記憶屋 あなたを忘れないのレビュー・感想・評価
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原作の雰囲気を出しきれてない気が…
久しぶりに原作既読していたものが映画化した
個人的には好きな作品でも実写化は全然オッケーなのですが、「不思議」な雰囲気が出しきれていないように感じてしまった。
泣けるシーンもあったけど、あまり展開がなく足踏みしているようで、ラストもなんだかな〜と。
期待が大きかっただけに評価が低めになってしまった…
そこまで悪いというわけではありませんでした。
単調にストーリーが進み、突然「そうです、私が変なおじさんです」のような、急なまとめ方に、いまいち映画の世界に入り込めず、感動ができませんでした。
テーマとして、人の記憶に関して考えさせられるものはあります。本当は重いテーマでありそう描けるはずのところを淡白に描いているので、流れに身をまかせ、のんびりと観るのには良いかもしれません。大人向けというよりは、中高生から楽しめる作品ではあると思います。
かなりボヤッとみないとダメかな
ある日突然彼女が自分に関する一切の記憶を無くしたことから、都市伝説ともなっている、人の記憶を消せる「記憶屋」との関連を調べ、記憶屋なら戻せるのでは?と動いて行く大学生4年生の話。
既に彼女が記憶を無くしている状態で物語はスタート。
幼馴染みで下宿人で同じ学校に通う19歳の女子大生と、大学の卒業生で講師としてやって来た弁護士と共に記憶屋を追っていく。
真実に近付くにつれて、悲しい事情と哀しい想い、救いや赦しの話になっていきそれは良かったのだけど、サスペンス感のある設定に対しては、序盤からあきらさまに怪しげな挙動をみせる人物がいて、その後の様子でかなり早く想像がついてしまって残念。
サスペンスに重きを置いていないのだろうけど、ギャップで盛り上げ様としているのだからどうしてもそこはついてまわるよね。
記録に関して語っておいて、彼女が持っていた主人公に関する記録が携帯のメモリーだけだったというのもちょっとムリがあるし、更には、彼女は主人公に関する記憶がないけれど、周りの人や記録はあるんだよね?これって再構築とか補完とか出来ちゃう?という引っかかりがありながら物語が展開していったので、山場でそれを語られても今更感があってイマイチ響かず。
物語のご都合主義的なところは仕方ないにしても、設定の解釈がフラついてスジが通っていない様にも感じてしまった。
余談だけど、記録は残るけど彼女の時にも出来たのだから都合良くそれは全て消せるとしたら、彼氏側の彼女の記憶も消しておけば…なんて考えてしまったけど、だからといって今更振り向かないかw。
ホラーです
記憶はとても大切なもので、記憶を消すという特殊な能力を持ち使うことに特に掟というものもなく、若い孫に対して人の為に使いなさいと曖昧に言う祖父に違和感を感じました。その曖昧さから来ているのか、よりによって身近にいる恋敵が暴行された時にその能力を私利私欲を交えて利用するのは同性としても人として問題あり過ぎだし、記憶を消したあとの当の本人は明るくあっけらかんと好きな人の側にいる所や、罪の自覚よりも、記憶屋は都市伝説と言われているなど記憶屋の世間の評価をリサーチして好きな人に可愛らしく不服を述べたシーンも自分主体であるし、シャワー中に自分の能力に苦しんでいるような所も、その苦しみが罪だけに焦点を当てたものではないことに、反省よりも自分の能力に対する特別な気持ちが透けて見えて、性根の悪い部分が芳根さんの可愛さに打ち消されておりましたが、記憶屋は大変自己愛が強く気持ち悪い人で狂っており、芳根さんの演技から影の部分を感じなかった為、何かが欠如している人がこんな能力を持ち合わせて乱用するホラーだと思いました。
高原先生が入院された時に、先生の身体の心配よりも、記憶屋に纏わる話題で吉森が大きい声を出した山田涼介さんの演技が、演出面では違和感を感じました。他の場面でもいがるような演技が多く、今後表現の引き出しが増える事を期待したいと思います。
話が前後しますが、記憶屋が高原先生の娘さんの記憶を消さなかった所は良かったですが、その後好きな人にその事を評価されたいといったやり取りがあり、最後は彼から自分の記憶を消して姿を消したのでしょうか?最後に結局、短絡的に能力を使うのかと、懲りてない所も不気味でした。
嫌な記憶も消されること無く向き合い自分の糧になどと美談で締めくくれない、パラレルワールドラブストーリー以来の気持ち悪い映画でした。その不気味さが芳根さんの可愛さが勝って分かりにくい所がこの作品を評価出来ない要因となりました。芳根さんが可愛さよりもクレイジーさが際立っておれば、女優として一皮剥けたのかなと思うと少し惜しいです。
佐々木蔵之介さんの演技が安定だったので若干甘めの評価にしました。
映像と顔が綺麗。ツッコミどころはある。
原作読まずに観ました。
キャストの皆さん好きな人ばかりで美しいなぁーと。あと景色とか綺麗。ストーリーは後半に行く程展開が読めてしまったので泣けはしなかった。ラストはそうなるのねー、まぁそうかねぇ、と考えさせられました。
マキちゃん可哀想。
ツッコミどころというか、気になって仕方なかったのは、
脳に腫瘍があって、いつ何が起きてもおかしくないって言われてる人が車運転してるの怖いってことと、さわやか大学生が自宅で親の前で酒を作って飲んでる姿には違和感。そこはサイダーくらいが自然じゃない??
