パリ、嘘つきな恋のレビュー・感想・評価
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車椅子から始まる軽快なラブコメディ。
こういうお話は本当にフランス映画は上手いです。主人公はゲス野郎だけど、後ろめたさで真実を言えないヘタレ振りが憎めない所。でも、何よりも魅力的なのは、相手役のアレクサンドラ・ラミー。映画の中で終始絶えることのない美しい笑顔には全てを受け入れてくれるような癒され感があって、とても惹きつけられました。
大人の恋
軽く嘘を付ける男性と、嘘を見抜いているくせに知らないフリをする女性、それぞれが本当のことを言えないのは、終わりになることが怖いから。
二人が車椅子に乗って、夜明けを見るシーンが美しく印象的だった。
フランス映画の粋
フランス映画らしいウィットに富んだやりとりが楽しい。クソ真面目で冗談の通じない日本だとNGになるようなジョークが平然と飛び交うフランスの寛容さが好きだ。
こういう大人のラブストーリー、好きです。
ベタですが、逆にそれが心地よい
プレイボーイのビジネスマンが弾みで付いた嘘を切っ掛けに始まる恋の模様を描いた作品。
なるほどね。ぶっちゃけ、予想通りの展開。ベタです。ですが、それが悪い感じではありません。むしろ、安心できて心地よい感じです。
監督と主演のフランク・デュボスクですが、フランスの国民的なコメディアンだそう。コメディに映画にと、日本で言うと、北野武??
ところどころリアルに笑えて、中々面白かったです。
自分の感性がおかしいのかな
これって面白いの?
個人的には最初から最後まで嫌な気分の映画でした。
主人公の軽薄さが自分はダメでした。
歩けないふりをしてしまって、それが嘘だって言い出せなくなるってとっさにそんな嘘をつく気持ちがわからない。
映画なんだから、と思って見れば楽しいんだろうなあということはわかるんだけど、主人公に感情移入出来なくて自分はダメでした。
優しさ
何でも手に入れた主人公ジョスランが、それまで気にも止めてなかった人達の存在に気がつき、彼らの存在によって自分自身が変化していく。「最強のふたり」は障害者が主人公だったので社会的マイノリティの描き方に当事者性がありました。今作は健常者が障害者を演じることにより当事者性を少しずつ身につけていくので、健常者の自分だったらどうするだろうと自分自身に重ねて鑑賞することができました。
この作品の素晴らしいところは、フロランスにジョスランが合わせていくところです。勝ち組がマイノリティに合わせていくところです。学歴も経歴も華やかな勝ち組男性が雰囲気的にも自分に合わせろと言わないところです。世の中は強くてお金のある男性に合わせなくてはいけない雰囲気があります。マイノリティを相手にもしない雰囲気があります。でもそうではない作品の描写が優しくて凄く嬉しかったし、時代が変化しつつあることを感じました。
恋愛を忘れた私へ、あなたへ
大人になった私は、恋愛への興味も薄れ、始まり方も忘れた。
とある日、とある男性とひょんな出会いから流されるように恋愛を始めた。
周りに反対されながらも信じる決意をしたが、結果はうまくいかなかった。
いくわけがなかった。
私に残ったのは、楽しかった日々と、その倍、悩み苦しんだ日々。
そして愛することと愛されることの二重の幸せを彼から貰った。
立ち直りつつも、何か答えが見つからない一年だったが、
この映画で胸のつっかえが取れた。
フロランスが「愛されるっていいわね。」と言った。
見抜いていてもその船に乗ることで、愛される幸せを噛みしめるフロランス。
「ああ。それで良かったんだ。」と、映画を観ながら心が楽になった。
原題の「Tout le monde debout(さぁ立ち上がって)」の通り、
立ち上がる勇気をくれた映画でした。
CG成熟の特殊効果では表現できない人の心の描写が詰まった映画
定期的に訪れるフランス映画欲と松竹が配給するフランス映画も珍しいと思って鑑賞。
昔はこの手の作品はシネマライズ辺りでお洒落な料理も添えられた素敵なパンフを片手にペリエを飲みながら観るのが幸せだったなぁとしみじみ思いつつ、ポップコーンとコーラで鑑賞。
主人公ジョジョの演技力もさることながら、脇役と呼んで良いのが彼の「自宅」なのではないだろうか?
