「「人」が「人」として心地よく生きていくために」ある少年の告白 kさんの映画レビュー(感想・評価)
「人」が「人」として心地よく生きていくために
冒頭からしばらくは観ていて苦しいやら辛いやらだったけれど、だんだん腹が立ってきて、
「ばっかやろーーー!!!
ただでさえ、これからどう生きていこう?何していこう?ってそれだけでも頭が一杯になる年代の年若い子どもたちに、それ以上の苦しみを与えるんじゃない!!!
な~にが選択の結果だ!社会性の動物である人間がわざわざ自分が苦しむような選択するかよ!?ばっかやろーーー!!!」
と、怒り心頭になりましたよね。
「人」が「人」として心地よく生きていきたいだけじゃないか。人が自分じゃない人に心惹かれる、ただそういう素敵な気持ちを、どうして否定されて、偽って生きていかねばならないのか?
この映画は、実話に忠実に描かれているそうで、それ故にサプライズもスーパーマンも出てこない。それがとてもリアルで、この話が今も続くリアルなんだと感じさせてくれた。
自分を偽るよりも受け入れるほうが幾分もマシ。主人公の父親は今までの自分の信念を覆すとても大きい決断をして、その決断を自分の中に染み込ませるには相当の時間がかかるんだろうけれど、それよりも息子への愛を選んだ、子への愛情を高く寿ぎたいなと思った。
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