恋人から変人に変わるってこともあるじゃろ。などと書くと誤解を招くじゃろ。じゃろってなんじゃろ…JAROに相談してください。
劇場内で一人で笑ってしまったのが15年前の山崎事件。犯人の名前が山崎たかしって…もしや監督も『ユア・ストーリー』に腹立てたくち?などと、細かなところにも反応してしまいましたが、とにかく無くしたい記憶についての泣ける話でした。
人間は忘れることのできる唯一の生き物ではありますが、あまりにも悲惨で苦しい記憶はなかなか忘れられません。しかし、トラウマとなってしまった記憶を消して、PTSDが治療できるようになるのも遠い未来の話じゃないのでしょう。また、認知症なんてのは最初はつらいし、周りもつらいけど、最終的には幸福なのだとも誰かが言ってました。
都市伝説でもある記憶屋さん。辛いことや悲しいことを全部消してしまうのを良いことだとは言っていません。戦争や災害、子孫に語り継ぐことによって二度と起こさないように、対処できるようにすることが必要だと言います。ただ、辛すぎて生きていけない。そんな人にだけ記憶を消すという施術(どんな方法かわかりません)を行うのです。
【ネタバレ】 プロポーズして「卒業まで待ってる」とほぼyesの返事をもらった遼一(山田)は、自分のことをすべて忘れている杏子(蓮佛美沙子)に驚愕します。都市伝説でもある“記憶屋”に聞けば記憶を取り戻すことができるかもしれない!と考えた遼一。幼馴染みの真希(芳根京子)や大学講師で弁護士の高原(佐々木)とともに記憶屋について調べていくのです。レイプ被害者の女子高生も記憶を消してもらったという展開から、もう犯人、いや記憶屋の正体はわかったようなものです。女子高生の件からも、杏子も同じく被害に遭ってることも想像できるのです・・・
高原も切除できない脳腫瘍を抱えていて余命宣告が出されている。離婚した妻とのあいだの子のエピソードも泣けるし、その子の記憶を消すかどうかの選択でも泣ける。パパの記憶が成長するまでの美しい記憶にもなるのです。高原本人に頼まれたとは言え、この真希の選んだ“消さない”決断は正しかった。そして、杏子の記憶を消したのが真希だとわかった遼一の答えも・・・「赦す」。許しはするけど、今後彼らが付き合うためには大きな障害ともなる事実。とにかく真希は遼一のことを大好きなんだから、単なる嫉妬と思われてもしょうがないのです。そして真希がここで選んだのは遼一から自分の記憶を消すことでした。これも悲しい。真希にとってみれば、大好きな遼一の記憶は残ってるんだもん。
ここで公園のシーンで即座に思ったことは、二人で広島のじいちゃん(田中泯)のところまで飛んで、遼一から杏子の記憶を消してもらい、杏子の記憶を消した事実や真希のことを記憶屋だと認識した遼一の記憶も消してもらう。とにかく真希の都合の悪い記憶さえ消し去れば、今後の二人は順風満帆。何なら真希の記憶屋である運命さえも消してしまえば、彼女の辛さもなくなるのです。他人の辛い記憶が全て映像として残るんだから、こんな能力も無くしちゃいましょうよ。そのうち医学が発展するじゃろうから・・・
君は、どれだけのものを抱えて生きて行くつもりなのか。
なんなん、これ。易い松竹の悪さ全開やなぁ、お涙頂戴にもなっとらんぞ、こりゃ。な、半端無いガッカリ感。小松高志さんのゲージュツ的な絵画感バリバリな画が救い。こんな調子で前半終了。
これがこれがこれが。佐々木蔵之介さんの演技に惹き込まれ、ネタばれし、山田涼介と芳根京子の芝居がトドメで、気づいた時には、松竹の狙いの半分くらいは涙が滲んでました。
記憶を食べるのって「みがわり観音」なんじゃね。ヘビーすぎひん?それ。
冒頭の芳根京子の、わざとらしいキャピキャピはしゃぐ芝居に、「何故に芳根京子ともあろう者に、こんなクサイ演技をやらすん?」なんて思いましたが、そこまで計算して演出してますか?やられた、全く。
公園の緑色のベンチの前。遼一が真希を抱きしめれば全てが上手く行く、なんて思ったら甘かった。「一度で良いから私を好きになって」。遼一を抱き寄せる真希、っと、待て待て待て待て!何をする気なん。やめろ!って事で、また、芳根京子に泣かされる羽目に陥ってしまいました。
良かった。期待以上にヘビーで。
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4/29 追記
「一度でいいから、わたしを好きになって」
