AI崩壊のレビュー・感想・評価
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結構 深かったかも知れない
エンターテイメント性は充分
監視とコントロール
2023年12月2日AIによる先進医療が認可されず主人公の嫁が12日後に死亡。その後2024年9月に認可された「のぞみ」が様々なライフラインとリンクし無くてはならないものとなった2030年、暴走する話。
シンガポールで暮らす開発者の主人公が、総理大臣賞受賞を切っ掛けに娘の押しに負けて嫁の死後久々に帰国。
強化ガラスの説明とか、あからさまにフリだよね~という始まりから、ナイス過ぎるタイミングで突然のぞみが暴走して人に害を与える様になり、原因は主人公が仕組んだものとされて追われていく。
煽って煽って全然暴走は進まず最初だけ?
ターミネーターじゃないけど、AIの暴走による危機感は悪くないし、話は飛んでwのぞみの暴走が止まっていく様子はなかなか好みでしたよ…。
しかしながら、警察サイドから臭ってくるものが酷過ぎるし、ある程度のご都合主義は許容出来るけど、えっ?もう選別も実行もしてたじゃん,ラストもペラペラペラペラ、少なく共そこにいる全員グルってことじゃないと…という流れに辟易。
グズグズで筋の通らない演出、展開に、クッソ力み捲りの演技させちゃうというお約束の邦画の悪さが、鼻についてしかたなかった。
まあこんなもんだと思ってたので
ー JR 東海 ー
だから「のぞみ」なのか。…すみません。ボケは置いといて、
そう遠くない未来、人工知能のぞみが社会基盤となっている日本で、のぞみがまさかの大暴走。人々の命に危険が迫る!セキュリティ万全なはずののぞみが何故暴走したのか、いったい誰の仕業なのか…な物語。
AIというテーマは現代に沿っているし、映画自体の内容も面白かったのだけど、HPでキャストを見ただけで誰が犯人かだいたい予想がついてしまうのはちょっと寂しいところ。それでも、あらぬ罪の疑いをかけられた主人公の逃亡劇や、ベテラン刑事の奮闘など、見ごたえはしっかりあり。
自分も、AIというか、むしろもっと手前のレベルのシステム的なものもそこまで信頼できないタイプの人間だし、何でもかんでも電子化されていく職場や身の回りの環境に疑問を持っているので、この映画の怖さはひしひしと感じた。
ちょっと話は逸れるが、もし人工知能が発達していくなら、癌とかも勿論大事だけれども、直接命の危険に直結するわけではない病気にも目を向けた医療が発達していけばよいなぁと。もちろん、それも暴走してしまったらたまったものではないけれど。
あと、この映画の主題歌をAI(人工知能のことじゃないよ)に歌わせていることにちょっとセンスを感じてしまったw
鑑賞記録
2月1日鑑賞。
面白かった!いや、楽しかった?かな。
先は読める。数々のサスペンスドラマの定石がこれでもかという感じで出てくるからだけど、それがつまらなさには直結していないというか。逆に安心感のあるエンターテイメントとなっていると、僕は感じました。ご都合主義でもいいじゃない。スーパー主人公だっていいじゃない。決して悪い意味で言ってるのではないのだけど、90年代〜ゼロ年代のアクション大作洋画感があるなぁと思いました。
『22年目の告白』でも見られたオープニングでの手際のいい世界観説明と、主人公桐生が被疑者と断定され、その場から逃げ出すまでの一大アクションは一見の価値ありだと思っています。邦画でここまでのものを見せてくれるなんて…嬉しい!
近未来という世界観を再現するための工夫も良かったと思います。スーパーカー的ドア開きをするSUV、あれどこから見つけてきたんだろう。あれと2代目プリウスが並走しているだけで「地域間の格差」が視覚的に伝わってきました。肝心のAIも、流石にあそこまでのインフラを一つのシステムが掌握してるってのはどうかと思うけど、サービスの内容は絶妙な「ありそう」感がありました^_^
キャストの熱演も良かった!大沢たかおのザ・主役演技は安心感しかないし、賀来賢人の理知的キャラ演技も良かった。。斜に構えた毎熊克哉なんて大好物以外の何物でもないし、芦名星は鉄仮面キャラがよく似合う!
難しいこと考えて!ってタイトルの映画に思えるかもしれませんが、難しいこと抜きで楽しめる作品だと思ってますよ!
邦画でこのテーマをやり切ったのが凄い
今は無き2時間サスペンスドラマみたいな作り・・・
ご都合主義がすぎる!
