない自分としてはまあまあな作品

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90's

4.0とても良い映画

2019年4月5日
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鑑賞方法:映画館

過去のトラウマが天才を産んだのかもしれませんが、天才であるがゆえ、何か大切なものまで犠牲にしてしまった人生だったのかなと、思いました。 *現在、五反田で開催中のローリング・ストーンズ展にも、彼がデザインしたMジャガーの衣装が展示されているそうです。

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stoneage

5.0ドキュメンタリーの凄さ

2019年4月5日
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ファッションに疎い人も、ファッション好きならなおのことこの映画は必見。 ドキュメンタリーの力の凄さに魅了されます。 もちろん、ドキュメンタリー映画とはいえ、百パーセントノンフィクションではあり得ない。 監督の恣意的な選択と方向付けを経て一つの作品になってはいるのだけど、どの映像をどこでどう使うか、どのセリフをどこでどう切り取るか、そこに監督としての技量とセンスが試される。そういう意味でこの映画は、パーフェクト! 限りなく美しい映像と、マイケル・ナイマンの沁み入るようなメロディを伴って、ファッションというきらびやかな世界を駆け抜けて散っていった時代の寵児の哀切な人生を鮮やかに描き出しています。 観終わった後、すぐには席を立ちたくないほどの深い余韻を残す傑作です。

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ラム