遼一の記憶の中からも、目の前からも消えてしまう事しか考えられなかった真希。遼一とは二度と会えない。たと会えなくとも「真希の事が好きだ」と言う、遼一の想いさえあれば。それを食べ、自分の中に引き取り、それだけを支えにして生きていける。この頭の中で、いつでも遼一の想いを再現出来るから。
だから、一度でいいから、わたしを好きになって。
この真希の、最後の願いが切なかった。
メルヘン
佳い作品だと思います。温かい気持ちが残ります。キャストの演技にも好感が持てました。
でも、すこし軽い感じです。例えば、主人公が雨に打たれて号泣するシーン、色とりどりの傘の中で地面に突っ伏している絵は綺麗だけど、メルヘンチックになってしまって、折角の切迫した演技が緩くなってしまったかと思います。良くも悪くも全体的に少しそんな印象がありました。
記憶屋は必要かな…❓
誰もが、過去の消し去りたい記憶があり、でも、その記憶と向き合いながらも、逞しく生きている。そして、その記憶はいつしか、嬉しい事や素敵な出会いによって浄化されていくものだとも思います。
記憶を消し去りたい人も、その人を大切に思う人からから考えれば、一方的な理由から、記憶を消す事は許されない事なのでしょう。
その意味でも、最後に、記憶屋が娘の記憶を消さなかったのは、よかったし、記憶屋としての運命を背負い、去って行く背中には、エールを送りたくなりました。
山田君のハニカムような演技と芳根さんの遼への届かない思いを秘める演技の掛け合いが、ホントの幼馴染みのようで、自然体でよかった。
途中から、記憶屋の正体は見えてきたので、ミステリーというよりは、人と人との絆がテーマのヒューマンティックな作品だと思いました。
原作者の織森さんは、ホラーを得意とする作家さんだそうですが、本作は記憶を消すという、オカルト的な要素以上に、人間味溢れた内容だと思いました。
予告編ほどは…でもよかったんじゃないかと
予告編の中島みゆきさん「時代」だけで泣けてしまってたので逆に少し気持ちを冷静にして鑑賞。
悪くはないけど予告編での感情の昂りがピークだったかも。
またよくジャニーズ叩きがあまりないので岡田准一さんに続き山田涼介さんも俳優として認められたのかも。
何だか途中で読めた展開でもありましたがよかったんじゃないかと。
人が人を許す物語、結末あたりで佐々木蔵之介さんの手紙の終わりがけのくだりがシンクロするんだろうな〜
って思ってたらその通りである意味安心しました。
マチネの〜マネージャーの犯した罪も重いけど、今回の記憶屋さんの罪もちょっと重かったです。
でもエンディングでは元のカップルに戻るだろう(?)シーンで償いを感じることができホッとしました。
芳根京子さん、いいですね!作品毎に役者としての力量をアップしているようで。
佐々木蔵之介さんはここのところ純粋にいい人で終わらない傾向が強いので、今回もどんでん返しがあるかも、
って覚悟して臨みましたが最後までいい人でした。
また田中泯さん、最近の作品で必ず重要な役どころを演じられ安心感満載ですね。
余談ですが、記憶をなくしてもイケメンのジャニーズが近寄ってきたら改めてお付き合いを始めてもいいんじゃないかと…ねぇ、蓮佛さん!
何かが違う…惜しい
芳根京子さんの演技が、空元気で作った感じで始めからイタいので、何かあると思っていたら、なるほどそういう空元気でしたか、とラストに向けて見えていきます。
私は原作も未読、予告編すら見ておらず、映画館に行ったらたまたま一番早く観られる作品だったのでコチラを選択したため、全くの先入観なしで鑑賞したのですが、途中までは面白い作品を選んだなと思えましたが、ラストに向けて雲行きが怪しくなっていくタイプの作品でした。
山田涼介くんと佐々木蔵之介さんが車内で言い合うシーンは、突然過ぎるスイッチの入り方が不自然です。
また、これは原作者に原因があると思いますが、作品を面白くするために、安直にレイプや誘拐の描写を取り入れることには嫌悪感を覚えます。
しかも最後の最後に、自分のことだけで動く愚かな記憶屋にも、そのクセ一度でいいから好きになってなどと言う陳腐な台詞で大切な人のプロポーズを台無しにしておきながら抱きつくなど、どんだけ脳内お花畑なのかと呆れます。
全体としては題材も良くて、脇を固める俳優陣は演技も素晴らしいだけに、とても惜しいです。
全34件中、21~34件目を表示