火口のふたりのレビュー・感想・評価
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原作者の世界観
かつては原作の白石一文さんは大好きで、新刊が出ると必ず発売日に本屋さんへ行っていた。読んだ記憶がないので、私の趣味が読書から映画鑑賞にシフトした後の作品なのだろう。
映像はかなりハードで上映館が少ないのも頷ける。もし安藤さくらさんがこの映画を観たら、見境無く嫉妬して、その夜は燃えさかるのではないかというリアルさ、です。
只のセックス賛美、セックス美化ではない仕上がり。
ラストの場面など原作者の世界観はバッチリ表現されていたと思った。
自然体な映画
原作を読んだ事は覚えていたけど内容は殆んど忘れてしまっていて、R18で映画化されると知って驚きつつ、そういえば外でやってたシーンがあったような……?と思いながらタイミングが合ったので見てみました。
面白かったです。
昔に戻ってからのふたりがあまりに普通で、ずっと見てても飽きないくらい、ストレスなく見られました。むしろ面白い。
男が方言で話したり、女がラーメンを続けて食べてたり、殆んど千切っていないレタスを男がバリバリ食べてたり、使いすぎて腫れてしまって濡れタオルで冷やしたり。でも個人的な感覚としては外での(特にバスの中)行為は好きじゃないのでそこはかなり引きつつ、声を押さえられない女にも引きつつ、見ました。
リラックスしながらずっと眺めてられそうな映画だと思ったのに、なんかよく分からない最後のあれ。富士山が噴火すれば東京の都市機能が停止するとかなんとかよく分からないことを言い始めて、確かに原作にもそんなのがあって気持ち悪いなぁって思ったのを思いだしました。
原作にあるから仕方ないにしてもあれは要らないです。私は。
女目線から
最後の方のピロトークで、けんちゃんの変態セックスに応じていた直子の本音「けんちゃんの事が好きだったからだよ」に大きく頷いてしまった。
そう、好きな人の要望にはアブノーマルなものにも極力応えちゃうのよね。全ての女がそうではないけど。
セックスシーン満載だけどでもエロすぎず個人的にはとても良かった。
エロと時々笑いって感じかな。
笑ってしまった
途中から飽きてきました。登場人物が2人しかいないから、基本ツーショットか柄本のワンショットが延々続く、これならもっと尺短くてもよかったかな。あと、ラストの余りの急展開にびっくり、中だしと富士山の噴火をひっかけてかつ、エンディングのあの唄の歌詞、大笑いしてしまった。
声の出演、柄本父
ネタバレあります。
自衛隊、震災、戦争、噴火、原発、これらの必要性がそもそものテーマに必要なのか疑問。
結婚を控えた女性が、かつての悦楽の日々を思い出してセックスをする、それだけで映画としては充分成り立つのに。
震災で東北アピールしてるけど、舞台は被害がそれほどなかった秋田県だし、秋田県で高校時代までは過ごしてるのに秋田訛りは出てこないし、舞台を秋田にする意味って?
関東から離れてて震災があった、という設定にしたいなら神戸でも熊本でも良かったのでは?
そしてラストシーンも不快感が胸に広がる。あの子供が描いたような絵はどうなのか?火口のポスターと音だけでも伝わったのでは?
予備知識なしで行くことをお勧めします
私は、予備知識なしでふらっと行って良かったなと。
最後の最後で富士山とかけてくるところは、良かったなと思います。二人の感情、欲情の盛り上がりと繋がってたんですね。
小説読んでみようかなとと思いました。
脚本も良かったので、人にも勧めたくなる映画でした。
最初と最後の挿入歌は、私は要らなかったと思います。ピアノかアコーディオンみたいなもので、静かなものが良かったかなと思います。それだけは残念に思いました。
この監督は、脚本を大切にしていると思いました。しかし、撮影現場で、やれる事の比重が大きい映画です。主役のお二人の頑張りと監督に賛辞を送ります。
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