国民生活に浸透しているAIシステムが暴走するってお話。
舞台が2030年なのでポイントは近未来の日本をどう描くか。全自動運転の車、ホログラム、カメラ内臓の小型ドローン、そしてAIシステムによる健康管理や認証システム。そんな近未来を堪能した。ただ、その程度かという感想を抱いたことも確か。10年だから仕方ないのか。
さて、本作は暴走したAIをいかに止めるか!ではなく、AI暴走を企てた犯人にされてしまった主人公の逃亡劇。逃亡者(ハリソン・フォード主演)やジェイソン・ボーンシリーズ(マット・デイモン主演)を連想するシーンが満載だった。
ただ(この手の逃走映画はご都合主義なのだが)、それらの映画よりもご都合主義がまかり通っていた。ネタバレ設定にしてるから思いつくまま列挙すると、あんなに監視カメラで追いつめられながらうまいこと逃げ切ったり、仙台に向かってる船から海に飛び込んで漁師に助けられたり(飛び込む選択肢がすでにバカ)、漁師が車も用意してくれたり、閉校となった大学に電気が通ってたり、閉校となったのに当時のPCやデータがまだ残ってたり、結構な短時間にいろんな仕掛けを施してたり、AIの研究者が警視庁のシステムにハッキングできたり、そして首謀者がそこまで追い詰められたわけじゃないのに自らの犯行を独白したり。色々となんだそりゃ?って気持ちになってしまった。
あと、コンピュータが動いてます!的な演出として画面に英字のコンピュータ言語を流すのはいい加減やめてもいいんじゃないかなと思った。あのロックされたサーバールームで修正プログラムがアップロードされてる感じを出すのに周りのスクリーンに言語がスクロールされて表示されるのは冷めてしまう。そんな演出いらない!
もっと面白くなってもいい気がするだけにもったいない。原作から全く変えずに映画にしてるのか、それともかなりの修正が入っているのか気になってしまった。
AI暴走に対する主人公の答えが素晴らしい
今作は結構評価が割れると思う。逃亡劇は中年のおじさんが逃れるようなものでないにもかかわらず逃切れる警察の無能さであったり、AI暴走に関しては誰が犯人かは容易に想像できる上にその動機もありきたりだとは思う。
一方で学習することを覚えた、もはや枷が外れて制御できないAIを止める手段がとても素晴らしい。改良や機能停止、初期化などではなく、なぜAI「のぞみ」が作られたのか、何を望まれて生まれたのか、そういったアイデンティティを確立させること。それが暴走を止める唯一の手段であるというセンスが素晴らしい。実際、暴走を止めて正常に戻ったと思われた「のぞみ」はそれまでの古い電子音のような声から、まるで(桐生のぞみのような)肉声へと変化しており、これは「のぞみ」がもはやただのAIではなく、意志を持ち、学習し、進化し続けるAIへとなったことを示唆している。これは後の桜庭の独白からも真実であると示唆されている。
「のぞみ」はもはやAIではなく、それを越える存在となった。それを踏まえると、最後の記者とのやり取りの後の桐生の「親が子を幸せにできるか」というセリフは、正しい知識を持ち、正しい判断をすること、それが大切なのであり、そうすることで確実に世の中を良くしていけると信じている彼の思想を示していると思う。
また、桐生夫妻や浩介と悟、浩介と心といった家族の関係性も非常に良く、とても素直に感情移入できると思う。特に心の「父さん、汗臭い」というセリフにはみなさん心温まるものを感じたんじゃないでしょうか。
より悟や桜庭の深掘りするようなストーリーがあると良かったと思うが、映画という限られた枠でこれだけのストーリーを破綻なくまとめているのは高く評価すべきだと思う。
親が子供を幸せに出来るか??
予告とタイトルから、今までほかの映画でも擦られているような話なんだろうと思ってみました。
結果、逃亡者とか、なんか見たことああるストーリーのパッチワークみたい。
でも、テンポもよく、最後はどうなるのか?というハラハラする所もあり、見応えはあった。
俳優陣も豪華で熱演という感じ。
ただ、、、AI部分はよいとして、ハッキングとかありえない設定も気になる。天才AI開発者がハッキングの天才とかありえないし、どこにハッキングしてるんだ?みたいな、細かいところが気になった。
その辺の予備知識が無くても楽しめるように、必要以上に視覚化されていたり、分かりやすく噛み砕かれているので、みんな楽しめるかと。
色々な導線が回収される面白さもありますが、こっちも分かりやすすぎで、「でしょうね」と、思ってしまうところもある。
主題歌ごAIさんだったり、最後のセリフとか。いろいろ細かい所がよかった。
観ていない人にはわからないと思いますので、ネタバレではないと思いますが、
「親が子供を幸せに出来るか」
という所に引っかかる。
「子供が親を幸せに出来るか」
じゃないの?と、話の深さを感じる。
そんな簡単に...
そんなに追い詰めたわけでもないのに、頭脳明晰なはずの真犯人が自白的発言をポロっと言っちゃって...。そこまでは、普通に楽しめる映画だったのに、拍子抜けしちゃいました。もうちょっと言い逃れできないような証拠とかぶつけて崩していって欲しかったな〜😣
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