ヒロインを食事に呼んで、気持ちが高まった時に押すリモコン。
ラブコメディだったはずなのに一気に美しい映画となった瞬間。浮かぶ蝋燭の光と、放射禅定に広がる赤いスカートが彼女の気持ちをうまく表現していた気がする。
双子の兄から、嘘のほつれがどんどん酷くなるのに対してそれでも隠そうとする彼の気持ちもわかる。
変わるのが怖かったんだよね。
彼女に一度振られて、日常を振り返り、物事の見方が変わって生まれ変わった彼が、苦しみながらうずくまった瞬間に差し伸べる手の力強いこと。
原題は最後に出るテロップの「立ち上がろう」だったと思うけど、現状を変えるべく自分自身に向き合って立ち上がる、そんな話と素敵なラブストーリーで41歳のオジさんも劇場で泣いてしまいました。
女性には勿論ですが、こういう映画をもっと多くの男性陣が観てくれれば、世の中は少し幸せになれる気がする。
お洒落な大人の恋愛物語
自分は車椅子生活を送っていると嘘をついたプレイボーイのビジネスマンが事故に遭い車椅子で暮らしている女性に惹かれていくが嘘を告白出来ないという物語。
ストーリーは、完全にお決まりの恋愛映画だが、年齢が高いプレイボーイが段々と惚れ込んでいく様子や嘘を告白しなければという焦りが観てるると主人公が可愛く感じる描写。
この手の映画はハッピーエンドがお決まりなのに、なかなかハッピーエンドに成りそうもないもどかしさも相まって、なかなかお洒落な大人の恋愛作品でした。
「罪のない嘘」の境界線
気になる女の人と仲良くなりたいがために、足に障碍があるって嘘をついたら取り返しが付かなくなっていったって話なの。
この嘘が「青年実業家です」とか「売れてる漫画家です」とかだと良くある話なんだよね。最後に「あなたの属性じゃなくて、あなたそのものが好きなの」っていうお決まりパターンでいいから。
「障碍があるって嘘いいのかよそれ」って思いながら観ていくんだけど、「他の嘘と同じだ」って気がすんの。「嘘は許せない」はあるかも知れないけど「障碍に関することだから許せない」はないなあって。
主人公は何回も本当のことを話そうとするんだよね。でも話せない。それは歪んだ愛の証なんだよ。『話したら失う』から話せないの。
それでそのことにヒロインは気付いてたんだね。だから本当のことを話そうとすると、誤解したふりして、うまく話を逸らしてる。
最後は「ヒロインは、主人公の嘘を知ってました」ってことで話が進むのね。ヒロインも嘘を知らないふりをするっていう嘘をついたの。『愛されてるっていいわね』のために。そして主人公が本当のことを明かしたら、別れる決心をして会う。
いったん別れた二人。主人公がヒロインのことを思いながら走るマラソン大会で走れなくなったところへヒロインが現れて『それで、諦めるの?』って最高だね。障碍に関する嘘はついたけど、本当に愛しているってとこに嘘をついてないからね、二人とも。
最初にヒロインのアレクサンドラ・ラミーが現れたところから「この人もてるだろ」って思うのね。『私に恋は訪れない』って言ってるけど「そうなの?」っていう。超魅力的に描かれてるから。
アレクサンドラ・ラミーの主人公の落とし方がいい。『二人で食事はどう?』『偶然なんて嘘。わざわざ調べて飛行機で来た』と突っ込んでみたり。部屋の前まで来て帰るときに『私はいいわよ』とサラリと言ったり。
そんなラミーが家での食事に電話で誘われたとき、素っ気ない対応しといて、切った瞬間のガッツポーズとかもいい。別れるときのラミーの決断もカッコいい。この話、男はヘタれてるだけなのね。ほぼ全て女の方でなんとかしてるの。
秘書も、主人公の親友マックスもいいし、コメディも鼻につくところもあるけど面白いし、何よりアレクサンドラ・ラミーがいいから、面白いよ。
いい映画。観て良かった映画。
おおよそ作品紹介に書いてある事しか起きない。ショッキングな展開も、どんでん返しも、余命宣告されたヒロインも、定期的に記憶を失う奇病も登場しない。
ヒロインは車イス生活だが、その辛さ等はほぼほぼ描写されない。良し悪しだが、ラブコメなので良しとしたい。むしろ障害者問題が蔑ろにされている、なんて言う奴は野暮である。
フランス映画って良いなぁ。
これぞフランス映画ラブストーリー
テンポ、音楽、背景、導入から引き込まれて気がつくとパリにいる感じ。安定のフランスラブストーリー🇫🇷見事でした。女性陣はみな綺麗で魅力的、主人公もダンディで真っ赤なポルシェ。観るしかないでしょう。
爽やかなエンディングで思わず微笑みます!
是非映画館で🎦
やっぱりフランス作品の善さを感ぜられた…
多分?(2回言ってしまう程)
日本人がやると、嫌らしくなり,喧しい⁈と言うのか?
厚かましくなってしまう様に思うのは、自分だけでは無い‼︎と同意を求めてしまう❕程だった。
内容は至って簡単だが何気無く座ってしまった母親の車椅子で、見た目,綺麗な妹さんの気を引こう!という所から,
紹介して貰ったお姉さんが車椅子で、色んな事が万能から恋に発展して行くという困難なシナリオは,日本人だと違った作品になってしまっていただろう(悪い意味で…)
ピュア男のピュアな恋愛
アレクサンドラ・ラミーが素敵でした。ファンになりました。我儘し放題の我儘男は実はピュアなマジ野郎だったお話し。ピュアな我儘が男が素敵な彼女に翻弄されていたのでした。涙なハッピーエンド、いいですね。
世界は狭く、二人の距離も案外近い
車椅子のフロランスが、
そんな世界中飛び回って、大変じゃないかという問いかけに、
「世界は狭いから!」と明るく答える。
フランス映画らしい、というか、とてもウイットに富んだラブストーリーだ。
描写もきめ細やかで、笑いも絶えない。
ジュリーも、秘書のマリーも、医者のマックスも、そして、パパも抜群のキャラクターだ。
フロランスの言うように、ハンディキャプの人にとっても、もはや世界は狭いのかもしれない。
そして、案外、健常者が、変に気を使って、よそよそしくしてるのを、ちゃんと観察して、そして、それを良く分かって、僕たちに接しているのかもしれない。
僕たちも、日々、小さい嘘を積み重ねて生活してる。ついついという場合もあれば、必要な嘘もあるとか、潤滑油になる嘘は良いのだ…とか言い訳を言ってだ。
でも、やっぱり、いつかは正直になることは大切だ。
正直になる勇気も大切だ。
一度さらけ出してみたら、新しい世界も見えてくるかもしれないのだ。
そう、世界は狭い。
そして、勇気を出せば、ジョスランとフロランスのように二人の間も狭まるのだ。
「さあ、立ち上がろう!」
エンドロールの前に、映し出される言葉だ。
どんな、メッセージだろうか。
いや、それは一人一人、異なって響くのではないか。
ただ、立ち上がるのは、ハートなのだ。
とても楽しいストーリーだ。
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